ミット打ちはボクシングの上達ポイント! 効果や基本の打ち方とは?

ミット打ちはボクシングの上達ポイント! 効果や基本の打ち方とは?

十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典

記事監修
十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
免責事項について

ボクシング=激しいスポーツと思い込んでいませんか? ハードできついイメージのボクシングですが、初心者でも気軽にできる練習メニューがあります。実は、ボクシングで行う動きは、体幹を鍛え、ダイエット効果や健康効果も期待できるのです。中でも、ミット打ちは筋トレになるだけでなく、集中力アップにもつながります。そんなミット打ちを正しく行うためには、知識を身につけておかなければなりません。そこで、本記事では、ミット打ちの基礎知識や効果・やり方などについて詳しく説明します。

この記事を読むことで、ミット打ちのやり方や注意点などがわかります。練習に興味がある方や方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

ミット打ちの基礎知識

ボクシングの練習といえば、どんなメニューを思い浮かべるでしょうか。中心的な練習メニューといわれているのが、サンドバッグとミット打ちです。中でも、ミット打ちはメインにあたるもので、体を限界まで追い込む練習ができます。よって、身体能力の向上や筋トレが可能です。正しい方法でミット打ちするためにも、基礎知識を身につけましょう。

1-1.ミット打ちとは?

ミット打ちは、ボクシングのメイン練習です。トレーナーが的になるミットを手に持ち、その的にめがけてパンチやキックをくり返していきます。トレーナーの動きに合わせて、移動しながら打っていかなければなりません。そのため、瞬発的ですが、全身のトレーニングに効果的だといわれています。また、ミット打ちはボクシング選手だけでなく、ダイエットや健康・筋トレ目的として、日々の生活に取り入れている方もいるのです。

1-2.サンドバッグとの違いは?

ミット打ちと同じく、ボクシングのメインとなる練習がサンドバッグです。サンドバッグは、天井からぶらさがっている大きめの対象物に向かって、ひたすら打ち込み続けます。トレーナー主体のミット打ちとは、まったく異なる練習内容です。ミット打ちはフットワークの軽さがポイントとなりますが、サンドバッグはパンチのコンビネーションが重要となります。全身トレーニングに最適なため、ミット打ちと組み合わせて練習することが多いようです。

ミット打ちの効果

それでは、ミット打ちの効果について詳しく説明します。

2-1.本来の目的

ミット打ちは、そもそもどのような目的があるのでしょうか。ボクシング・キックボクシングの基本練習としての効果や集中力アップ、距離感の把握について詳しく説明します。

2-1-1.ボクシング・キックボクシングの基本練習としての効果

ミット打ちは、トレーナーが持つ、動く的に向かってさまざまなパンチやキックをくり出すため、全身のバランス感覚がよくなります。また、キックやパンチをくり出すだけでなく、トレーナーからの攻撃を防御する内容も含まれているのです。1対1で戦うボクシング・キックボクシングには、必要不可欠な練習といえるでしょう。

2-1-2.集中力アップ

ミット打ちは、集中力のアップにつながります。なぜなら、トレーナーの動きに合わせて、ミットを正確にとらえなければならないからです。その結果、集中力を高めることができます。

2-1-3.距離感の把握

トレーナーの指示に従いながら打ち込みを行うミット打ちは、フットワークが大きなポイントです。肘を曲げたまま、パンチをくり出しても意味がありません。腕が完全に伸びきるようにパンチをくり出すことで、最も大きなパワーが出ます。また、力をあまり入れずに放つパンチのジャブを多用すれば、トレーナーとの距離感をつかむことができるのです。最適なパンチやキックで的に当てるための距離感が、自然と体に染みつきます。

2-2.エクササイズとしての効果は?

