体の不調は骨盤の歪みが原因

体の不調は骨盤の歪みが原因かも?歪みの原因・改善・予防方法とは!

十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典

記事監修
十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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女性の約7割は「骨盤が歪んでいる」と言われています。
体の真ん中に位置する骨盤が歪むと体全体にも歪みが生じ、健康にも美容にも悪影響をおよぼすのです。
肩こり、腰痛、下半身太りなどさまざまな体のお悩みは骨盤の歪みが原因かも!
歪みの原因・症状・予防法をご紹介しましょう。

骨盤の歪みとは?

女性に多い骨盤の歪みとはどのような状態なのでしょうか?
歪みは自分でもチェックすることができます。

1-1.「骨盤の歪み」とは、どのような状態なのか

骨盤は「腰の大きな骨のこと」と思っている方も多いようです。

実際の骨盤は、ハート形をした「仙骨」を中心に、耳の形をした左右に広がる大きな「腸骨」、腸骨の延長上にある「恥骨」や「坐骨」など複数の骨で構成されています。

それらの骨はじん帯・関節・筋肉などに支えられてつながってるのです。

仙骨はお尻から首まである「脊椎」と、腸骨は左右の「股関節」とつながっているので、骨盤は体の中心で全身を支える重要な役割を果たしています。

「骨盤の歪み」とは、なんらかの理由でそれらの骨の結合部がずれたりゆるんだりすることで発生する状態です。

歪みには、左右の腸骨が前後に傾いている状態、蝶の羽のように腸骨が閉じたり開いたりする状態、背骨の歪みによりどちらかの腸骨が傾いた状態などがあります。

骨盤の歪みは、男性と比べると筋肉量が少なくじん帯も柔軟な女性に多くみられ、慢性化すると体にさまざまな症状を引き起こすので、不調を感じるようになるのです。

1-2. 自分でできる骨盤歪みチェック!

等身大の鏡に全身を映してみましょう。左右の腰骨の位置が違っていたり、左右の肩の位置が斜めになっていたりしていませんか?

また、パンツの裾の長さが左右で異なる、スカートをはくと左右にずれたりクルクル回ってしまうなどの症状もあれば、骨盤が歪んでいるかもしれません!

以下の骨盤歪みチェック方法で調べてみましょう。

仰向けでチェック

  1. 床に仰向けに寝て両足を腰の幅くらいに開きます。
  2. 骨盤の一番高い部分に親指を当て、床に中指を付けて左右の高さを比較してみましょう。

高さが違う場合は、低い側に骨盤がねじれています。

正座でチェック

  1. 背筋を伸ばして正座をします。
  2. 肋骨の下に親指を当て、骨盤の上の部分に中指を当てて左右の高さの違いを比較してみましょう。

同じ高さなら骨盤は正常ですが、高さが違う場合は短い側に傾いています。

※「骨盤がかなり歪んでいるかも?」と感じたら、放置しないで専門の病院や整体医院などの診察を受けましょう。

骨盤が歪む原因

骨盤が歪む主な原因は日常の習慣にあります。
何気なくしがちな姿勢の悪さやクセを続けることで、歪みを引き起こすのです。慢性的な運動不足の人も気をつけてください。

2-1.骨盤を歪ませる日常生活の習慣

こんな習慣のある人は要注意です!

  • 座る時につい脚を組んでしまう
  •  バッグをいつも同じ側の肩にかけている
  •  膝をくっつけてペタンと座る「アヒル座り」や横座りをする
  • デスクワークの時に頬づえをつく
  •  横向きに寝てしまう
  • 立っている時に片側に重心をかける
  •  背骨をゆるめて前屈みになりがち
  •  ヒールの高い靴ばかりを履いている

2-2. 運動不足による筋肉の衰え

ほとんど歩くことがない、休日はテレビを見てゴロゴロしている、階段は使わずエレベーターやエスカレーターばかり…など日常的に運動不足の人は、骨盤が歪んでいる可能性が大です。

