エアコンで喉が痛いのはなぜ? イガイガや腫れを起こす乾燥への対策

十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典

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十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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夏と冬はエアコンをつけっぱなしという方が多く、乾燥が気になりますよね。冬はエアコンなしでも空気が乾くため、エアコンは乾燥を助長する原因となるでしょう。室内の空気が乾くと、喉がイガイガすることがあります。喉の痛みが悪化し、体調不良を起こしてしまうことも少なくありません。エアコンを上手に使うためには、湿度管理も重要なポイントになります。また、喉のイガイガを放置した場合、発症しやすい病気についても覚えておきましょう。
今回は、エアコンで喉が痛くなるトラブルについてご紹介します。

この記事を読むことで、エアコンで喉がイガイガする原因や対処法がよく分かります。湿度管理の仕方についても覚えておきましょう。

エアコンによる喉のトラブルについて

エアコンで喉の腫れやイガイガを感じる方は多いものです。主な症状や原因などを見ていきましょう。

1-1.どんなトラブルがあるのか?

エアコンを使うと起こりやすい症状は、喉のイガイガ感と乾燥です。喉が腫れて痛む場合もあり、乾燥で声の枯れや肌のカサつきも引き起こします。風邪に似たような症状で、熱やだるさがないのが特徴です。

1-2.主な原因

エアコンを使うと空気中の湿気が下がり、室内が乾燥した状態になります。乾燥だけが原因で喉のイガイガを起こすのではなく、カビやほこりが関連している可能性もあるでしょう。フィルターを掃除していない場合は、有害物質による喉の炎症も起こしやすいのです。

1-3.放置するとどうなるのか?

エアコンによる喉の乾燥を放置した場合、喉の炎症が悪化する恐れがあります。咽頭炎や喉頭炎などに進行し、声枯れも引き起こすでしょう。喉は体内に細菌が入り込まないよう、潤った状態を保(たも)つのが理想です。乾いた状態では、治りにくい疾患に移行することも考えられるでしょう。また、カビやほこりが関連している場合、感染症を引き起こす可能性もあります。異常を感じたら、すぐに受診しましょう。

喉のトラブルに関する対処法

夏と冬は、エアコンの温度設定や季節による違いがあります。乾燥を防ぐためには、湿度管理を十分に行うことが大切です。喉のトラブルに関する対処法をご紹介します。

2-1.夏と冬について

夏は、冷えすぎた室内と外気の温度差で、喉が痛いと感じることが多いものです。冬は室内・外気ともに乾燥した状態であるため、夏より乾燥を感じやすいでしょう。温度調整や加湿管理で、喉の潤いを維持するようにしてください。急激な温度差も避けましょう。

2-2.湿度の管理

2-2-1.加湿器との併用

手取り早い手段は、加湿器との併用です。エアコンで乾燥した室内を一定の湿度にコントロールしてくれるため、喉の痛みを緩和できます。空気清浄機機能が搭載されたものもあるため、室内の細菌を除去する効果がある加湿器も販売されているのです。

2-2-2.うがい

特に、冬は感染症やインフルエンザなど、流行(りゅうこう)疾患に悩まされる時期です。体の免疫力が落ちていると感染しやすいため、日ごろの体調管理をしっかり行わなければなりません。うがいは、殺菌作用のある喉洗浄剤を使い、潤すとともに細菌の除去にも努めましょう。うがいを続けるだけで、喉のイガイガが治ることもあるのです。

2-2-3.水分補給

乾燥した室内では、自覚症状がないまま、脱水状態になることがあります。手足のカサつきで気づくという方も少なくありません。しかし、実際には、体内の水分不足が原因で、エアコンの効いた室内に長時間いることが起因しています。こまめに水分を補給し、体内保持水分量を保(たも)つように意識してください。

2-2-4.マスク

マスクは、外部の細菌やウイルスをシャットダウンする目的だけを備えたアイテムではありません。マスクを装着すると、口や鼻元の湿度を逃さず、常に潤いを保(たも)つ効果があります。喉の痛みが起こりやすい就寝中に、マスクを装着する方もいるのです。近年は、保湿効果のあるマスクも販売されています。ご自分に合うものを見つけ、実践してみてください。

2-3.エアコンの掃除

フィルターに付着したカビやほこりが原因となり、喉のイガイガや痛みを誘発するとご説明しました。生活習慣の見直しと同時に、掃除が行き届いているかを確認してください。原因となる有害物質を取り除くだけでも、喉の乾燥対策にもつながります。フィルターはこまめに掃除し、常にきれいな状態にしておきましょう。

2-4.設定温度

夏は熱帯夜もあり、つい温度設定を下げてしまうことがあるでしょう。しかし、温度の低下が乾燥を強めてしまうことがあります。理想は、28℃です。寒すぎず、冷やしすぎない温度設定を心がけてください。冬は、外気温との差が大きくならないように注意し、23℃前後を維持するといいでしょう。加湿器を併用することで、23℃でも十分暖かさを感じることができます。

2-5.喉のトラブル対処法における注意点

対処法を講じても、喉の違和感が改善しない場合は、なるべく早く医療機関を受診し、喉の炎症を鎮める治療を受けるようにしてください。ほかの疾患を発症する前に、きちんと自分の体に向き合うようにしましょう、

エアコンで喉が痛む症状でよくある質問

エアコンで乾燥を感じるのは、誰でも起こり得ることです。健康管理の1つとし、質問集を参考にしてください。

Q.喉を潤す飲み物とは?
A.冷えた飲み物より、体内への吸収がいい白湯(さゆ)や温かい飲み物を選んだほうがいいでしょう。体の内側から温まり、冷え性改善にも役立ちます。

Q.喉のイガイガ感があるときは、どこの病院を受診するといいのか?
A.喉の痛みがあるときは、耳鼻咽喉科を受診すべきでしょう。お住まいの近くにない場合は、内科を受診して経過を見るのもおすすめです。

Q.市販の喉スプレーも効果があるのか?
A.喉の炎症がある部位に直接アプローチし、殺菌や潤い効果があることから、市販の喉スプレーでも効果的です。ただし、うがい用殺菌などを使ってうがいをし、雑菌を落としてから使用しましょう。

Q.喉が痛いときは、食事にも注意すべきか?
A.香辛料の強い食べものや刺激物は、喉の痛みを強めることがあります。なるべく消化のいいおなかに優しい食べものを選ぶようにしてください。

Q.口呼吸がよくないというのは本当か?
A.口呼吸は、知らぬ間にしているという方が多い、癖のようなものです。口呼吸をすることにより、カビやほこりが直接喉にあたります。なるべく鼻呼吸をするように意識してください。

まとめ

いかがでしたか? エアコンは温度管理をするために、大変便利な家電です。しかし、つけっぱなしにしていては、空気の乾燥を助長します。喉の痛みやイガイガ感を抱くのは、空気の乾燥によるものです。ほかの病気へと移行する前に、自分なりに対処しましょう。加湿器との併用・うがい・水分補給・マスクなど、できることから生活に取り入れてみてください。