脚組み

足組みの癖がある方は必見!!健康に与える悪影響とは?

十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典

記事監修
十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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いすに腰かけるとつい足組をしてしまう、という方は少なくありません。しかし、足を組んで座る癖をつけてしまうと、体に悪影響が出やすいのです。

そこで今回は、その悪影響を具体的にご紹介しましょう。体に悪いというだけでは、「分かってはいるけれど、やめられない」という方が多いと思います。また、いす自体が体に合っていないと足を組みやすくなるのです。ですから、つい足を組んでしまう人はいす自体を見直す必要があるかもしれません。

足を組む癖を何とか直したいという方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

なぜ、足組みを
してしまうのか?

いすに座っているときに足組をするのは、大きく分けてふたつの理由があります。ひとつは、心理的な理由。足を組むことで警戒感や緊張感を表します。しかし、組んだ足の先が揺れている場合は全く逆の心理状態になるそうです。

ご存じの方も多いと思いますが、足は胸やお尻と同じようにセックスアピールが強い部分になります。ですから、女性が男性に向かって足を組み、つま先をゆらす動作は男性が気になっている証拠なのですね。また、男性が家で足を組んで新聞を読んだりテレビを見たりしているのは、リラックスしている証拠でもあります。

もうひとつの理由は、体といすのバランス。いすにはいろいろなサイズがあり、人にも身長差があります。いすが高すぎると、足が浮いてしまい体のバランスが不安定になりやすいのです。そこで、足組をすることで骨盤の一方に体重をかけて安定させようとします。また、腰かけ方が悪いと体のバランスが取りにくくなり、やはり足を組んでバランスを取ろうとするでしょう。

足組みが健康におよぼす
悪影響とは?

足組みをし続けると健康にどのような悪影響が出るのでしょうか? この項で具体的にご紹介します。これを読めばすぐに足組みの癖を直さなければ、と思えるでしょう。

2-1.体に歪みが出る

人の体はもともと左右対称です。ですから、両足の裏を地面について座ることが最も楽で美しい姿勢になります。しかし、足を組んで座ると左右が非対称になり、力のかかり方にも差が出るのです。

人体は骨と筋肉によって構成されています。筋肉は柔軟な組織で、使い方によって増減するのです。ですから、体の一部分だけに過剰な負担がかかったりすると、足や腰の筋肉のつき方がいびつになってしまうでしょう。

また、骨は硬い組織ですが、その分柔軟性がありません。ですから、力のかかり方がいびつだとそのまま歪(ゆが)んでしまうのです。特に影響を受けやすいのが背骨、ついで骨盤。さらに足の骨にも影響が出る場合もあります。

2-2.腰痛や肩こりになりやすい

体にかかる力がアンバランスだと、腰痛や肩こりが起こりやすいです。過剰に力がかかる部位は筋肉が圧迫されて、中を通っている血管も押しつぶされやすいでしょう。すると、血流が悪くなって肩こりや腰痛の原因になるのです。足組み由来の肩こりや腰痛はどちらか片方に痛みやこりが強く出るのが特徴となっています。

2-3.姿勢が悪くなり足がむくむ

足を組んで座ると、どうしても姿勢が悪くなります。猫背になると背骨や腰・肩に過剰な負担がかかり、体にさまざまな不調が現れることもあるでしょう。また、姿勢が悪い人はなんとなくみっともなく見えます。さらに、足を組むとむくみやすく、足が太くなることもあるのです。

足を組む癖を
解消する方法とは?

足を組む癖を無くしたい人は、どのような点に気をつければよいのでしょうか? この項で詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてください。

3-1.いすの高さを見直す

いすの高さが調整できる場合は、一度高さを見直してみましょう。いすに深く腰かけた場合、つま先しか地面に付かない場合はいすが高すぎます。調整してください。特に、平均身長よりも小柄な方は、いすが高すぎるというケースが多いです。

3-2.筋肉の柔軟性をつける

筋肉が固いと、足を組んだ方が楽に座れます。ですから、ストレッチをして筋肉をほぐしてあげましょう。また、腹筋が弱いとよい姿勢を取り続けることができず、足を組みがちになります。

ダイエットなどでお尻の肉が少なくなると、お尻の骨が直接いすに当って痛みを感じる方もいるでしょう。そのような人も、足を組んだ方がお尻がいすに当たる面積が少なくなり、楽になのです。そういう方は、いすにクッションなどを置いてみてください。かなり楽になります。さらに、寝る前に柔軟体操や腹筋をするといすに姿勢よく座れるようになるでしょう。

3-3.いすにできるだけ深く腰かける

いすに浅く腰かけるほど、バランスの取り方が難しくなります。ですから、できるだけ深く腰かけてください。その際、おへその下あたりに一番力を入れるとバランスが取りやすいでしょう。男性の場合はこぶしひとつ分くらい足を広げます。女性の場合はひざ頭を合わせてひざから下を横に流しましょう。お手本は皇族方の座り方です。

足を組まないと
座れない人の対処法

長い間足を組んで座る癖をつけてしまうと、そのほかの座り方ができなくなってしまいます。体が歪(ゆが)み、筋肉がいびつについてしまっているのでしょう。そのような方は、整体院で施術を受けるとゆがみを矯正できます。

今は、街中にも整体院が豊富です。ですから、自分が通いやすい整体院を見つけてしばらく通ってみてください。整体の施術による骨格の矯正は効果が出るまで時間がかかります。ですから、ひとつの整骨院に最低でも1か月~3か月は通い続けてみましょう。

また、どうしても足組みをしてしまう場合は、短時間で足を組み替えるようにしてください。そうすれば、体重が分散されて筋肉のつき方も均等になりやすいのです。しかし、決して格好のよいものではありません。ですから、気がついたら足組みをやめることを徹底してください。そうすれば、だんだんと足を組む習慣はなくなっていくでしょう。長年肩こりや腰痛に悩まされている方は、ぜひ実践してみてください。

足組みをやめて
歪み防止を

いかがでしたか? 今回は、足組みが体に与える悪影響などをご紹介しました。足組みを一度もしたことがない、という方はほとんどいないでしょう。それほどポピュラーな癖なのです。
しかし、悪影響は大きいのでやめてください。

電車やバスなど、動く場所での足組みは余計に体に悪いです。乗り物の中はゆれますから、体がバランスをたもとうと、余計に力を使います。ためしに、バスや電車に乗っている間ずっと足を組み続けてみてください。足がしびれる方も多いでしょう。また、足を組むと靴の裏が隣の人に当たるかもしれません。これも、迷惑になります。

若いうちは長時間足を組んでいても何も感じないかもしれません。しかし、年を取るにつれて影響が出てくるのです。特に、足を組むのも重いバッグをかけるのも同じ方、という人は体の歪みもひどい傾向にあります。体の歪みを確かめるためには、靴の裏を見てみてください。左右均等に減っていない場合は、体が歪んでいる可能性が高いでしょう。