ニキビやニキビ跡の治し方

【必読】ニキビやニキビ跡の治し方・治すのにいい食事や食べ物の知識

十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典

記事監修
十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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肌の調子が悪い日は、できる限り隠したいといった恥ずかしさから、気持ちまで暗くなってしまいますよね。特に、顔にできたニキビは、人の目に留(と)まりやすい場所であるため、コンプレックスになりやすいです。

「ニキビを改善する方法はないか?」「食べ物とニキビは関連があるの?」といったニキビにかんする疑問は、症状がひどくなるほど出てくるため、とても共感できます。ニキビは跡が残りやすいのも特徴です。顎だけに出現する場合や、顔全体にも広がる場合もあります。ひどい場合は、首や背中にまで広がるケースもあるでしょう。

食べ物とあまり関連づけられることがないものの、実は食事とニキビは深く結びついた関係です。ニキビは単純に1つではなく、白ニキビや赤ニキビといったいくつかの種類があって対応策も複雑に感じます。

薬を使ってニキビを治すのも1つの方法です。しかし、食事を見直すだけで大きな改善ができるのなら、ニキビ対策もより簡単になるでしょう。ニキビにお悩みの方は、ニキビにいい食べ物と悪い食べ物を知り、跡の残らない治し方のポイントにしてください。

この記事を読むことで、食事内容を見直してニキビ改善につなげることができ、肌の悩みから解放されるでしょう。肌のトラブルは心まで落ち込んでしまいます。元気ではつらつとした毎日を過ごすためにも、ニキビは早く治すように意識してみてください。

ニキビの基礎知識

ニキビは皮脂が過剰に分泌し、毛穴をふさいでしまうことが原因です。まれに、雑菌に感染して起こる炎症もあります。まず、ニキビの基礎知識を見ていきましょう。

1-1.ニキビはどんな病気? 

ニキビは、尋常性ざ瘡という病名がある1つの病気です。思春期は、誰しも男性ホルモンが活発になるため、皮脂量も増加します。そのため、毛穴詰まりが起こりやすく、適切なケアを施さない限り、皮膚内部で知らぬ間に炎症が起こってしまうのです。主に、ニキビの炎症原因となるのが、アクネ菌とされています。放置した場合、皮膚の腫れやニキビ跡を残し、後々コンプレックスとなって取り返しのつかない状態になるでしょう。

1-2.ニキビの主な症状

ニキビは、外見ですぐわかる症状です。赤みや発疹(ほっしん)が出て、炎症が進むと膿(うみ)が溜(た)まることもあります。かゆみを伴うニキビもあり、かきむしって悪化することもあるでしょう。顔だけではなく、鼻・口周り・顎・首・背中・胸など広範囲に出現するのも、ニキビの特徴です。

また、ニキビには種類があります。コメドという皮脂の塊が詰まって白くなる白ニキビ、炎症による赤みが目立つ赤ニキビの2つが代表的なニキビです。続いて、皮脂が炭化することで起こる黒ニキビと、膿(うみ)と血液で毛穴が腫れる紫ニキビがあります。紫ニキビは、ひどく進行した状態です。

1-3.ニキビの主な原因

ニキビの原因となるアクネ菌は、皮膚の表面にいる常在菌の1つです。しかし、寝不足やストレスといった体調不良などがきっかけとなり、常在菌であるはずのアクネ菌が悪い方向へ働きます。手で顔に触れる癖がある人は、雑菌の付着によって皮膚の健康を損なう恐れがため、ニキビが起こりやすいだけではなく、潰してニキビ跡になる可能性も高いです。ニキビ跡はクレーターのような凹(くぼ)みとなる場合や、色素沈着する場合もあります。いずれも、顔の印象が随分と変わってしまうため、コンプレックスを抱くことが多いです。

1-4.ニキビができる年齢層や性別について

小・中・高校生の思春期にできるニキビには、男女差はあまりありません。思春期は成長ホルモンの働きが活発化するため、皮脂分泌が過剰になるためです。生まれたばかりの赤ちゃんにだけできる、新生児ニキビもあります。

大人になってできるのは、加齢や肌のターンオーバーが不規則になって起こることが原因です。女性はコンシーラーやファンデーションを使う機会が多いため、毛穴に炎症を起こしやすいことから、男性よりニキビになりやすいでしょう。妊娠・出産・更年期など、ホルモンバランスが崩れやすい時期の女性も注意が必要です。皮脂量が増える中高年期の男性も、ニキビで悩むことがあります。

ニキビと食べ物について

ニキビも病気の1つです。体質の変化や生活の乱れなどが原因で、常在菌が悪影響をおよぼします。中でも、食事はとても重要な鍵を握り、改善することによって体の中からきれいになることができるのです。ニキビと食べ物について考えていきましょう。

