鼻血が出やすい原因とその対処法

鼻血がよく出る方必見! 鼻血が出やすい原因とその対処法は?

十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典

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十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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鼻血が出やすいとお悩みですか? 鼻血とは、鼻粘膜からの出血です。そのため、鼻血の出やすさは粘膜の強さと深い関係があります。鼻血がよく出る方は、鼻の粘膜が何らかの原因で弱くなっているケースが多いのです。それ以外にも、病気の症状として鼻血が出ている場合もあります。そこで、今回は鼻血が出やすい原因とその対処法をご紹介しましょう。

鼻血がよく出る原因を知っていれば、いざという時にすぐ対処できます。鼻血でお悩みの方は、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。

鼻血が出るメカニズムは?

この項では、鼻血が出る仕組みをご紹介しましょう。実は生活習慣によっても、鼻血が出やすくなることがあります。

1-1.鼻血はどこから出るの?

鼻血は、鼻の中にあるキーゼルバッハ部位という箇所から出ます。位置的には小鼻のあたりです。ここは粘膜が薄く、毛細血管が集まっています。そのため、ちょっとしたことで出血が起こるのです。例えば、指でこの辺りをいじってもすぐに出血します。また、鼻の粘膜が炎症・乾燥を起こしていると余計に出血しやすくなるのです。

1-2.年代によって鼻血が出やすくなることはあるの?

年代によって鼻血が極端に出やすくなるということはありません。ただし、子どもの場合に多いのが、鼻の中を自分でいじって鼻血を出してしまうというケースです。また、高齢者の場合は、血液がサラサラになる薬を飲んでいると鼻血が出やすくなることがあります。

1-3.季節によって鼻血が出やすくなることはあるの?

季節によって極端に鼻血の出やすさが変わることはありませんが、春や冬に鼻血が出やすくなるという方は多いと思います。春は花粉症の季節です。花粉症はアレルギー性鼻炎の一種なので、発症すると鼻の粘膜が炎症を起こして鼻血が出やすくなります。冬は湿度が低くなるので、鼻の粘膜も乾燥しやすくなるでしょう。また、室内と外との温度差が大きいのも鼻血が出やすくなる一因です。

鼻血がよく出る人の特徴

この項では、鼻血がよく出る人の特徴や鼻血が出やすくなる病気などをご紹介します。いったいどのような特徴があるのでしょうか?

2-1.鼻血がよく出る人の特徴は?

鼻血がよく出る人には、

  • 先天的に鼻の粘膜が弱い
  • アレルギー性鼻炎などで鼻の粘膜が炎症を起こしている
  • 鼻の中をいじる癖がある

などの特徴があります。中でも、鼻の粘膜が炎症を起こした場合は、今まで鼻血がほとんど出たことのない人でも鼻血が出やすくなることが多いのです。

2-2.鼻血が出やすくなる病気

2-2-1.鼻炎

鼻血が出やすくなる病気の代表格としては、前述した鼻炎があげられます。鼻炎は鼻の粘膜が炎症を起こすので、発症すると粘膜が傷つきやすくなって鼻血が出やすくなるのです。アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎など鼻炎の種類は様々ですが、耳鼻咽喉科で治療を受ければ改善します。

2-2-2.オスラー症

遺伝性の難病であるオスラー病も、鼻血が出やすくなる病気の一つです。この病気にかかると、全身の血管に異常が起こり出血しやすくなります。遺伝性の難病ですが、遺伝子を持つ方すべてが発症するわけではありません。現在、日本では約五千人~八千人の患者がいると言われています。

2-3.鼻血が頻繁に出ると発生しやすい症状は?

鼻血が頻繁に出ると、頭痛や貧血などの症状が起こりやすくなります。鼻血が出やすい子どもは頭痛を訴えるケースが多いという報告もあるのです。

2-4.高血圧になると鼻血が出やすくなるの?

血圧と鼻血はほぼ関係ありません。ただし、高血圧によって血管がもろくなると鼻血が出やすくなることがあります。

2-5.鼻血が出やすくなる食べ物とは?

食べると鼻血が出るという食べ物は、厳密には存在しません。よくチョコレートを食べると鼻血が出るという方がいますが、これは食べ物を食べたことによって血行が良くなって鼻血が出るのです。そのため、アルコールや香辛料など血行が良くなる食べ物を食べると、元々鼻血が出やすい方は鼻血がより出やすくなることはあります。

要注意な鼻血とは?