近年は、ボクシングジムに通う方が増えてきています。健康・筋トレ・美容・ダイエット目的として、ボクシングで体を動かしているのです。エクササイズとしてのミット打ちの効果について説明します。

2-2-1.運動効果

ミット打ちは、全身の筋肉を活発化させる効果があります。重心がしっかりしていなければ、軽やかなフットワークにはなりません。ミットを追いかけながらパンチを打つことで、全身の運動効果が期待できます。腕立て伏せや腹筋など一般的な筋トレよりも、広範囲の筋肉を使う運動です。特に、ステップワークによって、下半身を中心に鍛えることができます。

2-2-2.ストレス発散

ミットにパンチが当たると、バシッといい音が響きます。音だけでなく、的にパンチが当たるという爽快感を得ることができるのです。悩んでいたことや嫌なことも忘れられるほど集中するため、ストレス発散もできるでしょう。ミット打ちの後は、とてもスッキリした気持ちになれます。

2-2-3.護身術

トレーナーが構えるミットに、正確かつ素早くパンチをくり出すことが大切です。そのため、瞬発力が身につき、反射神経もよくなります。ミット打ちをきちんと練習しておけば、護身術として役に立つこともあるのです。相手との距離を取りつつ、正確で素早い対応ができます。

2-2-4.そのほか

ほかの効果としては、スタミナ・精神力の向上、カロリー消費が期待できます。スタミナと同時に、自分自身に対する自信がつき、精神的に強くなるのです。広範囲の筋肉を使うため、消費カロリーと脂肪燃焼量が大きく、ダイエット効果も期待できます。

2-3.こんな人におすすめ!

さまざまな効果が期待できるミット打ちは、いろいろな人におすすめしたい練習です。実際に、ミット打ちを続けている人は若者から中高年まで、非常に幅広い傾向が見られます。特に、以下のような人におすすめです。

  • ボクシングの基本練習を身につけたい
  • ボクシング・キックボクシングがうまくなりたい
  • 全身の筋肉量をアップしたい
  • 健康的な体をつくりたい
  • 体を動かしてストレス発散したい
  • 健康だけでなく、美容やダイエット効果のある運動がしたい

ミット打ちを始める前に

実際にミット打ちを始めるためには、必要なものを準備しなければなりません。そろえるものや準備すべきこと・注意点について説明します。

3-1.そろえるもの

必ず準備しなければならないものが、的となるミットです。練習用やキックボクシング用・ボクシング用などさまざまな種類があります。スポーツ用品店やインターネットでも購入できるため、ぜひチェックしてみてください。購入する場合は、気軽に利用できるものを選びましょう。ボクシングジムに通う場合は、ジム側(がわ)が用意してくれるので準備する必要はありません。素手でもパンチをくり出すことはできますが、本格的にやりたい方はボクシンググローブも用意してください。体が動かしやすいトレーニングウェア・シューズも必要です。

3-2.準備について

どのスポーツでも、体を動かす前は準備体操をしますよね。ミット打ちを始める前にも、必ず準備体操をして、体を温めてください。準備体操はケガの防止や、身体能力の向上につながります。また、場所選びにも注意が必要です。フットワークをしながら体を動かすため、ある程度の広さが必要になります。ミットを構えてくれる人も確保しておきましょう。

3-3.注意点

必要なアイテムを準備すればいいというわけではありません。ミット打ちは、ミットを構える人(ボクシングジムでいうトレーナー)も技術を必要とします。なぜなら、ミット打ちはさまざまな目的があり、目的に合わせて、構える人が指示を出さなければならないからです。上手にサポートしてくれる人を見つけることが大切なポイントといえます。近くに知識と経験を持っている人がいない場合は、ボクシングジムに通って指示を受けたほうがいいでしょう。

ミット打ちのやり方

それでは、実際に、ミット打ちはどのようにすればいいのでしょうか。基本の打ち方や手順・注意点について詳しく説明します。

4-1.基本の打ち方

基本的に、ミット打ちはトレーナーのペース・指示に従ってパンチを打ちます。そして、トレーナーの構えるミットに、距離感を維持しつつ、正確かつ速くパンチをくり出していかなければなりません。ここで、パンチの速さを重視しがちですが、大切なのは速さよりも正確に打つことです。ミットにきちんとパンチができるように、正確に打ってください。それから、速さを意識しましょう。