2-1.ニキビと食べ物の関連性

食事のメニューは特に気にしないという方でも、ニキビができたら何がいけなかったのかが心配になりますよね。緊急対応策として、油分を抑えた食事やビタミンの摂取など、漠然(ばくぜん)としたアイデアは浮かぶことでしょう。食事を改善するポイントとして、必要な栄養素などを知っておくと間違いありません。

2-1-1.ニキビ改善に必要な栄養素

ニキビ改善には、いくつかのビタミン群と食物繊維が効果をもたらします。

  • ビタミンB群(肌のターンオーバーを促す栄養素です)
  • ビタミンC(ニキビ跡の消失にも効果があり、抗酸化成分を多く含みます)
  • ビタミンE(抗酸化物質が肌の老化を防ぎ、活性酸素減少に役立つ栄養素です)
  • ビタミンA(肌の免疫力アップにも効果があり、皮膚を強くします)

上記の栄養素に加え、食物繊維と乳酸菌の摂取がおすすめです。腸内環境を整えることは全身の健康につうじることから、肌の健やかさだけに留(とど)まらず、体内から美を取り戻すよう働きかけてくれます。

2-1-2.ニキビ改善におけるビタミンの重要性

ニキビが長引く、治っても跡が残るといった悩みを持つ方に共通するのは、ビタミン不足です。前項でご紹介したとおり、ビタミンは肌のターンオーバーや免疫力向上に加え、ニキビを作る活性酸素の減少に役立ちます。そのため、ビタミンは積極的に取るべきです。
いくら皮膚科の薬や高級な化粧水を使おうとも、ビタミンが不足していては功(こう)を奏すことはありません。というのも、消化吸収などにより、自然とビタミン類は消費されていくことがわかっているからです。肌の持つ回復力を高めるためにも、ビタミンを取ることはとても重要となります。

2-1-3.ニキビ改善における食生活の重要性

前述でご紹介したビタミン類・食物繊維・乳酸菌を多く含む食事を意識し、ニキビになりやすい体質から脱却することが大切です。ニキビができた場所だけを化粧水や薬でスポットケアしても、体質や食事に変化がないようなら、ニキビは再び現れます。そのため、食生活は根本からニキビができにくい体質にする、重要な役割を担っていると考えていいでしょう。

ニキビを改善する食べ物とは? 

より具体的に、ニキビを改善する食べ物について触れていきます。また、注意すべきポイントも覚えておくと安心です。

3-1.ニキビを改善する栄養素は? 

ニキビを改善するために最も重要視したい栄養素は、ビタミンB群です。特に、ビタミンB2・B5・B6・ナイアシンは、肌のターンオーバーに深く関連しています。ニキビを早く回復するよう働きかけ、皮膚を生成する栄養素となっているのです。
跡が残らないようにするため、ビタミンCは大変有効な栄養素となっています。抗炎症作用に加え、抗酸化成分を多く含んでおり、美白効果も期待できる栄養素です。

3-2.ニキビ改善ができる栄養素を含んだ食べ物は? 

ニキビ改善のために積極的に食べたい食品をご紹介します。

  • レバー(牛・豚・鶏)
  • いわし・ぶり・さんま・まぐろなど
  • ほうれん草・ブロッコリー・キャベツなどの野菜類
  • 納豆・チーズなど発酵食品
  • アーモンドなどナッツ類
  • パプリカまたはピーマン
  • フルーツ(グレープフルーツやレモンなど)
  • 海藻類

上記はあくまでも一例です。まんべんなく食べ、いろいろな食品を取り入れることが大切だということがわかります。偏った食事は止め、バランスを意識してください。

3-3.ニキビ改善の食べ物はサプリでも代用可能?

食生活に不安がある、十分な栄養素が取れているか心配という方は、補完的にサプリを取り入れてみましょう。あくまでも食事が軸です。バランスを意識したメニューに加え、サプリで不足した部分を補うようにしてください。サプリに依存しすぎるのは危険です。

3-4.ニキビ改善の食べ物を取るときの注意点

ニキビ改善には、メニューに偏りがないかを意識してください。ニキビに効果がある食べ物に軸足を置いたばかりに、かえってばらつきのある内容になってしまう場合があります。そのため、メニュー全体のバランスを考えることが大切です。

ニキビが悪化してしまう食べ物とは? 

ニキビにいい食べ物もある一方、悪い食べ物があることも忘れてはいけません。やはり油分が多い揚げ物は避けるべきで、なるべく和食を中心としたヘルシーな内容を目指してください。

4-1.ニキビの原因となる食べ物とは? 

