咳が止まらない原因と対処法

夜になると咳が出る人必見! 咳が止まらない原因と対処法を紹介!

十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典

記事監修
十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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夜になると咳が出て眠れない。このような悩みを抱えている方は意外とたくさんいます。夜に咳が出続ければ睡眠不足になり、日常生活にも悪影響が出がちです。

そこで今回は、夜になると咳が止まらない原因や対処法をご紹介しましょう。

ちょっとした工夫で体が楽になることもあります。夜になると咳が出て悩んでいるという方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

夜になると咳が止まらなくなる原因とは?

はじめに、夜になると咳が止まらない原因の代表例をご紹介します。いったいどのような原因があるのでしょうか?

1-1.副交感神経の活発化

夜になると人間は副交感神経が活発になります。すると眠気を感じたりリラックスして筋肉がゆるんだりするのです。筋肉がゆるむと気道が狭くなり、空気が気道の粘膜により触れやすくなります。そうなると、その刺激で咳が出やすくなるのです。

1-2.アレルギー

布団や枕といった寝具は、アレルギーの原因であるアレルゲンになりやすいものです。最もポピュラーなアレルゲンはハウスダスト。この他に、枕によく使われているソバガラや布団に使われている羽毛もアレルゲンになります。布団の中に入ったときから咳が止まらなくなり離れると止まるという場合は、寝具にアレルゲンが含まれている可能性が高いでしょう。

1-3.痰や鼻水が気管に刺激を与えている

鼻の奥と喉はつながっているため、横になると鼻から喉の方へ痰や鼻水が落ちこむことがあります。これを後鼻漏(こうびろう)といい、痰や鼻水が気管への刺激となって咳が止まらなくなるのです。鼻がつまるようになってから夜咳が止まらなくなったという場合は、後鼻漏が原因で咳が出ている可能性があります。

1-4.気管が過敏になっている

喘息や百日咳・結核など激しい咳が症状として現れる病気になると気管が過敏になります。単なる風邪でも激しい咳が長く出続ければ、気管が過敏になることも珍しくありません。気管が過敏になると、少しの刺激でも咳が止まらなくなります。そのため、副交感神経が活発になって筋肉がゆるんで気道が狭くなると、咳が止まらなくなりがちです。特に、子どもや赤ちゃんは気管が過敏になりやすいので注意しましょう。

夜になると咳が出る場合の対処法

では、少しでも咳を出にくくするにはどうしたらよいのでしょうか?この項では、咳の対処法をご紹介します。

2-1.湿度を高めにして横向きに寝る

部屋の中が乾燥していると咳が出やすくなります。部屋の湿度を60%くらいになるように調整し、横向きに眠ってみましょう。鼻づまりをしていたり喉の奥に痰が絡みやすかったりする人の場合は、仰向けに寝るよりも咳が出にくくなります。

2-2.アレルゲンを取り除く

布団に入ると必ず咳が出るという方は、アレルゲンを取り除くことが大切です。アレルギー検査は耳鼻咽喉科やアレルギー科で行えます。まずは病院を受診し、アレルギゲンを突き止めましょう。

2-3.首を温めて眠る

首を温めて眠ると気管が広がって咳が出にくくなります。寝苦しくなければ、マフラーなどを巻いて眠ってみましょう。寝る前に温かい飲み物を飲んでも効果的です。

2-4.マスクをして寝る

マスクをして眠ると外部から体内へ刺激物が入ってくるのを防げます。今は濡れマスクも市販されているので、保湿も期待できるでしょう。ただし、寝苦しさを感じるようでしたら無理をしてはいけません。

2-5.避けた方がよいこと

になると咳が止まらないという方は、飲酒や喫煙を控えましょう。過度の飲酒や喫煙は気管の粘膜を傷つけます。特に、喫煙の場合は本人がたばこを吸っていなくても同じ部屋に喫煙者がいれば副流煙で気管に悪影響が出るのです。ですから、家族に咳が止まらない人がいる場合は、喫煙者は同じ部屋でたばこを吸わないように気を配りましょう。

病院へ行った方がよい症状や治療法とは?

咳は体の不調の中ではポピュラーな症状のため、軽視されがちです。しかし、咳が症状として現れる病気の中には感染力が高く、自然治癒が難しいものもあります。この項では、病院へ行ったほうがよいケースや治療法をご紹介しましょう。

3-1.病院へ行ったほうがよい症状とは?

どのような咳であれ、3週間以上まったく改善の兆しがない場合は病院へ行きましょう。風邪がきっかけで他の病気を発症している可能性もあります。また、百日咳やマイコプラズマ肺炎のように頑固な咳が長引く病気も多いのです。

3-2.何科を受診するべき?

気管を診てくれる科は、耳鼻咽喉科や呼吸器科です。かかりつけの耳鼻咽喉科がある場合は、まずはそこを受診しましょう。耳鼻咽喉科よりも呼吸器科で治療を受けた方がよい場合は、紹介状を書いてくれます。子どもの場合は、まず小児科で大丈夫です。受診する際は、咳がいつどのように出るのか詳しく医師に伝えましょう。

3-3.咳の治療法とは?

の主な治療は、投薬や貼り薬です。これらで気管を広げて呼吸を楽にします。喘息の場合は、吸入器の購入を勧められることもあるでしょう。結核やマイコプラズマ肺炎などの感染症の場合は、感染拡大防止の処置が取られることもあります。

3-4.咳の治療はどのくらいかかるの?

の治療期間は、病気によって異なります。1~2週間で完治するものもあれば、喘息のように体質を改善しないと完治が難しいものもあるのです。このあたりは、医師の指示にしたがってください。なお、処方された薬は必ず飲み切りましょう。
 

よくある質問

Q.アレルゲンは病院に行かなければ分からないのでしょうか?
A.分かりません。必ず病院に行って検査をしてもらってください。

Q.かつて喫煙をしていたので、部屋にたばこの匂いが染みついています。それが咳の原因になることはあるのですか?
A.匂いが咳の原因になる可能性は低いでしょう。しかし、たばこの匂いで気分が悪くなると咳が出るきっかけになるかもしれません。気になるようならば、ハウスクリーニングを依頼しましょう。

Q.小さい子どもでもハウスダストや花粉のアレルギーを発症するのですか?
A.2歳で花粉症を発症したという事例もあります。赤ちゃんだからハウスダストなどのアレルギーは発症しない、ということはありません。

Q.結核になったら強制的に入院になるのでしょうか?
A.患者さんの体から菌が排出されている場合は、入院になります。菌がすでに排出されない場合は、通院治療が一般的です。

Q.咳が止まるまで禁酒した方がよいのでしょうか?
A.可能ならば禁酒が一番です。また、お付き合いでどうしても飲まなければならないという場合は、なるだけアルコール度が低いものを選びましょう。

おわりに

いかがでしたか?今回は夜になると咳が止まらない原因やその対処法をご紹介しました。咳が出ると風邪だろうと思いがちですが、喘息や結核という可能性もあります。特に、結核の場合は感染力があるため、知らずに過ごしていると危険です。どのような咳であれ、3週間以上全く症状が改善しない場合は、早めに病院を受診しましょう。