全身に痛みが出る病気について解説!線維筋痛症の症状も紹介

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「全身が痛んで日常生活に影響が出ている」「全身の痛みが引かず、原因も不明で困っている」という人はいませんか? 全身の痛みが症状として現れる病気は複数あります。安静にしていれば自然と症状が軽減していくものがある一方で、専門医による治療が必要な病気もあるのです。今回は、全身の痛みが出る病気や治療方法を紹介します。

  1. 全身の痛みが症状として出る病気は複数ある
  2. 線維筋痛症の原因や症状
  3. 線維筋痛症の治療方法
  4. 全身の痛みや線維筋痛症に関するよくある質問

この記事を読めば、病院を受診する目安も分かるでしょう。全身の痛みに悩まされている人は、ぜひ読んでみてください。

1.全身の痛みが症状として出る病気は複数ある

はじめに、全身の痛みが症状として現れる病気の種類を紹介します。

1-1.風邪・インフルエンザなど高熱を伴う感染症

風邪やインフルエンザなどの高熱を伴う感染症になると、関節の痛みが症状として現れます。関節は体のいたる所にあるので、全身が痛むように感じられることもあるでしょう。感染症の場合は、熱が下がると症状が消えていくのが一般的です。

1-2.ガン

ガンは、発症部位や転移によって全身に痛みが出ることもあります。初期症状が出にくいガンも多く、気がついたときには全身に転移していることもあるでしょう。熱がないのに全身が痛みが出る場合は、早急に病院を受診することが大切です。

1-3.関節性リウマチ

関節性リウマチは膠原(こうげん)病の一種で、全身の関節が破壊されていく病気です。症状が進むと全身の関節が痛むこともあります。関節性リウマチは根本的な治療方法がありません。早急に病院を受診し、症状を遅らせる処置を受けることが大切です。

1-4.線維筋痛症

線維筋痛症とは、全身の痛みが症状として現れるが、血液検査やレントゲン検査をしても何の異常も発見できない病気です。近年、ようやく認知が広がってきました。適切な治療をしなければ症状が進み、やがて日常生活に影響が出ることもあるでしょう。

2.線維筋痛症の原因や症状

この項では、全身に痛みが出る病気の1つ、線維筋痛症の原因や症状を紹介します。

2-1.線維筋痛症は全身に痛みが出る病気

線維筋痛症とは、全身・もしくは体の一部に強い痛みを感じる病気です。日によって痛む場所が移動していく人もいます。また、だるさや痛み・けん怠感・疲労感が症状として出ることもあるでしょう。線維筋痛症の最大の特徴は、レントゲン検査や血液検査・ホルモン検査・CT検査などを行っても、異常が出ないことです。そのため、診断が下るまでに時間がかかることも珍しくありません。

2-2.線維筋痛症の原因はいまだ不明

線維筋痛症の原因はまだはっきりと分かっていません。何らかの強い痛みを感じたことがある経験や、ストレスなどによって脳が誤作動を引き起こし、痛みを感じる神経が過敏になっているのではという仮説が立てられています。そのため、手術やケガなどで強い痛みを感じたことのある人や、強いストレスがかかっている人が発症しやすいでしょう。なお、患者は女性のほうが多く、特に20~60代の女性に発症しやすくなっています。ちなみに、10歳前後の子どもが線維筋痛症を発症した場合は、若年性線維筋痛症と呼ばれ、厚生労働省の指定難病です。

2-3.線維筋痛症のセルフチェック

線維筋痛症かもと思ったら、以下の項目をチェックしてみましょう。

  • 全身に痛みが出る症状が1か月以上続いている
  • 熱・吐き気など感染症を疑うような症状がない
  • 痛みが原因で気分が沈む
  • 内科などを受診しても特に異常はなかった

特に、痛みがあるのに血液検査やレントゲン検査に異常が出ない場合は、線維筋痛症が疑われます。治療をせずに放っておくと、やがて日常生活に支障が出るようになるため、できるだけ早く診断をしてもらうことが大切です。

3.線維筋痛症の治療方法

この項では、線維筋痛症の治療方法を紹介します。

3-1.3か月以上、痛みが引かなければ、受診する

ほかの病気が原因で全身に痛みが出る場合、1か月以内に症状が治まるか検査をすれば異常が出るでしょう。検査の結果に全く異常がなく、しかし痛みが続く場合は病院を受診してください。3か月以上全身の痛みが続く場合は、線維筋痛症と診断される可能性があります。

3-2.受診する診療科は治療実績がある場所

現在、線維筋痛症はペインクリニックや心療内科・整形外科で診断や治療が受けられます。しかし、まだ診断できる医師が限られているため、治療実績のある病院を受診することが大切です。インターネットなどで治療実績がある病院を探しましょう。

3-3.診断方法は問診が中心

線維筋痛症の診断は、米国リウマチ学会の診断基準に基づいて下されます。

  • 全身の広範囲にわたる痛みが3か月以上続いていること
  • 全身18か所の圧痛点のうち、11か所以上に痛みがあること

上記2点が当てはまれば、線維筋痛症と診断されるでしょう。圧痛点は、後頭部・肩・背中・胸部・腹部・臀(でん)部・太ももなど全身にあり、圧迫して痛みを感じるかどうかを調べます。

3-4.治療方法は複数あり治療には時間がかかる

線維筋痛症の治療には、抗うつ薬や神経障害性疼痛(とうつう)治療薬を利用した薬物治療・認知行動療法・運動療法・心理療法・温熱療法などがあります。まずは薬物治療で痛みをコントロールしてから、認知行動療法や運動療法を行い、個人に合った治療法を見つけていくのが一般的です。治療には時間がかかりますが、焦ってはいけません。また、治療を受けて症状が軽減しても、無理をしないようにしましょう。

4.全身の痛みや線維筋痛症に関するよくある質問

この項では、全身の痛みや線維筋痛症に関する質問を紹介します。

Q.筋肉痛などの痛みと病気の痛みは区別がつくでしょうか?
A.はい。筋肉痛は筋肉を激しく使わないと起こりませんから、よく運動した翌日などに発生し、1~2日後に消えます。見分けはつくでしょう。

Q.線維筋痛症は男性でも発症しますか?
A.はい。女性より患者数は少ないのですが発症します。

Q.線維筋痛症が自然治癒することはあるでしょうか?
A.全くないと言いきることはできませんが、適切な治療をしないと症状が重症化しやすくなります。

Q.線維筋痛症は再発するでしょうか?
A.再発することもあるので、症状が出なくなっても油断してはいけません。

Q.ガンの痛みに特徴はありますか?
A.ガン特有の症状はありませんが、重苦しい痛みや不快感、骨がきしむような痛みと形容されることが多いでしょう。

まとめ

いかがでしたか?今回は全身に痛みが出る病気の種類や、線維筋痛症の症状・原因・治療方法などを紹介しました。線維筋痛症は、治療実績がある病院を受診すれば診断がつきやすいので、疑いがある場合は治療実績がある病院を受診しましょう。