外食が多い方やお弁当で食事を終えてしまう方は、ニキビの発生リスクが上昇します。脂質過多な食生活になりがちですし、胃腸にも負担がかかるはずです。なるべく自炊してメニューを考えましょう。そして、甘い食べ物やカフェインといった刺激物はよくありません。メニューの見直しとともに、悪い食べ物を避けるよう心がけてください。

4-2.ニキビが悪化する栄養素とは? 

脂質・糖質を控えましょう。カフェインもアルコールも、取りすぎは禁物です。香辛料は適度な量に留(とど)め、胃腸を健やか状態に保(たも)つようにしてください。とはいえ、我慢するのは、かえってストレスになります。何事も程よく取ることを意識し、量を増やさないように注意しましょう。

4-3.ニキビが気になる方はこんな食べ物に注意! 

スナック菓子には大量の脂質と糖質が含まれており、ニキビどころか肥満の原因でもあります。消化吸収するためには、体内でたくさんのビタミンが浪費されるため、ニキビ肌には不向きです。ますます悪くなるきっかけになるでしょう。もともとニキビがなかった方でも、スナック菓子の食べすぎでニキビができるといった事例もあります。菓子類も内容を変えるべきです。

ニキビに関するよくある質問

ひとたびできてしまったニキビは、人には隠したいと思いますよね。化粧ノリも悪くなりますし、何となく気落ちしてしまうことでしょう。ニキビを早く治したい方やニキビについてもっと知りたい方は、質問集をご一読ください。

Q.顎ニキビに悩んでいるのですが…。
A.顎周辺にたくさんのニキビができることがあります。フェイスラインが崩れ、首まで広がることもあるでしょう。主な原因となるのは、ホルモンバランスの崩れや乾燥です。女性なら生理前に発生することが多く、ターンオーバーが正常になされないために起こります。生理前だけだと甘く見ているのは危険です。顎の角質が肥厚し、ニキビ跡がくっきりと表れるようになるでしょう。そのため、生理前は肌質が変化しやすい時期ですから、変化にいち早く気づき、肌質に合う化粧水などでケアをして見てください。

Q.ニキビ跡を消す方法は?
A.ニキビ跡には、クレーター状の凹(くぼ)み・色素沈着・赤みなどがあります。ビタミンCは、ニキビ跡の消失と美白効果がある栄養素です。積極的に取るようにして見てください。また、自宅でできるピーリングもあります。ビーリングは肌表面の角質を取り除き、きれいな肌を取り戻す作用があることで知られているのです。ドラッグストアでもピーリング石鹸(せっけん)が販売されていますし、皮膚科でも購入できます。ニキビ跡対策として上手に活用してください。ビタミンC誘導体を含んだ化粧水なども効果的です。

Q.大人ニキビと吹き出物は何が違う?
A.単純に、呼び名の違いです。どちらも同じものになります。正式には、ニキビは20歳までが発症するものを指し、以降の年齢で発症したものは吹き出物と定義されているのが一般的です。

Q.ニキビの芯とは?
A.ニキビの芯は、皮脂詰まりによる白い角栓です。白く浮いて見えるため、潰して治そうとする方がいます。しかし、手には肉眼では確認できない雑菌があるため、かえって悪化する場合もあるでしょう。無理に何とかしようとせず、食事の見直しや適切なケアで改善していくようにしてください。

Q.頭皮にもニキビができるのですが…。
A.頭皮は皮脂が過剰分泌する部分に加え、汚れが付着しやすい部位です。皮脂と汚れが入り混じり、ニキビが悪化してしまうこともあります。早く治そうと焦り、ゴシゴシ洗うのは避けてください。頭皮に余分な刺激を与え、必要以上の油分を洗い流してしまうことになり、乾燥肌となって要らぬトラブルを招くことになります。優しく泡で流すようにし、保湿も忘れずに行うことにより、皮脂の過剰分泌と乾燥を防ぐことができるでしょう。

まとめ

いかがでしたか? ニキビは、どの年代でも顔にコンプレックスを抱くものであるため、気分まで落ち込んでしまい、人との関わり合いが薄くなっていき、次第にQOLの低下を招きます。薬でなかなか治らない、ニキビ跡が残る方はビタミン不足やバランスの取れた食事をしていないことが多いです。食事は健康を支える重要な役割を担っており、ニキビ改善にも必要となります。そのため、ニキビにいい食べ物を知り、食事の見直しに役立てることが重要です。

とはいえ、ニキビにいいからと偏ったメニューになるのはいけません。バランスの取れたメニューを心がけ、体質改善や免疫力向上を意識してください。ニキビになりにくい体質は、食事から始まります。体内からきれいになれる大切な要素ですから、薬やサプリに頼らずに食事で改善していきましょう。