特に女性の場合は男性と比較すると、骨盤を支える腹筋や大腰筋などの筋肉が弱いので、運動不足により筋肉が衰えると骨盤も歪みやすくなってしまうのです。

2-3. 出産による歪み

妊娠、出産後は骨盤は開いた状態になっています。通常は自然に元の位置に戻るのですが、開きっぱなしのまま歪んでしまう人も多いようです。

骨盤の歪みで起こるさまざまな症状

骨盤は、上半身は背骨から頭部へとつながっています。そして下半身は股関節から大腿骨、膝へとつながっているのです。

体を中心で支える「かなめ」の役割をしている骨盤が、曲がったり歪んだりすると全身に大きな影響をおよばします。

骨盤の歪みが引き起こすさまざまな症状をご紹介しましょう。

3-1. 肩こり・頭痛

骨盤の歪みによって背骨のカーブが乱れると、背骨や肩周辺の筋肉が硬くなるので、肩や肩甲骨などにコリを感じるようになります。

首にも負担がかかるので、後頭部に重苦しさやしめつけるような痛みを感じることもあるようです。

3-2. 新陳代謝の低下・下半身太り

骨盤が歪むと姿勢が崩れるので筋肉のバランスも狂い、使う筋肉と使わない筋肉ができてしまいます。

そのため筋力が低下し脂肪を燃焼しにくくなり、基礎代謝を低下させるのです。

代謝が低下すると脂肪や老廃物、余分な水分をためやすくなり、下腹部や下半身太り、冷え性の原因になります。

3-3.腰痛・股関節痛

骨盤が歪んだりずれたりすると、つながっている腰椎もずれ、周辺にあるさまざまな神経を圧迫して腰痛が起ります。
骨盤とつながっている股関節や膝にも影響するので、脚の痛みを感じる人も多いようです。

3-4. 便秘・頻尿

便秘が解消できない、トイレにすぐ行きたくなるという場合、骨盤の歪みが原因のこともあります。
歪みにより腹腔が圧迫されている状態なので、腸の働きが悪くなったり腹筋の緊張により膀胱に圧力がかかることが原因です。

3-5. 生理痛

子宮は骨盤の底に位置し、周囲を5つのじん帯によって支えられています。
骨盤が歪んでいると、生理で子宮が収縮するときに、じん帯に無理な力がかかるので生理痛を引き起こすのです。

骨盤の歪みを予防する方法

日常生活でできる骨盤の歪みを予防・改善する方法をご紹介しましょう。

4-1.正しい姿勢を意識する

うつむいたまま猫背になる「スマホ座り」、骨盤に左右差を作る「横座り」、両足を床に付ける「ペタンコ座り」などは骨盤や背骨を歪ませてしまいます。

背筋を正して腹筋を使っていることを意識しながら座りましょう。

デスクワークや椅子に座る時間が長く、正しい姿勢を保つのが難しい場合は、姿勢矯正用のクッションを使うのもおすすめです。

4-2.立ち姿勢に気をつける

立っている時に片方の脚に体重をかけたり、脚を交差したりしていませんか?
片側の骨盤や筋肉に負担がかかり背骨も歪むので、背筋を伸ばし両足に均等に体重をかけるように意識してください。

4-3. 骨盤矯正ストレッチ

自宅で簡単にできる骨盤の歪みを矯正するストレッチをご紹介しましょう!

  1. 両脚を骨盤の幅に開いて立ち、膝をゆるめて骨盤で円を描くようにグルン、グルンと回します。(左右ともに30回)
  2. 床に寝て、手は体の横に置き膝をそろえて立ててください。その状態から両膝が離れないように意識しつつ、脚を左側に倒して10秒キープし、ゆっくり元に戻したら今度は右側に倒して10秒キープします。(左右ともに10回)
  3. 仰向けに寝て膝を両手で抱え、膝とおでこをくっつけて丸くなってください。背中全体を刺激するように意識しながらゴロン、ゴロンと転がりましょう。(20回)
  4. 床に座り両膝を立て、両手で膝頭を押さえてください。腹筋に力が入るのを意識しながらゆっくりと体を後ろに限界を感じるまで倒し、10秒キープしてから元に戻ります。(10回)

※いずれもお風呂で体を温めた後、寝る前に行うのがおすすめです。

まとめ

いかがでしたか?

体の中心に位置している骨盤は、上半身・下半身ともにつながっているので、歪みがあると体全体に悪影響をおよぼすことがわかっていただけたかと思います。

骨盤の歪みを矯正して体の不調を改善するために知っていただきたい以下の知識をご紹介しました。

  • 歪んだ骨盤とはどんな状態?
  • 骨盤が歪む原因
  • 骨盤の歪みで起こるさまざまな症状
  • 骨盤の歪みを予防する方法

以上のことをふまえ日常生活で注意して、骨盤の歪みから解放されてください!

本格的に骨盤の矯正をしたい、日常の努力とともにプロの施術を取り入れたいという方は、整体医院で体の歪みをチェックし骨盤矯正を受けることをおすすめします。