子供が夜になると足の痛みを訴える、それなのに翌朝になるとなんともないように動き回っている、このような場合、成長痛が考えられます。しかし、成長痛は病院で診てもらっても異常なしとされることが多く、お子様が痛みを訴えたときにどう対処すればいいか悩んでいる方も多いでしょう。
そこでこの記事では、成長痛の原因・対処方法を紹介します。成長期のお子様がいる親御さんは、ぜひ参考にしてください。
成長痛とは?
成長痛は、成長期特有の疾患で足や膝などに痛みを伴う病気のことです。成長期の子供に多く見られることから、かつては急激な骨の成長が原因だと考えられていました。しかし、現在では成長痛と骨の成長は関係ないことがわかっています。
成長痛をオスグッド病(骨端症)と混同している方も多いですが、実際には別の病気ですので注意してください。
成長痛が起こる原因は?
成長痛が起こる原因は、大きく疲労性のもの・精神的なものの2つに分けられます。それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
2-1.疲労感を痛みとして訴えている?
まず、成長痛の原因としてあげられるのが疲労です。成長過程にある子供は、筋肉や骨・関節が未発達であるにもかかわらず非常に活発に動きます。そのため、大人が考えている以上に疲れがたまりやすいのです。
小さな子供の場合、こうした疲労感をうまく言葉で表現できず、痛みとして訴えていることが考えられます。
2-2.精神的な要因で痛みが現れる!
次に、精神的な要因も成長痛を引き起こします。たとえば、「下の子ができてかまってもらえなくなった」「幼稚園や学校で嫌なことがあった」などです。精神的なストレスから自律神経のバランスが乱れ、足やしつ関節に痛みが現れます。
成長痛を和らげる対処法は?
それでは、成長痛を和らげるにはどのような方法があるのでしょうか? 3つの対処方法を紹介します。お子様が成長痛で苦しんでいるようでしたら、これから紹介する方法を試してみてください。
3-1.お風呂に入って足を温める
第一に、入浴によって成長痛を和らげることができます。その理由は、お風呂に入って体を温めることで血液循環が良くなり、自律神経の乱れが整うためです。さらに、入浴には疲労回復効果もあり、成長痛の予防にも効果があります。
3-2.痛みがある部分をマッサージ
第二に、マッサージも成長痛の改善に効果的です。マッサージによって子供に安心感を与えることができるため、成長痛の原因となるストレスが軽減します。
ただし、強くもみすぎると筋肉にダメージを与え逆効果になるので注意してください。マッサージといっても、子供が痛みを訴えている部分を軽く上下にさする程度で十分です。
3-3.コミュニケーションを十分にとる
第三に、コミュニケーションを十分にとることも大切なポイントです。コミュニケーションをとることで、子供の不安が解消され、成長痛が和らぎます。日頃から積極的にコミュニケーションをとり、子供が話やすい雰囲気を作ることが大切です。
まとめ
いかがでしたか? この記事では、成長痛の原因・対処方法を紹介しました。
- 成長痛とは?
- 成長痛が起こる原因は?
- 成長痛を和らげる対処法は?
以上を押さえることで、お子様の成長痛に正しく対処できるはずです。まずは、痛みの感じ方をチェックし、成長痛かどうかを判断しましょう。
もし、次の日になっても痛みが続くようであれば、別の病気が考えられます。その場合はすぐに整形外科などの専門家に相談してください。