声がかすれる原因

声がかすれる・かれることが多い方必見! その原因と対処法は?

大声を出したり風邪をひいたりしたとき、声がかすれる・かれるといった経験をした方は多いと思います。しかし、何の心あたりもないのに長期間声がかれたりかすれたりしている場合は、病気の可能性があるので注意が必要です。

そこで今回は、声がかすれたりかれたりする原因や対処法をご紹介します。

原因が分かっていれば、いざ声がかすれたり枯れたりした場合にすぐ対処できます。よく声がかれたりかすれたりして悩んでいる方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

声がかれたりかすれたりするメカニズム

はじめに、声がかれる・かすれるといった異常が起こる原因をご紹介します。いったいなぜ声に異常が出るのでしょうか?

1-1.声に異常が出る理由とは?

に異常が出るのは、声帯の使い過ぎや声帯周辺が腫れたり炎症を起こしたりするためです。声は、肺から送り出された空気で声帯を震わせ、喉の奥にある共鳴腔(きょうめいくう)という部位で音を増幅させて発声します。ですから、声帯の付近が腫れたり炎症を起こしていたりするとうまく声帯の震えが起こらず、声がかすれたりかれたりするのです。

声帯付近の腫れや炎症の多くは一過性のもので、時間がたてば治まります。しかし、一部の病気は自然治癒が難しく、放っておくと命にかかわることもあるのです。

1-2.声の異常と共に起こる症状とは?

声帯の腫れや炎症が起こると、声のかすれやかれと共に痛み・喉の不快感などを覚えやすくなります。また、病気によっては喉に引っかかりを感じる方もいるでしょう。人によっては喉に圧迫感を覚えたり喉の渇きを感じたりもします。

1-3.声がかれたりかすれたりしやすい人とは?

一般的によくしゃべる人ほど声に異常が起こりやすいものです。歌手やアナウンサーの他、教師なども声をよく使います。また、カラオケが好きな方や喫煙者なども声に異常が出やすいのです。また、年を取るほど、ちょっとしたことで声がかれやすくなるでしょう。

声がかすれる病気とは?

この項では、声がかすれやすい病気をご紹介します。心配ない病気と至急病院を受診した方がよい病気の違いはなんでしょうか?

2-1.適切な治療を行えば特に心配のない病気

風邪感染症・扁桃腺(へんとうせん)炎・気管支ぜん息・アレルギー・後鼻漏(こうびろう)などで声帯周辺が腫れたりすると声がかすれます。これらの病気は適切な治療さえ行えば、特に問題はありません。喉の痛みや発熱などを伴うことが多いので、安静にして回復を待ちましょう。

この他、声帯に良性のポリープができても声がかすれます。これは、アナウンサーや歌手など声をよく使う人にできやすいのです。良性の腫瘍ですから命に別状はありません。ただし、自然治癒することもありませんので手術で切除する必要があります。

2-2.心理的な要因

過度のストレスが長期間かかることで体にも異常が出ることも珍しくありません。軽度の場合は喉に違和感や引っかかりを感じる程度ですが、症状が重いと全く声が出なくなることもあります。病院で検査をしても異常が出ない場合は、ストレスが原因の可能性が高いのです。

2-3.早期治療が必要な病気

咽頭付近に悪性腫瘍(がん)ができても声がかすれたりかれたりします。咽頭がんの初期症状は喉の違和感や声のかすれなど風邪とよく似ているため、見逃されがちです。風邪との違いは、熱や喉の痛み・咳(せき)・くしゃみなどの症状を伴わないことが挙げられます。また、2週間以上が経過しても全く症状に改善の様子が見られないのも特徴です。

このような場合は、至急病院を受診しましょう。特に、喫煙をしている方は咽頭がんになりやすいのです。放っておくと声帯ごと切除が必要になったり命を失ったりします。

声のかすれ セルフチェック

  • 特に大声を出したり長期間しゃべったりしたわけでもないのに声がかすれてきた
  • 喉に違和感や引っかかりを感じるが、発熱などはない
  • 症状が2週間以上継続している
  • 喫煙をしている

このような場合は、至急病院を受診しましょう。風邪とみられる症状で声が出なくなっても病院で治療を受けた方が早く治ります。なお、一時は回復したように思えてもすぐにまた症状がぶり返した場合も要注意です。念のため耳鼻咽喉科を受診しましょう。

