お肌のカサつきやウイルスのための乾燥対策

お肌のカサつきやウイルスを何とかしたい! 冬場の部屋にはこの乾燥対策を!

十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典

記事監修
十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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冬になると気になってくるのが部屋の乾燥ですよね。
お肌はカサカサ、喉はイガイガ、ウイルスはウヨウヨ…。
嫌なことばかりです。
なぜ冬場は室内が乾燥しがちなのでしょうか。
「1年中快適に過ごすにはどうしたらよいのか」とお悩みのあなたに、室内の乾燥対策についてご紹介したいと思います。「冬になると室内の乾燥がひどい」「室内が乾燥するとどうなるのか?」「室内の乾燥対策を知りたい」そんな人たちは、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

室内が乾燥することによる影響

まずは、冬場に室内が乾燥することによる影響について考えてみましょう。

1-1.風邪やインフルエンザにかかりやすくなる

冬になると、風邪やインフルエンザが流行しやすくなります。
もちろん、病原菌が増えていることにも原因はあるでしょう。
しかし、その理由だけではないのです。
空気が乾燥すると、口や鼻の粘膜が潤いをなくすため、菌に対する防御機能が低下してしまいます。
そのため、風邪やインフルエンザのウイルスが体内に侵入しやすくなってしまうのです。
また、空気が乾燥することで、体から蒸散する水分量が増えることにも原因があります。
体感温度が低くなるため、暖房をつけても暖かさを感じにくくなるのです。

1-2.お肌に潤いがなくなる

健康面だけでなく、お肌や髪の毛にも影響が及びます。
お肌は水分量が10%以下になると、いわゆる「ドライスキン」と呼ばれる状態になってしまうのです。
肌荒れやかゆみの原因になるため、保湿が必要不可欠になるでしょう。
また、髪の毛は乾燥するとパサついて広がりやすくなります。

1-3.「かくれ脱水」の可能性も

脱水症状は夏場の暑いときに心配するものですが、実は冬場も「かくれ脱水」になる可能性があるのです。
冬場に空気が乾燥すると、知らず知らずのうちに体から水分が奪われていきます。
特に室内は、暖房器具の使用や気密性に優れた住環境によって、屋外より湿度が低下しやすいのです。
冬は汗をかきにくいため、脱水に対する意識も低くなるでしょう。
「寒いから冷たいものは飲みたくない」という理由で、水分補給を控える人も多いのです。
「かくれ脱水」の症状は「口の中がネバネバする」「だるい」といった症状から始まります。
放置すると食欲低下や立ちくらみが現れ、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まってしまうのです。

快適湿度の目安値

では、湿度がどのくらいであれば、私たちは室内で快適に過ごすことができるのでしょうか。
快適湿度の目安値は、40~60%です。
40%以下になると目や肌、喉の乾燥を感じるようになるでしょう。
また、インフルエンザウイルスなどの細菌が活動しやすくなってしまいます。
具体的に言うと、インフルエンザウイルスは湿度が50%以上の環境で、温度が22度以上になると生存できないのです。
そして、湿度が20%以下であれば、22度以上の温度でも高い生存率を維持します。
加湿器を使って室内の湿度を上げている人も多いでしょう。
しかし、やみくもに湿度を上げればよいというものではありません。
湿度が60%以上になるとダニやカビが発生しやすくなり、さまざまな健康被害を受けることになってしまうのです。
また、温度が高くなると湿度は下がり、低くなると上がります。
暖房をつけるとより乾燥を感じるにはこのためでしょう。
湿度は人間の肌感覚で判断するのが難しいため、湿度計を使ってコントロールするのがおすすめです。
湿度計は、直射日光の当たる場所や暖房器具の近くに置かないようにしましょう。
また、加湿器のそばも避け、床から1.5mくらいの高さの位置に置くようにしてください。

冬場の室内におすすめの乾燥対策

最後に、室内の湿度を上げて乾燥を防ぐための対策をいくつかご紹介します。
簡単にできるものばかりなので、ぜひ試してみてください。

3-1.洗濯物を部屋干しに

最も簡単に乾燥対策は、洗濯物を部屋干しにすることです。
部屋干しをすると臭いが気になるでしょう。
なるべく窓に近い場所で日光に当たるように干すようにしてください。
また、臭いの原因は菌の増殖であるため、抗菌効果のある洗剤を選ぶようにしましょう。
ただし、洗濯物の量によっては一気に湿度が上がりすぎてしまうこともあります。
湿度計をチェックして、上がりすぎたようなら窓を開けるなどして調節しましょう。

3-2.加湿器を使う

乾燥が気になる日や寝室などは、加湿器を使って湿度を上げるのが一番です。
最近はさまざまな種類の加湿器が登場しています。
自分に合う加湿器を探してみてください。
部屋の湿度を感知して自動で調節してくれる加湿器もあります。
加湿器がなければ、観葉植物を部屋に置いてみましょう。
植物は吸収した水分を葉から蒸発するため、天然の加湿器として活躍してくれます。

3-3.お風呂場のドアを開けておく

入浴後、すぐにお湯を抜かずにお風呂場のドアを開けておくことで、室内の湿度を上げることができます。
乾燥が気になる日は、ぜひ試してみてください。

3-4.乾燥知らずのパッシブハウス

「パッシブハウス」という名前を耳にしたことがあるでしょうか。
ドイツ生まれの世界基準省エネ住宅の考え方です。
建物の性能を上げることで、冷暖房を極力使わずに、快適な室内環境を維持することができます。
部屋ごとの温度差ができにくく、室温が安定するため「1年中過ごしやすい家」を手に入れることができるでしょう。
パッシブハウスは、もちろん乾燥知らず。
冬場も室内が暖かいため、暖房による乾燥の心配はありません。
パッシブハウスは、新鮮で清潔な空気を取り入れながら、室内の熱を屋外に逃がさないことが必要条件。
そのために、高性能な熱交換換気システムを導入しています。
冬場の乾燥対策として、パッシブハウスについて考えてみてはいかがでしょうか。

まとめ

部屋の乾燥対策をご紹介しました。

  • 室内が乾燥することによる影響
  • 快適湿度の目安値
  • 冬場の室内におすすめの乾燥対策

「冬場に室内の乾燥がひどくなる」「室内の乾燥対策を知りたい」という人は、ぜひ参考にしてみてください。