薬に頼りたくない! 自分でできる花粉症対策

2月も半ばになると、花粉症がひどい人は「なんか、花粉が飛び始めたかも…」と、自分の鼻づまり、頭痛、咳(せき)などの症状によってスギ花粉飛散開始に気づくものです。例年、日本気象協会は12月あたりに「春の花粉飛散予測」を発表しています。例年より多いとか少ないとか、いろいろ情報が出されるのですが、医療関係者によると花粉症対策はピークになる前に、早めにしておいた方がいいようです。少しでも花粉症を軽減できるコツをご紹介していきます。

花粉症のメカニズム

あの花粉症のひどい症状が少しでも抑えられるなら…、といろいろ試行錯誤している方も多いと思います。花粉症と免疫の関係を基礎知識から理解していきましょう。どうしてスギやヒノキなどの花粉を吸うと、アレルギー症状が出るのかというと、花粉を吸い込んだときに、異物(アレルゲン)が侵入したと脳が判断します。それに対抗するために「IgE抗体」という物質が作られるのです。そして、次に花粉を吸い込んだときに、抗体が反応してヒスタミン(化学伝達物質)等を放出します。これらの物質が、くしゃみ・鼻水・鼻づまり、目のかゆみなどの症状を引き起こすのです。

2.花粉症予防には免疫力がカギ

昔は今ほど花粉症患者がいなかったと思うのですが、これには現代人をとりまく環境の変化と生活習慣の変化が関係しているのです。先ほどの「IgE抗体」は、普段から腸内にいて腸内の免疫をつかさどっているのですが、外遊びが減ったり、衛生管理が行き届いた環境で生活したりすることで、出番がなくなっています。そのため、花粉が侵入してきたときに過剰に反応し、そのせいで免疫力が低下してしまうという研究があるのです。つまり、免疫バランスが崩れたことにより、鼻炎や目のかゆみなどのアレルギー症状が起きます。花粉症が発症する人しない人の違いは何かというと、この免疫力の違いと考えていいでしょう。

免疫力をアップして花粉症予防

免疫力があがってくると、自然と風邪などを引きにくくなりますし、ガン細胞も体内で消し去ることができます。つまり、本来人間に備わっている、自然治癒力を高めていくということです。免疫力をアップするには、これらの方法があります。

3-1.適度な運動

過剰な運動ではなくて、続けやすい適度な運動が良いでしょう。運動することにより、ウイルスが体内に侵入した際に活躍する免疫細胞(NK細胞)を活性化することができるからです。

3-2.質の良い睡眠

だらだら長時間寝ればいいということではなく、自分にあった睡眠をとれば、疲れもとれ免疫力がアップします。反対に睡眠不足だと、免疫細胞の活性が低下するというマウスの実験結果があるそうです。

3-3.喫煙・飲酒を控える

いうまでもなく、過度の飲酒・喫煙はガンの発生を高めます。免疫力を下げることになるわけです。適度な量の飲酒なら、ストレス解消に役立つ場合があるので、全く飲まない方がいいというわけではありません。

3-4.ストレスをためない

ストレス社会といわれていますが、ストレスが原因で病気になることも多々あります。いかにストレスを発散できるかは個人の心がけ次第です。気のおけない仲間とのおしゃべり、カラオケ、スポーツなど。また、家でお笑いのテレビを見るのが何よりのストレス発散という人もいるでしょう。

3-5.低体温防止

最近低体温の人が増えているようですが、何より低体温になることで免疫力が普段より3~4割下がってしまうという研究があります。低体温を防ぐには上記の4つを心がけて、体が冷えないような工夫が必要です。低体温を防げれば、花粉症の症状も緩和できるかもしれません。

花粉の侵入をシャットアウト

花粉を吸わないようにするには、外出しないにこしたことはありませんが、学校や仕事など生活上、それは無理な話です。せめて家にいる間、特に寝ている時に花粉をいかに吸い込まないかがポイントになります。

4-1.コートを部屋に持ち込まない

花粉はごく細かい粉のようなものなので、体に付着して家の中に入ってきます。ちょうど冬の時期なので、コートはダウンコートなど表面がつるつるしているものがお勧めです。静電気防止剤をスプレーしておくとさらに良いでしょう。そして、玄関近くにコート掛けをおいて、リビングや寝室に花粉を持ち込まないようにします。

4-2.洗濯物は部屋干しで

洗濯物も同じことで、基本的には部屋干しがお勧めです。布団やシーツなど、どうしても外で干したいものは、スプレーして花粉やアレルゲンを払い落とせるものがあります。布団乾燥機があれば、外に干さなくてもすみ、雨の日などにも活躍するでしょう。

4-3.花粉防止スプレーやジェルを活用

花粉症の方はマスクが必需品だと思いますが、ずっとしていると息苦しく、仕事上マスクができない場合もあるでしょう。最近では顔や髪の毛にスプレーしたり、鼻の付近に塗ったりして花粉の吸入を防ぐ商品もありますので、試してみる価値はあると思います。

花粉症の治療方法

花粉症の治療の主流は、ステロイドによる治療ですが、花粉症予防を視野に入れた新しい治療法が広まりつつあります。自分にあった治療法がないか情報を入手することは、とても大切です。

5-1.ステロイドによる治療

花粉症の一般的な治療は、アレルギーを抑えるステロイドなどが入った飲み薬、点鼻薬を処方されることになります。一時的とはいえ、ステロイドに抵抗がある人も多いでしょう。そこで、ステロイドを使わず、予防及び完治が見込まれる治療法が注目されるようになりました。

5-2.皮下免疫療法

アレルゲンであるスギ花粉のエキスを少しずつ皮下注射して体に慣れさせることで、アレルゲンに抵抗力をつけさせる治療法です。ただ、治療期間は3~5年と長く注射を受け続けなければならず、特にお子さんにはストレスが強いでしょう。

5-3.舌下免疫療法

皮下免疫療法と原理は同じなのですが、注射ではなく、舌の下にエキスを落として体内に入れる方法です。同じく治療期間は3~5年ですが、痛みを伴わないのがメリットとのこと。しかし、治療を開始したら、毎日自分で舌に投与する必要があります。今はこの治療法の方が皮下免疫療法より人気があり、治療できる病院も増えているので、インターネットで検索してみてください。

まとめ

花粉症対策は、悩んでいる人が何十万人もいるので、その分新しい花粉症対策もどんどん出てきています。自分にあわない薬を飲み続けるより、情報を収集して新しい対策法を試してみる方がいいでしょう。いろいろなグッズを使った花粉症予防や、根本的な花粉症予防の治療もできるようになっていますので、積極的にトライすることで少しでも花粉症の不快な症状が落ち着くことを願っています。