座りっぱなしは健康に悪影響

デスクワーカーは注意!座りっぱなしは健康に悪影響を及ぼす!

十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典

記事監修
十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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パソコンで仕事をすることが基本となっている現代では、デスクワークが続いて座りっぱなしという方が大勢います。座るのは、立っているより楽だと思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、デスクワーカーにとって、座りっぱなしというのは健康を損ねる可能性もあるものです。パソコンで仕事をしていると、夢中になっていて知らないうちに長い時間が経(た)っていたということも、よく耳にします。

仕事だけではなく、自宅でもパソコンを使う方は、時間を忘れてインターネットに没頭してしまうこともあるでしょう。座りっぱなしの姿勢は、さまざまな体調不良につながる要因です。慢性的な痛みや、姿勢の悪化を招くこともあり、なるべく改善していきたいポイント。

座りっぱなしでいると、どのような悪影響が及ぶのでしょうか? デスクワークが多い方は、この記事を参考にして、体調管理に役立てて見てください。

01. 座りっぱなしによる
健康への悪影響

デスクワークをしていると、無意識に姿勢が悪くなり、バランスの悪い座り方になるものです。「どうも最近腰が痛い」など、体に慢性的な痛みや疲労感を抱くようになることもあり、座りっぱなしでいることがいかに体に負担がかかっているかわかります。座りっぱなしだと、体にどのような悪影響を及ぼすのでしょうか?

1-1.死亡率が上がる

立ち仕事より楽だと思われがちなデスクワークですが、座りっぱなしでいることによって、死亡率が上がるといわれています。米国では、長時間デスクワークをしている人は、15年後に死亡率が40%増えると発表し、早死にするリスクに警鐘を鳴らしました。1時間座っていることで、寿命が22分縮むというデータも発表されているほど、同じ姿勢を繰り返すことによる健康被害は避けられません。

太っている人は、痩せている人に比べて、よりリスクが上昇します。代謝能力の低下が、肥満によって加速するものだと考えられているからです。がんの発症率も30%上昇することがわかっており、死亡率と合わせて注目されています。

1-2.心臓病の不安

長時間座りっぱなしでいると、心筋梗塞や脳卒中など心臓病のリスクが懸念されます。デスクワークをしていると、無意識に前傾姿勢になり、猫背になっている方を多く見かけるはずです。

悪い姿勢を続けたために、背骨を圧迫し、血流の悪化を招きます。血液が停滞し、エコノミークラス症候群と類似した症状を引き起こし、血栓ができやすい体質に変化してしまうものです。足を組んで座ることが多い人は、血圧が上がりやすく、より危険性が増します。血液が下半身に蓄積され、むくみを起こすなど辛(つら)い症状が現れることがあるでしょう。

1-3.体の痛み

1番気づきやすいのは、体の痛みです。長時間同じ姿勢を続けることで、筋肉が硬直し、腰痛・背部痛・関節痛などを引き起こします。日常的にデスクワークをしなければならない方は、体の痛みが慢性化しやすいはずです。

疲れたら立ち上がって体を動かす、少し歩いてリフレッシュするといった動作を、デスクワークの合間に取り入れることで、痛みが徐々に緩和されていくでしょう。

1-4.肥満

デスクワークをしている人は、メタボリック症候群など肥満になりやすいとされています。背骨が血液の流れを圧迫することにより、代謝が悪くなり、脂肪燃焼の妨げとなり、脂肪がつきやすい体になるのです。

特に、座りっぱなしで筋肉が硬直してしまうと、固まった筋肉の周囲にある脂肪は、より燃焼されにくくなってしまいます。肥満は、死亡率上昇の不安材料でもあるので、なるべく体を動かすように意識しておきましょう。

02. 座りっぱなしを防ぐ方法と
有効なストレッチ

体の痛みや心臓病リスクを考えても、なるべく座りっぱなしの生活を改善していきたいものですね。深刻な病気に発展する前に、対策を講じるようにしましょう。

2-1.1時間に2分歩こう

とてもシンプルで実行しやすい方法は、1時間デスクワークをしたら、休憩を兼ねて2分歩くというもの。

集中していると、時間を忘れて作業に没頭してしまいがちです。1時間に2分歩くだけで、寿命が延びるといわれています。死亡率が33%低下するというデータが、米国によって発表されているほど、注目されている健康法です。

長時間座りっぱなしだと、健康被害も懸念され、体の痛みは慢性化しやすいもの。リフレッシュタイムを設けることで、頭も体もリラックスし、作業効率アップも期待できます。トイレに行くために立ち上がるだけでも、硬直した筋肉をほぐすことができるでしょう。

血液の流れが悪くなることで、血栓ができやすくなります。血栓予防のためにも、コーヒーやお茶のような利尿作用があるものではない飲み物で、水分補給をこまめにしておくことも大切です。

2-2.マッサージ

第2の心臓であるふくらはぎをマッサージして見ましょう。血流促進効果や筋肉をほぐす作用が期待できます。座りっぱなしだと、下半身に血液が停滞し、むくみでだるさを感じることもあるでしょう。

ふくらはぎをマッサージすることで、全身の血流を改善することができます。デスクワークをしているとき、入浴後など、気づいたときにこまめにマッサージするのがおすすめです。

マッサージの方法は、アキレス腱(けん)の方から始めて、上に向かって膝まで揉(も)み上げるように行います。深呼吸をしながら行うことで、リラクゼーション効果も期待できるでしょう。ほど良い力加減で、血液を上に押し上げるようにすると、より効果がアップします。

2-3.有効なストレッチ

全身の血流を改善し、凝り固まった筋肉をほぐすためには、ストレッチが有効です。長時間座りっぱなしでいると、エコノミークラス症候群と似た症状を引き起こし、血栓が詰まって深刻な症状に発展することも考えられます。

腰痛を解消するためには、前後・左右・ひねりを加えたストレッチが効果的です。座ったままできる簡単なストレッチですので、ひと息つくときに軽く体を動かすだけで、腰痛緩和につながります。

ストレッチを行うときに、両腕を頭の後ろで組むようにすると、より背筋が伸び、心地良く感じることができるでしょう。動きに合わせて、深呼吸しながら行って見てください。

座りっぱなしでいると、股関節が圧迫された状態が続きます。足を大きく前後に開き、肘を床につけるイメージで前に倒れるようにかがんで見ましょう。前に出ている足は、つま先が膝より前に出ていることがポイントです。前にかがんでも、背中を丸めずに、延ばしたまま行うようにしましょう。

03. 座りっぱなしの
影響まとめ

座りっぱなしの生活が及ぼす影響についてご紹介しました。いかがでしたか?

  • 座りっぱなしによる健康への悪影響
  • 座りっぱなしを防ぐ方法と有効なストレッチ

パソコンがデスクワークの必要アイテムとなり、長時間座りっぱなしでいることが多いことでしょう。死亡率の上昇や、心臓病リスクが高まるなど、座りっぱなしでいることで体への影響が懸念されます。適度な休憩とストレッチを取り入れ、心身ともにリフレッシュする時間を設けることが大切です。