4-2.手順

まずは、トレーナーの動きに合わせて体を動かしながらミットを打ちましょう。最初は、なかなかミットに当たらないかもしれませんが、正確さを意識すれば自然と当てられるようになります。少しずつ慣れてきたら、ミットの中心に打つことを意識し、フットワークを取り入れていきましょう。

4-3.注意点

「ミットのどこかに当たればいい」と思ってはいけません。ボクシングの基本となるミット打ちは、ミットの中心を打つことが大切なのです。きちんと中心を打つことで、全身のバランス感覚も身につきます。体の重心=体幹を鍛えることができるため、ミットの中心めがけて打つように意識しましょう。

ミット打ちにかんしてよくある質問

ミット打ちにかんしてよくある質問を5つピックアップしてみました。練習を始めようと思っている方は、ぜひチェックしてくださいね。

5-1.ミット打ちのコツが知りたい

まず、意識してほしいのは、正確に速くパンチを打つことです。また、大きな音を鳴らすことでストレス発散をしている方は多いですが、大振りにならないように気をつけてください。力を込めて打つよりも、体重移動や正確さ・スピードを意識したほうが上手に打てます。最初はうまくいかなくても、少しずつコツがつかめるようになるでしょう。

5-2.間違ったフォームで練習すると、どうなるのか?

間違ったフォームでミット打ちをしてしまうと、悪いクセがついてしまいます。体に染みついたクセは、なかなか改善できません。正しいフォームに改善するまで時間がかかるでしょう。また、筋肉をフルに生かすことができなくなります。強いフックを打つこともできないため、上達できません。個人でも練習できますが、知識・経験のない方はボクシングジムに通うことをおすすめします。

5-3.ミットの受け方のコツとは?

ミットの受け方についても知識を身につけておけば、役に立ちます。ミットの受け方は、パンチが当たる瞬間に、ミットを軽く前に突き出すことです。くり出すパンチとタイミングを合わせることが、大切なポイントとなります。2人のタイミングが合わなくなれば、パンチが当たらなくなり、お互いにストレスを感じてしまうのです。相手の動きをきちんと観察しながら、パンチをしっかり受け止めていきましょう。

5-4.基本の構え(ガード)とは?

ミット打ちは、トレーナーからの攻撃を防ぐ練習もあります。防御ができるのは、基本となる構え(ガード)です。基本の構え(ガード)は、以下のようになります。

<下半身>

  • 左足を1歩出してヒザを軽く曲げる
  • 足幅は肩幅と同じ程度に広げる
  • 左足は地面に足をしっかりつけ、右足は軽くかかとを浮かせる
  • 体重は前に6割、後ろに4割かける

<上半身>

  • 左手の拳は目より少し高い位置、あごを隠すように腕を構える
  • 右腕は肘を右脇腹にくっつけてボディーをガード。右拳で顔面をガードする
  • 構えるときは、軽く前かがみになり、あごを引く

5-5.ミット打ちで使えるコンビネーションは?

ミット打ちは、さまざまな種類のパンチやキックを組み合わせて打つことができます。コンビネーションをくり出すのも、ミット打ちの楽しさです。たとえば、パンチ・ヒザ・キック、パンチ・パンチ・キックと、さまざまなバリエーションを試してみてください。コンビネーションを楽しむためにも、正確で素早いパンチを打てるようになりましょう。

まとめ

いかがでしたか? ミット打ちは、ミットの中心にパンチを当てる、ボクシングの基本練習です。正しいフォームでミット打ちを練習し続けるからこそ、ボクシングが上達します。また、トレーナーの動きに合わせてパンチをくり出すため、フットワークも大切なポイントです。全身の筋肉を動かし、体幹が鍛えられる練習といってもいいでしょう。身体能力や精神面の向上・健康・ダイエット効果など、さまざまな効果が期待できます。必要な知識を身につけて、ミット打ちを始めてみてください。