体が硬くなる原因と解消方

体も気分もスッキリ! 体が硬くなる原因と解消する方法

十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典

記事監修
十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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「肩が痛い」「腰がまわらない」「首が鳴り続ける」こうした症状に悩まされている方の多くは、体が硬いことに原因があります。でも、体が硬いことと痛みにどういった関係があるでしょうか。この記事では、体が硬い原因と、その解消法をご紹介します。

体が硬くなる
原因

体の硬さには個人差がありますが、日々の生活の中で悪化することも考えられるでしょう。この項目では、体が硬くなる理由をご紹介します。

1-1.普段体を動かさない

体を動かさないと、その分筋肉や関節が劣化します。そのため、よく伸びていた筋肉・関節がだんだん縮こまり、体の動きが悪くなってしまうのです。

1-2.筋肉の緊張

過度の運動で疲労が体にたまってしまうと、筋肉は縮こまってしまいます。そのまま無理に動かそうとすれば痛みが発生し、脳が勝手に筋肉を収縮するように命令してしまうのです。それによって、体全体が硬くなってしまいます。

1-3.加齢による縮小

老化現象も体を固くする原因のひとつ。年をとってからあまり運動をせず、家の中にいることが多い生活になってしまうと、筋力が極端に落ちてしまいます。年配の方に腰が曲がっている人が多いのは、体の筋肉が固まって縮んでしまうのが原因です。

1-4.骨盤のズレ

体が硬い人は、骨盤がずれている可能性があります。ずれていることで正常に体を動かすことができず、さらなるゆがみを誘発することに。骨盤が後ろにずれていると脚を伸ばして座るのも苦痛な場合が多いです。そのため、骨盤が後ろにずれている人は体が硬くなる傾向にあります。

体が硬いことの
デメリット

体が硬いとさまざまなデメリットが考えられるでしょう。この項目では、具体的なデメリットを確認しておきます。

2-1.体への負担が大きい

体が硬い人は、筋肉を動かそうとしてもスムーズにいかず、動かすだけで体に負担が掛かっている状態です。次第に変な動きの癖がついてしまい、O脚などを招くことに。また、年配の方であれば膝や股関節が変形していきます。

2-2.怪我(けが)をしやすくなる

筋肉に力を入れて力を出す際、体が硬いと力をためる動作が遅れ、怪我(けが)をしやすいです。また、体の重心の確保が難しいのでバランスが崩れやすくなります。さらに、着地の衝撃を受け切れません。足首のねん挫・肉離れなども体が硬いゆえに起きる症例です。

2-3.新たなねじれを招く

デスクワークなど同じ姿勢でいると、体に大きな負担が掛かることになります。体が硬い人はその負担が倍増し、筋肉が委縮を始めてしまうのです。その結果、体がねじれたり傾いたりしてきます。体のねじれや傾きは、姿勢のゆがみの原因です。自然と脚を組んでしまう方は要注意。いつも組んでいる方と反対に組んでみたとき、違和感があれば体がゆがみ始めている証拠です。

2-4.代謝低下

骨格のゆがみに加え、筋肉が硬くなっている状態が続くと血液の循環が悪くなり、代謝が低下していきます。代謝低下は肩こり・腰痛・むくみ・冷え性・肥満を招いてしまうのです。

体を柔らかくする
ストレッチ

体が硬いと何もいいことがありません。体が硬いと感じている人は、ここで紹介するストレッチを今日からでも始めてみましょう。

3-1.全身をリラックス状態にする

ストレッチを始める前に、しっかりと準備をします。まず、床に座り両足の裏側をくっつけるようにして開きましょう。つま先を両手で持ち、息を吐きながらゆっくりと体を前に倒します。その後息を吸いながら、ゆっくりと体を起こしましょう。この動作を数回繰り返し、しっかり体をほぐします。

3-2.片脚だけ開脚する

おへそを床につける用にして、腰を伸ばすように前へ倒れましょう。慣れてきたら、片方の脚を横に開いてみます。無理はせず、痛気持ちいいと感じるところで充分です。体を倒すとき、頭を床にくっつけないようにしましょう。

3-3.肩甲骨を開く

体が硬い人は肩周りの筋肉が固くなっている人が多いです。そんな人に紹介したいストレッチが肩甲骨のストレッチ。

  • 背筋を伸ばして、手を輪に見立てて前方でつなぐ
  • 息を吐きながら、おなかをのぞき込むように体を倒していく
  • 息を吸いながら背筋を戻していく

以上のストレッチを行うだけで、肩が軽くなります。

3-4.胸まわりのストレッチ

背中だけでなく、胸周りのストレッチもセットで行いましょう。

  • 両手をお尻の辺りで組む
  • 息を吸いながら両手を下に引き下げる
  • 息を吐きながら元の位置に戻していく

肩甲骨のストレッチとセットで行うと効果が大きいです。

3-5.長座体前屈

両足を閉じた状態で座り、背筋を伸ばしたまま指先を押し出すストレッチ。運動前のストレッチとして知られている動作ですが、上半身を前に倒していくだけで背中全体の筋肉がほぐれていきます。

このとき気をつけたいのは、必ずつま先を上に向けるということです。また、脚の膝を曲げて伸ばしてもいけません。しかし、体の硬さに合わせて伸ばさないと逆効果となります。曲げるのが難しい場合は、できる範囲で伸ばしていきましょう。上半身を倒すことが難しいときは、膝を曲げて負担を軽減します。

ストレッチ時の
注意点

体が硬い人が急にストレッチを行うと怪我(けが)の元です。ストレッチをするときに注意したいことを確認しておきましょう。

4-1.体が冷えた状態でやらない

体が冷えているときに筋肉を伸ばすのは危険です。体が温かい状態のときにストレッチは行います。怪我(けが)の防止になるだけでなく、ストレッチ効果を少しでも上げるためには体が温まっているときに行いましょう。風呂上がりや軽い運動後にストレッチをすると、筋肉がよく伸びます。

4-2.無理して伸ばさない

ストレッチを行うと、筋肉が伸びていることを実感して気持ちよくなるでしょう。しかし、伸ばせない部分まで伸ばしては逆効果。ゆっくりと、少しずつできるようにしていきます。目安としては「少し痛いけど気持ちいい」くらいの伸ばし方で、少しずつ慣らしていきましょう。

4-3.息を止めない

ストレッチで筋肉を伸ばすときは、ゆっくりと息を吐きます。その後、元に戻すときは反対に息を吸い込んでいきましょう。呼吸を整えることで、筋肉もリラックスした状態になります。
普段生活しているときも、ゆったりとした呼吸を心がけましょう。息を止めると無駄な力が入ってしまうからです。

4-4.反動をつけるストレッチは注意する

アキレスけんを伸ばす場合、体を前後に揺らしながら筋肉をほぐす方法があります。筋肉の準備運動といえるストレッチですが、反動をつけすぎると大きな力が筋肉に掛かることに。そのため、知識や経験がないと怪我(けが)につながってしまうのです。体が硬い人は少しずつやっていきましょう。

体が硬い
解消法まとめ

いかがでしたか? この記事では体が硬い原因とその解消法を中心にお届けしました。さいごに、大事なポイントをまとめておきましょう。

  • 体は年齢を重ねることで硬くなる
  • 体を動かさないのも硬くなる原因のひとつ
  • 体が硬いままだとさまざまなデメリットがある
  • 少しずつストレッチを行い体をほぐしていく
  • 急なストレッチはやらない

体が硬くて肩こり・腰痛などで悩んでいる人は多いでしょう。そうした悩みもストレッチをするだけで楽になること間違いなしです。ぜひ試してみましょう。