日常の何気ない動きをしていただけなのに、腰に激痛が…! 不意に襲ってくる「ぎっくり腰」は非常にやっかいです。ぎっくり腰になると痛みのためほとんど動けないことが多く、歩くのはもちろんのこと、通常の座った姿勢も維持させることができません。ひとりで動けなくなったときは本当に困ります。万が一、ひとりでいる時にぎっくり腰になったらどう対処すればいいのか?応急処置として有効なのは?
ここでは、そんな「ぎっくり腰の応急処置・対処法」をご紹介しましょう。
ぎっくり腰に
なったら?
ぎっくり腰になって大きな痛みが走ると、たいていの人が身動きが取れなくなります。ひどいぎっくり腰のレベルとしては「起き上がれない」「正座はできる」などの段階がありますが、痛みが強い場合はムリをして動いてはいけません。まずは横になって休みましょう。その場で横になれるようなら横になってしまっても構いません。
横になる時は必ず横向きになって、ひざをまげて腰の負担をへらします。その状態で、ゆっくりと深い呼吸を繰り返して呼吸を整えてください。少しだけ動ける、歩けるという方は椅子に座って呼吸を整えて。痛みが強いと呼吸ができなくなりがちですから、とにかくゆっくり深い呼吸を繰り返してください。
ぎっくり腰の
応急処置
ぎっくり腰の原因は腰回りの筋肉や靭帯の「炎症」です。炎症が原因の痛みの場合、最も有効な応急処置は冷やすことです。家にひとりでいる場合は、少し休んで呼吸を整え、腰を冷やせるものを準備して腰回りを冷やしましょう。
冷やすものは氷をビニール袋に入れたようなものでも構いません。15分~20分程度冷やし、感覚がなくなるぐらいまでしっかり冷やします。皮膚が冷たくなって感覚がなくなったらいったん外し、またしばらくしたら冷やして・・・という処置を繰り返していきましょう。
冷やした後の
処置
腰を冷やした後も基本的な処置は「冷やす」ことです。それほどひどくない場合は医師に診てもらわなくてもシップだけで治る場合があります。少し動けそうならシップだけで様子を見ても構いません。
痛みがひどい場合は応急処置をした後、整形外科などを受診してみましょう。痛みどめやシップを処方してもらえますし、腰痛ベルトの装着の仕方などを教わることができます。腰痛ベルトは痛みを軽減させてくれますので非常に便利です。
仕事に行かなければならない方は腰痛ベルトでしっかり腰を固定し、ひどくならないようにしておきましょう。腰痛ベルトは整形外科だけでなく、薬局やドラッグストアなどでも手に入れることができます。病院に行く時間がない方はとりあえず腰痛ベルトで固定してもいいですね。
ぎっくり腰
まとめ
- ぎっくり腰になったらまず横になって呼吸を整える
- 腰回りを氷などでとにかく冷やす
- 動けるようになったら腰痛ベルトで固定する
- 痛みがひどい場合は必ず整形外科を受診する
いかがでしたか? ぎっくり腰になるとひとりでは何もできないことが多く、とてもつらいものです。正しい応急処置で、あわてずにゆっくり対処してください。呼吸を整えて、とにかく冷やして炎症の痛みをとりましょう。