慢性的な疲労感は肝臓疲れが原因かも? 症状や対処方法を解説

「休養を多めに取っても体がだるい」「食事がおいしく感じられない」こんな悩みを抱えている人はいませんか? けん怠感や食欲不振の原因はいろいろありますが、肝臓疲れが原因の場合はできるだけ早い対処が必要です。肝臓疲れを放っておくと、健康に重大な影響が出てくる可能性もあります。

今回は肝臓が疲れる原因や対処方法などを紹介しましょう。

  1. 肝臓疲れと疲労の関係
  2. 肝臓が疲れる原因や症状
  3. 肝臓疲れのセルフチェック
  4. 病院を受診する目安や治療方法
  5. 肝機能を回復させるセルフケア
  6. 肝臓疲れに関するよくある質問

この記事を読めば、病院を受診する目安などもよく分かります。最近疲れやすい、眠気が取れないと悩んでいる人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.肝臓疲れと疲労の関係

はじめに、肝臓が疲れることで疲労感を覚える理由や肝臓の役割などを紹介します。

1-1.肝臓の役割

肝臓は、右わき腹の肋骨下にある体の中で最も大きな臓器です。肝臓は、以下のような役割を担っています。

  • 食事から摂取した栄養を、体を動かすエネルギーに変える
  • アルコールなど体にとって有害な物質を無害なものに変える
  • 脳の栄養源であるグリコースを貯蔵する
  • 胆汁をはじめとする消化酵素の生成

1-2.肝臓疲れと疲労感の関係

前述したように、肝臓にはさまざまな役割があり、毎日フル稼働しています。しかし、あまり肝臓を働かせすぎると、エネルギーを代謝したり有害な物質を解毒したりする能力が落ちてしまうのです(肝機能の低下)。肝機能が低下すれば、栄養はエネルギーに変化しにくくなり毒素の排出も遅くなります。その結果、眠気やだるさといった症状が現れるのです。

1-3.肝臓疲れが原因の疲労感と通常の疲労との違い

肝臓疲れが原因の疲労感は、エネルギー不足や毒素が体内にたまったことが原因です。そのため、睡眠を十分にとっても疲れは回復しません。また、栄養をつけなければと食事を多めに取っても栄養をエネルギーに変換できないため、ますます疲労感が強くなることもあります。

肝臓疲れは一般的な疲労と似ているようで違うんですね。
はい。肝臓疲れは睡眠や栄養を取っても回復しにくいのが特徴です。

2.肝臓が疲れる原因や症状

この項では、肝臓疲れが起こる原因や症状を紹介します。

2-1.肝臓が疲れる原因

肝臓が疲れる原因には、以下のようなものがあります。

  • 暴飲暴食 (アルコールの飲み過ぎ含む)
  • 肝炎などの病気
  • 高血圧
  • 運動不足
  • 激しい運動のしすぎ
  • 睡眠不足

特に、アルコールの飲みすぎは肝機能の低下を招きやすいので、注意が必要です。

2-2.肝臓が疲れると現れる症状

肝機能が低下すると、以下のような症状が現れます

  • 疲れやすい
  • 異常な眠気
  • 手足がむくみやすくなる
  • 食欲低下

このほかにも、お酒が弱くなったと感じることもあるでしょう。

2-3.肝機能の低下が続く危険性

肝機能が低下し続けると、肝硬変や肝臓がんの発症リスクが高まります。また、急性肝炎を発症した場合、治療が遅くなると短期間で治療が不可能なところまで症状が進行してしまうこともあるでしょう。肝機能の低下が疑われる場合は、病院を受診し、速やかに対処することが大切です。

肝臓が疲れる原因は複数あるんですね。
はい。また、疲れやすく異常な眠気が続く場合は肝臓疲労を疑いましょう。

3.肝臓疲れのセルフチェック

肝臓が疲れているかもと思っている人は、以下のセルフチェックを行ってください。

  • お酒が大好きで、休肝日がほとんどない
  • ストレスがたまると暴飲暴食で解消することがある
  • 運動不足を自覚している
  • 睡眠不足を自覚している
  • 少し動くとすぐ疲れてしまう
  • 時折、耐えがたい眠気に襲われる
  • 手足がむくみやすくなった
  • 健康診断で、肝機能の低下を指摘された

