ドライマウスを放置するとどうなる? 症状や対策を紹介!

「口の中が渇いてうまく会話ができない」「パンやビスケットが食べにくい」など、ドライマウスの症状にお悩みではありませんか? ドライマウスとは、唾液の量が減って口の中が渇く症状のことです。何らかの病気が原因になっている可能性もあるため、早めに対処する必要があります。

この記事では、ドライマウスの症状や原因・治療方法などを詳しくご紹介しましょう。

  1. ドライマウスの主な症状
  2. ドライマウスを放置するとどうなるのか?
  3. ドライマウスの原因はさまざま
  4. ドライマウスの検査方法を紹介
  5. ドライマウスの治療方法2つ

この記事を読むことで、ドライマウスを放置することによる影響や病院での治療法・普段から気をつけるべきことなどが分かるはずです。ぜひ参考にしてください。

1.ドライマウスの主な症状

まずは、ドライマウスの主な症状についてご紹介します。

1-1.唾液の量が少なくなり、口の中が渇く

ドライマウスとは、唾液の量が少なくなり、口の中が渇いた状態のことをいいます。健康な成人は1日に約1.5リットルの唾液が分泌されますが、分泌量が50%以下まで低下すると口の中の渇きを自覚するようになるのです。唾液の分泌量が減少することで、口の中が渇くという症状のほかにも、さまざまな症状が現れるようになります。

1-2.ほかにもこんな症状がある

以下のような症状もドライマウスの特徴として挙げられます。

  • 口の中がネバネバする
  • 口の中が痛い
  • のどの渇きで夜中に目が覚める
  • パンやビスケットなど乾いたものが食べにくい
  • 味覚がおかしい

2.ドライマウスを放置するとどうなる?

ドライマウスを放置すると日常生活に支障をきたすだけでなく、ほかの病気を引き起こす原因にもなります。

2-1.会話や食事がしづらくなる

口の中の渇きや痛み・ネバつきにより、しゃべりにくくなります。人との会話が上手にできなくなり、ストレスに感じることも多くなるでしょう。また、食べものをうまく飲み込めなくなるため、食事がとれない状態が続く人もいます。

2-2.口臭がきつくなる

口臭がきつくなるのも、ドライマウスの特徴です。唾液には、口の中の細菌や食べかすを洗い流す働きがあります。唾液の分泌量が少なくなることで細菌や食べかすを洗い流すことができず、細菌が繁殖して不快な臭いを発生させてしまうのです。

2-3.虫歯や歯周病・味覚障害を引き起こすことも

唾液には歯の再石灰化作用や抗菌作用もあるため、分泌量が少なくなると虫歯や歯周病の原因を作ることになってしまいます。また、味覚障害を引き起こすこともあるため、注意が必要です。

3.ドライマウスの原因はさまざま

ドライマウスの原因として考えられるものについてご紹介します。

3-1.特に多いのが「加齢」と「薬の副作用」によるもの

ドライマウスの原因として特に多いのが「加齢による唾液分泌量の低下」と「薬の副作用」です。加齢によって筋力が低下し、唾液腺を刺激する力が弱くなってしまいます。また、精神安定剤や血圧を下げる薬・アレルギーの薬などの副作用でドライマウスになるケースも多いでしょう。そのほか、ドライマウスの原因として考えられるのは以下のようなものです。

  • 糖尿病や腎臓病による多尿
  • 精神的ストレス
  • 鼻づまりによる口呼吸
  • 喫煙
  • 食べものをよく噛(か)まない

3-2.シェーグレン症候群が原因の場合も

シェーグレン症候群と呼ばれる病気がドライマウスの原因になることもあります。シェーグレン症候群とは自己免疫疾患の一つで、涙や唾液を作り出す外分泌腺に炎症が生じる病気です。ドライマウスやドライアイをはじめとする乾燥症状のほか、関節の痛みや疲れやすさなど、全身症状が多く見られます。男女比は1:14と女性に多く、発症年齢は50歳代がピークです。

4.ドライマウスの検査方法を紹介

病院でドライマウスを検査する際には、以下のような方法が行われます。

4-1.問診と視診

病院では、まず問診と視診が行われます。糖尿病や腎臓病などの疑いはないか、何の薬を常用しているかなどを確認し、生活習慣やストレスの有無についても聞くことになるでしょう。その上で、口腔(こうくう)内を視診し、粘膜の状態や歯周病の進行状況・炎症の有無などを確認します。

4-2.唾液分泌検査

問診と視診に加えて、唾液分泌検査が行われます。安静時と刺激時の唾液分泌量を測定し、どのくらいの量の唾液が分泌されているか調べる検査です。コップに唾液を吐き出す方法やガムを噛む方法・ガーゼを咀嚼(そしゃく)する方法など、検査の仕方にはさまざまなものがあります。

4-3.シェーグレン症候群が疑われる場合

ドライマウスの原因としてシェーグレン症候群が疑われる場合は、涙液量検査や血液検査・唾液腺の画像検査なども行われることになるでしょう。画像検査には、唾液腺造影検査や超音波検査・MRI検査などがあります。

5.ドライマウスの治療方法2つ

ドライマウスは原因となっている疾患を治療することで改善しますが、治療が難しい場合は症状を緩和するための対症療法が行われます。ドライマウスの症状を緩和するためには、薬物療法と生活指導が必要です。

5-1.薬物療法

薬物療法では、唾液分泌を促進するM3ムスカリン作動薬やアシノンなどの薬のほか、「白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)」などの漢方薬が用いられます。また、症状を和らげるために洗口液や保温スプレー・うがい薬などが処方されることも多いでしょう。

5-2.生活指導

薬物療法と同時に、唾液の分泌を増やすための生活指導が行われます。たとえば、梅干しや酢のものなど唾液が出やすい食品を摂取すること・よく噛んで食事をすることなどが必要です。また、こまめに歯みがきやうがいをする・寝るときはマスクをするなど、口腔内のケアにも努めましょう。

まとめ

ドライマウスの症状や原因・病院での治療方法などを詳しくご紹介しました。ドライマウスは中高年に多い症状といわれていますが、最近はストレスなどが原因で若い世代にも増えています。放置すると病気を引き起こす原因にもなるため、ぜひこの記事を参考にして早めに対処してください。