声をからさない方法

この項では、声がかすれたりかれたりするのを防ぐ方法をご紹介します。ぜひ参考にしてください。

4-1.保湿に気を配り、大声を出さない

風邪をひいたら喉の保湿に気を配りましょう。風邪の原因であるウィルスや細菌は冷たく乾燥した場所を好みます。ですから、暖かく湿った場所であれば繁殖を抑えられるのです。また、大声を出すと声帯に負担がかかりますので無理をしないようにしましょう。外出時にはマスクを着けるとよいですね。室内では加湿器などを利用して湿度を60%程度に保っておきましょう。

4-2.うがいをする

うがいは風邪予防に大変効果的です。外から帰ってきたらうがいをしましょう。緑茶を使用すると殺菌効果があるのでおすすめです。

4-3.おなかから声を出すようにする

を絞り出すようにして声を出すと、声帯に負担がかかって声がかれやすくなります。おなかから声を出すようにしましょう。脚を肩幅くらいに開き、立って声を出すとおなかから声を出しやすくなります。

また、カラオケなどでは、室内でたばこを吸わないように心がけましょう。たばこの煙は声枯れの原因になります。

4-4.市販薬を乱用しない

ドラッグストアには喉の炎症を抑える市販薬が販売されています。これらを使う場合は用法と容量を必ず守りましょう。声のかすれが治らないからと乱用してはいけません。

病院を受診する場合はどうすればいいの?

この項では、病院を受診する際の注意点などをご紹介します。何科を受診すればよいのでしょうか?

5-1.診療科目の選び方や検査方法など

  • 声がかすれたり枯れたりして2週間以上改善する様子がない
  • 声のかすれや枯れと共に痛みを感じたり熱が出たりしている
  • 喉に違和感を覚えることが多くなってきた

このような場合は、病院を受診しましょう。声のかすれやかれで病院を受診する場合は、耳鼻咽喉科を受診します。子どもや赤ちゃんの場合も同様です。扁桃腺(へんとうせん)や風邪で喉が腫れている場合は、目視ですぐに診断がつくでしょう。ポリープや咽頭がんの疑いがある場合は、電子内視鏡で詳しく喉の中をチェックします。

5-2.治療方法

風邪などの場合は飲み薬を中心とした投薬で治療を行います。咽頭がんや良性のポリープの場合は手術が必要です。手術の方法や日程などは医師と相談して決めましょう。扁桃腺(へんとうせん)炎をくり返す場合も手術がすすめられることがあります。

5-3.注意点

投薬などの治療によって症状が改善しても、油断は禁物です。扁桃腺(へんとうせん)の腫れなどは治りがけに無理をするとぶり返すこともあります。また、検査をして異常なしと言われたけれど違和感が消えないという場合は、心療内科を受診してみてください。医師から完治を告げられるまで大声を出したり無理をしたりするのは控えましょう。

声のかすれ・かれに関するよくある質問

Q.たばこの吸い過ぎで声がかれることはあるのでしょうか?
A.たばこの煙が直接声をからすわけではありませんが、たばこの煙の中には体に有害な物質がたくさん含まれています。そのため、喉の粘膜が弱って声がかれやすくなるのです。

Q.赤ちゃんの声がかすれてきて不安になってきました。
A.よく泣く赤ちゃんの場合は、泣きすぎて声がかれることもあります。熱もなく機嫌もよければしばらく様子を見ましょう。声枯れがなかなか治らない場合は、病院を受診してください。

Q.咽頭がんの治療はどのようなものがありますか?
A.手術で病巣を取り除く他、放射線治療や抗がん剤治療などがあるので、医師とよく相談してください。

Q.声の出し過ぎで声がかれた場合、回復にはどのくらいかかりますか?
A.単純な声の出し過ぎの場合は、喉をうるおして1時間も休めばある程度回復するでしょう。しかし、無理は禁物です。

Q.風邪の症状は治ったのに声枯れが長引くことはありますか?
A.風邪の症状の中でも声のかすれは比較的長引きやすく、いつまでも症状が残ることはあるでしょう。しかし、2週間以上症状に改善が認められない場合は病院を受診してください。

おわりに

いかがでしたか? 今回は声がかすれる・かれる原因と対処法をご紹介しました。声がかすれることは決して珍しいことではありません。しかし、楽観視は禁物です。特に、何の心あたりもないのに急に声だけがかれてきた場合は注意しましょう。咽頭がんは早めに治療を開始すれば、それだけ予後も良くなります。