腸内環境を整える方法

腸内細菌の種類にはどんなものがある? 腸内環境を整える方法と共に紹介します。

十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典

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十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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腸内細菌とは、文字どおり腸の内部に生息している細菌の総称です。腸内には100種類以上の細菌が生息しており、人によってどのような細菌がどのくらい生息しているかは異なっています。この腸内細菌の中には、体に有益なものも有害なものもあり、有害なものが増えすぎると健康にも悪影響が出るのです。

そこで今回は、腸内細菌の種類や、腸内細菌が体に及ぼす影響・腸内環境の整え方などをご紹介しましょう。

腸内環境の整え方が分かれば、腸内細菌のバランスが崩れてもある程度は自分で対処できます。腸内細菌についての知識を深めたい方や腸内環境を整えたい方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

01. 腸内細菌の基礎知識

はじめに、腸内細菌の種類や役割などの基礎知識をご紹介します。腸内の細菌は健康にどのような影響を及ぼしているのでしょうか?

1-1.腸内細菌っていったい何?

腸内細菌とは、前述したように腸内に生息している細菌です。主に食物を介して体内に取り込まれ、小腸の終わりにある回腸から大腸にかけて細菌ごとにコロニーを作って生息しています。その様子がまるで花畑のように見えることから、腸の中に生息している最近の様相を腸内フローラ(腸内細菌叢)とも呼ぶのです。腸内コロニーは、人によってすべて様相が異なります。

1-2.腸内細菌の種類とは?

私たちがよく耳にするビフィズス菌や乳酸菌・大腸菌なども腸内細菌の一種です。腸内細菌は100種類以上あり、

  • 善玉菌
  • 悪玉菌
  • 日和見菌(ひよりみきん)

の3種類に分類されます。善玉菌や悪玉菌はテレビ番組やCMなどでも良く使われている言葉なので、聞いたことがある方も多いことでしょう。

1-3.腸内細菌の特徴

腸内細菌には、消化吸収を助けてくれたり老化を防止したりする機能がある菌がある一方で、病気の原因になったり腸内で有害物質を作り出したりする菌もあります。体に有益な働きをしてくれる菌を善玉菌、悪影響を与える菌を悪玉菌と呼ぶのです。なお、日和見菌は腸内で勢いが盛んな菌の味方になります。腸内で善玉菌が優勢になれば善玉菌に味方して体に有益な働きを行い、悪玉菌が優勢になれば悪玉菌の味方をするのです。

ちなみに、皆さんもよく知っているビフィズス菌や乳酸菌は善玉菌、大腸菌の無害株が日和見菌に分類されます。ブドウ球菌や有毒株の大腸菌などが悪玉菌の代表例です。

1-4.腸内細菌と体との関係

善玉菌の代表格であるビフィズス菌や乳酸菌は、生まれてすぐに母乳やミルクに含まれて体内に入ります。新生児の便がヨーグルトのような匂いがするのは、ヴィフィズス菌や乳酸菌の影響です。成長するにつれて食べられるものが増えていき、それと共に腸内細菌の種類も増えていきます。

腸内細菌が多すぎても少なすぎても腸内の環境は悪化するのです。病気の治療で抗生物質を飲んだ時、下痢気味になった経験がある方はいませんか? これは、抗生物質が病原菌と共に腸内細菌を殺してしまったために起こります。

腸内細菌は、前述したように消化吸収を助けてくれたりビタミンB6など体に有益な物質を作り出す一方で、インドールやアンモニア・硫化水素など体に有害な物質を作りだしたりもするのです。

また、若いうちは腸内には善玉菌がたくさんいますが、年を取るにつれて善玉菌が減り若い頃には体内になかった種類の悪玉菌が増えていきます。