パニック障害の原因や治療法

パニック障害の原因や対処法を解説! 周りの人の対応は?

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「何の前触れもなく動悸(どうき)や息切れ、めまいなどの症状が起こった」「再びこのような症状が起こるかと思うと、不安でしょうがない」といった悩みを抱えている人はいませんか? これらは、パニック障害の代表的な症状です。「パニック障害という名前は聞いたことがあるが、どのような症状が出る病気なのかはわからない」という人もいるでしょう。

今回は、パニック障害の原因や対処方法を紹介します。

  1. パニック障害の定義と原因
  2. パニック障害を発症しやすい人
  3. 自分がパニック障害だと思ったときの対処方法
  4. パニック障害の患者さんに対する周囲の対応
  5. パニック障害に関するよくある質問

この記事を読めば、パニック障害の患者さんと接する際の注意点などもわかるでしょう。自分はパニック障害かもと悩んでいる人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.パニック障害の定義と原因

はじめに、パニック障害の代表的な症状や原因を紹介します。

1-1.パニック障害は予期しないパニック発作が長期的に繰り返される病気

パニック障害とは、パニック発作と呼ばれる症状が何の前触れもなく突然起こり、それが1か月以上続く病気です。パニック発作との代表的な症状は、以下のようなものになります。

  • 動悸・息切れ・発汗・めまいなどの心的症状
  • 死の恐怖・現実感の喪失・強い不安感などの心因的症状
  • 胸痛や嘔吐感など​

発作は寝ている間にも起こり、人によっては強い不安感で目を覚ますこともあるでしょう。

1-2.症状が進むと予期不安や広場恐怖症も併発する

パニック発作を繰り返し経験すると、「いつパニック障害が起こるか」と不安が強くなります。これが予期不安と呼ばれる症状です。また、公共交通機関に乗ったり、人がたくさんいる場所に出かけたりすることが難しくなる人もいます。これは、自分で自分の状態をコントロールできないことに対する不安からくるもので、「広場恐怖症」と呼ばれる症状です。予期不安と広場恐怖症を併発すると、外出も困難になってしまうケースもあります。

1-3.パニック障害の原因ははっきりとわかっていない

パニック障害の原因は、現在のところはっきりわかっていません。ただ、発症には環境的な要因と遺伝的な要因があり、環境的な要因で病気を発症する可能性のほうが高いという説が有力です。環境的な要因とは、ストレス・トラウマ・性格的な傾向・喫煙・カフェインの摂取などがあり、喫煙のし過ぎやカフェインの過剰摂取はパニック障害の発症リスクを高めると言われています。また、親や兄弟などがパニック障害を発症した場合は、自分も発症するリスクが高まるでしょう。これが、遺伝的な要因です。

2.パニック障害を発症しやすい人

パニック障害は、年齢や性別に関わらず発症する病気です。しかし、女性のほうが発症しやすく、女性患者は男性患者の2倍と言われています。また、発症しやすい年齢は20代~30代で、前述したように喫煙者は発症リスクが高めです。このほか、パニック障害を発症しやすい傾向の人は諸説ありますが、「このような環境下や遺伝的要因があれば、必ずパニック障害を発症する」ということはありません。

3.自分がパニック障害だと思ったときの対処方法

この項では、パニック障害の発症を疑われる場合の対処方法を紹介します。

3-1.パニック発作が起こる時期と回数を確認する

前述したように、パニック障害は全く自覚なく、場所や時刻を問わずにパニック発作が何度も起きる病気です。特定の時間や場所限定で動悸・不安・息切れが発症しても、パニック発作ではありません。また、1回だけの発作や、発作の間隔がだんだんとあいて、1か月以内にほとんど発作が出なくなった場合も、パニック障害である可能性は低いでしょう。パニック障害を疑う場合、まずは、パニック発作が出る場所・時間・回数を確認してください。

3-2.パニック障害の治療実績がある病院を受診する

パニック障害が疑われる場合、パニック障害の治療実績がある病院を受診しましょう。パニック障害の治療法は、薬物療法や人治療法があります。治療実績が豊富な病院ならば、その人に合った治療法を見つけるのも早いでしょう。

3-3.治療を焦らない

パニック障害は、投薬をすれば治る病気ではありません。また、本人の気の持ちようで症状が軽くなることもないでしょう。「心が弱いからこのような病気になった」と自分を責めず、「薬や考え方で発作をコントロールしていこう」という気持ちで治療を受けることが大切です。

4.パニック障害の患者さんに対する周囲の対応

この項では、パニック障害の患者に対する対応方法について解説します。

4-1.できるだけ落ち着いて対処する

パニック発作は、このまま死んでしまうのではないかと不安になるほど激しいものもあります。しかし、パニック発作が起こっても命に別状はありません。パニック発作が起きたら、落ち着いて安全で落ち着ける場所に患者さんを誘導しましょう。

4-2.患者さんを責めない

パニック障害は、誰でも発症する可能性がある病気です。心が弱かったり、生活習慣が乱れていたりしたから起こる病気ではありません。「気持ちを強く持てば治る」など、患者さんを責めるような言動はやめましょう。

4-3.自分の知識を押しつけない

今は、パニック障害に関する情報がネットや本で簡単に手に入ります。パニック障害は確実な治療が確立されていない分、病気に関する意見もさまざまです。しかし、きちんと治療を受けている患者さんは、医師の指導を受けています。自分の知識を患者さんに押しつけるのはやめましょう。患者さんが混乱するとかえって症状が長引くこともあります。

5.パニック障害に関するよくある質問

この項では、パニック障害に関する質問を紹介しましょう。

Q.パニック発作を軽減するために自分でできることはありますか?
A.カフェインやアルコールを控え、可能ならば禁煙しましょう。そうすれば、パニック発作が軽減する可能性があります。

Q.精神科で処方される薬は飲みたくありません。
A.その場合は、飲みたくない理由や投薬の代わりになる治療法がないか医師と相談してください。自分で勝手に投薬をやめてはダメです。

Q.パニック障害は完治しませんか?
A.再発することはありますが、発作がほとんど出ないようにすることは可能です。

Q.パニック障害は自然治癒しませんか?
A.自然治癒しないわけではありませんが、難しいでしょう。

Q.パニック障害は伝染するものですか?
A.パニック障害は伝染しません。また、親や兄弟がパニック障害だったからといって自分が必ず発症するとは限らないので、安心してください。

まとめ

今回は、パニック障害の原因や対処方法を紹介しました。認知度が高い病気ですが、具体的な症状や対処法はまだまだ知られていません。パニック障害かなと思ったら、まずは治療実績がある病院を受診し、専門家に検査をしてもらいましょう。また、治療方法は医師と納得するまで話あって決めるのがおすすめです。