膝の裏の痛みの原因と考えられる病気

膝の裏が痛い人必見! 痛みの原因と考えられる病気を紹介!

十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典

記事監修
十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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膝の裏が痛いという症状に悩まされていませんか? 一時的なものであればあまり気にはなりませんが、常に痛みを伴っていたり定期的に痛んだりする場合は病気が潜んでいる可能性もあるのです。この記事では、膝の裏の痛みについて、原因や考えられる病気、対処法などをご紹介します。

この記事を読むことで、膝の裏が痛む原因や病気の可能性を知ることができます。膝の裏の痛みで悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

01. 膝の裏の
痛みとは

膝の裏の痛みを改善するためには、「膝のどの部分が痛みを感じているのか」を明確にする必要があります。そのためにも、膝周りの構造についてある程度認識しておきましょう。

1-1.膝裏のメカニズム

膝裏の作りがどうなっているのか、詳しく知っている人はなかなかいないでしょう。まず、膝裏を正面から見たときに目につくのが十字靭帯(じんたい)です。これを中心にして、半月板・側副靭帯(そくふくじんたい)・腓骨(ひこつ)・脛骨(けいこつ)・大腿骨(だいたいこつ)・関節軟骨などが膝を構成しています。

1-2.筋肉と神経・リンパ管の構造について

1-2-1.神経

脳や脊髄を中心として、全身に伸びている神経を「末梢(まっしょう)神経」と言います。これは、「体性(たいせい)神経」と「自律神経」の2つによって構成されているものです。

前者は体全体が感じた情報を脳に伝えたり、各部位の動きをコントロールするための神経を指します。後者は自分の意思とは関係なく働く神経で、主に心臓の拍動や腸の蠕動(ぜんどう)運動に働きかけているのです。

そして、この末梢神経のうち「坐骨(ざこつ)神経」と「腓骨神経」と呼ばれる神経が膝周りを囲んでいます。前者は体内において最も太い神経とされており、膝の屈曲を行うためには必要不可欠です。後者は坐骨神経から分離し、膝の外側を回り込むようにして足先まで伸びています。この神経は圧迫や外傷によるダメージを負いやすく、歩行障害にもかかわっているのです。

1-2-2.筋肉

膝の骨周りについている筋肉は、骨格筋と言います。この中には毛細血管が張り巡らされ、筋肉を動かすのに必要な酸素やブドウ糖の供給が行われているのです。また、中枢神経からの指令を末梢神経が受け取り、それを各部位に伝達することで筋収縮が起こります。私たちが膝を自由に曲げたり伸ばしたりできるのは、この伝達が正常に行われているからこそなのです。

1-2-3.リンパ腺

リンパ腺は、体全体に張り巡らされており、中にはリンパ液が流れています。リンパ液とは、血液の中にある血漿(けっしょう)が染み出してできた液体です。体内のいらないものや老廃物はリンパ液に流れ込み、リンパ腺の中でろ過されます。こうして、体の中にあるふよう不要なものが処分されているのです。

1-3.膝裏の働き

膝裏は骨や筋肉・軟骨・リンパ腺・血管などさまざまなもので構成されていると、お分かりいただけたでしょう。これらの組織が簡単に離れないように、靭帯が膝裏組織を結合しています。筋肉で膝が動き、軟骨で骨同士がすり減るのを防ぎ、血管で筋肉を動かすために必要な栄養素が運ばれ、靭帯で膝を安定させ動きの制御を行っているのです。このように、それぞれの働きによって私たちの膝は構成されています。