鼻血のほとんどが鼻の入り口に近い部分からの出血です。しかし、鼻の奥から出血した場合は要注意。鼻の奥から出血する鼻血の場合は、

  • 血液が大量に出る
  • 血が止まりにくい
  • さらさらとした血が出続ける
  • 耳や口からも出血がある

といった特徴があります。
大量に鼻から出血し、30分経っても止まる気配がない場合は至急耳鼻咽喉科を受診しましょう。

鼻血の止め方

この項では、鼻血の止め方についてご紹介します。どうすれば早く鼻血が止まるのでしょうか?

4-1.鼻血が出たら

鼻血が出たらまずは安静にして小鼻をつまみ、うつむき加減にしていましょう。それだけで大抵の場合は出血が止まります。不用意にティッシュなどを鼻に詰めこむと、鼻血が止まった後でそれを取る時に再び粘膜を傷つけてしまうことがあるのです。ティッシュよりも脱脂綿などを鼻の入り口に当て、鼻血が外に垂れてくるのを防ぎましょう。

4-2.やってはいけないこと

鼻血が出ると上を向いて首筋をトントンと叩くという人がいますが、これは間違いです。上を向くと鼻血が喉の奥に流れ込んできますし、首筋を叩いても止血の効果はありません。鼻血が出たらうろうろと歩き回るのもダメです。まずは安静にできる場所を探しましょう。

病院へ行ったほうがよい鼻血とは?

  • 頻繁に大量の鼻血が出る。
  • 今まで鼻血が出たことがなかったのに、急に鼻血がひんぱんに出るようになった。
  • 鼻血が一度で出すとなかなか止まらない。

このような症状がある方は、耳鼻咽喉科を受診しましょう。鼻の中を調べたりレントゲンを撮ったりすれば、ただ鼻の粘膜が弱っているせいなのか病気が原因なのかはすぐに分かります。

鼻血の予防法

この項では、鼻血の予防法をご紹介しましょう。ぜひ参考にしてくださいね。

6-1.鼻の中をむやみにいじらない

鼻血の予防法で最も効果が期待できるのは、鼻の中をむやみにいじらないことです。子どもの場合は、鼻をいじったら即注意しましょう。鼻の中がむずがゆい場合は、保冷材などで冷やすとかゆみが和らぎます。

6-2.鼻炎の治療をしっかりと行う

鼻炎は「たかが鼻水・鼻づまり」と思われがちですが、きちんと耳鼻咽喉科で治療しないと完治しにくい病気です。特に、副鼻腔炎は慢性化すると鼻血以外でも口臭や後鼻漏などが起こります。鼻づまりがいつまでたっても治らない場合や、鼻水が止まらない場合は耳鼻咽喉科を受診しましょう。

6-3.食事に気をつける

アルコールや香辛料など血行が良くなる食べ物を一度に摂取すると、鼻血が出る場合があります。お酒を飲むときは、おつまみに気をつけましょう。コショウや唐辛子をたっぷり使った料理は食べすぎないことです。

6-4.寒暖差や乾燥に気を配る

寒暖差が激しい場所を短時間で行き来すると、血管が拡張と収縮を繰り返して傷つきやすくなります。また、空気が乾燥していると鼻の粘膜も乾燥して鼻血が出やすくなるのです。鼻の粘膜を保護するためにマスクをして外出したり、部屋の湿度を60%前後に保つように心がけましょう。

よくある質問

Q.鼻血が出やすい体質は一生変わらないのでしょうか?

A.体質が変化することは稀ですが、鼻をいじらないようにするだけで鼻血が出にくくなります。

Q.ケガなどで鼻血が出た場合は病院を受診した方がよいのでしょうか?

A.顔面や頭部にケガをした場合も鼻血が出ることがあります。なかなか止まらない場合は、耳鼻咽喉科を受診しましょう。

Q.病気による鼻血と普通の鼻血の違いはなんでしょうか?

A.病気による鼻血が、量が多かったり止まりにくかったりします。また、今まで鼻血が出てことがほとんどない方が、急に鼻血がひんぱんに出るようになった場合も要注意です。

Q.鼻血の治療は何科で行えますか?

A.基本は耳鼻咽喉科です。病気由来の鼻血は、該当の科で治療を受けます。

Q.赤ちゃんの鼻血は問題がないのでしょうか?

A 外傷性による鼻血の場合は、至急病院を受診してください。赤ちゃんが自分で鼻をいじって鼻血を出してしまった場合は、爪を短く切ったりミトンをはめるなどしましょう。

まとめ

いかがでしたか? 今回は、鼻血がよく出る原因とその対処法をご紹介しました。鼻血は決して珍しい症状ではありませんが、あまりに頻繁に出過ぎた場合は鼻の粘膜の異常も考えられます。また、点鼻薬を使いすぎると鼻の粘膜が渇き、鼻血が出やすくなるのです。市販の点鼻薬を使う場合は用法と容量を守り、乱用はやめましょう。