当てはまる項目が多いほど、肝臓疲れの可能性があります。

セルフチェックで当てはまるものが多ければ、病院を受診したほうがいいんですね。
はい。肝臓疲れは早めの治療が大切です。できるだけ早く受診しましょう。

4.病院を受診する目安や治療方法

この項では、病院を受診する目安や治療方法を紹介します。

4-1.病院を受診する目安

肝臓は沈黙の臓器と言われており、「おかしいな」と感じた頃には肝臓に深刻なダメージが生じていることもあります。ですから、健康診断で肝機能の低下が指摘されたり、病院で精密検査を受けるようにすすめられたりしたら、放置せずにできるだけ早く病院を受診しましょう。また、黄疸(おうだん)が出たり、尿が褐色になったりした場合は急性肝炎の疑いがあります。至急病院を受診してください。肝機能の低下が指摘されなくても、以前に比べて疲れやすくなったり強い眠気が出ることが多くなったりした場合は、念のために病院を受診しましょう。診療科はまず内科を受診してください。

4-2.行われる検査

肝機能の状態を調べるためには、血液検査が一般的です。また、肝臓の状態を確かめるために、CT検査やエコー検査が行われることもあります。

4-3.治療方法

肝臓疲れの治療方法は、肝臓を休めることが大切です。良質なタンパク質中心の食事を心がけ、アルコールをやめます。これを薬物治療と並行していくことで、肝臓の機能はだんだんと回復していくでしょう。また、病気の種類によっては肝臓の一部を切除する手術をすすめられることもあります。医師と相談しながら治療を続けていきましょう。

肝臓を休めることが大切なんですね。
はい。食事療法が中心で、アルコールも控えます。

5.肝機能を回復させるセルフケア

この項では、肝機能を回復させるセルフケアを紹介します。

5-1.食生活

前述したように、肝機能を回復させるには良質なタンパク質を摂取し、アルコールをやめることが大切です。お酒を飲む習慣がある人は、週に2度の休肝日を設けることで、肝機能の低下を防ぐことができます。一度肝機能が低下してしまうと、お酒を楽しむことができなくなるので予防が大切です。また、暴飲暴食を控え、腹八分目の習慣をつけましょう。

5-2.生活習慣

睡眠中は肝臓も休憩を取ることができます。1日6時間以上の睡眠を心がけましょう。また、寝る時間がバラバラだと体が休まりません。規則正しい生活をすることが大切です。さらに、ストレスをためないよう適度な運動を心がけ、リラックスする習慣をつけましょう。

5-3.注意点

肝機能の向上をうたったサプリメントや健康食品もありますが、肝臓が弱っているときにこのようなものを摂取すると、かえって肝臓の負担になることもあります。特に、鉄分は過剰摂取しすぎると肝機能障害を起こす危険性があるため、摂取量に注意が必要です。肝臓が弱っているときは、肝機能の向上ではなく、肝臓を休ませることに重点をおきましょう。

セルフケアもできるんですね。
はい。できることをやっていきましょう。

6.肝臓疲れに関するよくある質問

この項では、肝臓疲れに関するよくある質問を紹介します。

Q.肝臓疲れは病気が原因のものもあると聞きました。では、ウィルス性肝炎でも肝臓疲れは起こりますか?
A.はい。肝炎や肝機能障害が起こると肝臓の機能が低下して肝臓疲れが起きます。肝炎の中にはウィルス性のものもあり、ワクチンを打つことで予防可能です。

Q.忘年会などが続くときは、どうやって肝臓を守ればいいでしょうか?
A.お酒を飲む機会が多くなる時期は、おつまみに工夫をしてください。豆腐やチーズなどタンパク質を含むものをお酒と一緒に摂取することで肝臓疲れをある程度防ぐことはできます。また、飲み過ぎ・食べ過ぎにも注意してください。

Q.お酒を控えろと医師から指導された場合、どのくらい控えればいいでしょうか?
A.可能ならば、一定期間お酒をやめるのが一番です。また、肝機能が回復しても週に2度は休肝日を設けましょう。

Q.肝機能は、一度低下すると回復しませんか?
A.そんなことはありませんが、長年肝臓を酷使した場合は回復にも時間がかかります。

Q.お酒を飲まなければ肝機能の低下は起こりにくいでしょうか?
A.いいえ。お酒を飲まなくても脂肪分の多い食事などを摂り続けていれば、肝機能は低下しやすくなります。

まとめ

今回は肝臓疲れの原因や対処方法を紹介しました。肝臓は機能が低下しても症状が表れにくい臓器です。だからこそ、健康診断の結果はよく確認し、数値が悪い場合は肝臓を意識して休ませましょう。規則正しい生活をし、アルコールを控えるだけで一定の効果があります。