便秘・下痢・臭いおなら。その症状、腸疲労かも! プチ断食と漢方で改善へ

十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典

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十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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繰り返す便秘と下痢、おならがいつもより臭い…。そんなことで悩んでいる人はいないでしょうか? 実はその症状は、腸疲労かもしれません。腸が疲労するとどうなるのでしょう? この記事では、最近話題の腸の健康にスポットを当てて、腸疲労の症状から気になる改善方法まで詳しくお伝えします。

  1. 腸疲労について
  2. 腸疲労度セルフチェック
  3. 腸疲労の改善方法
  4. 腸疲労と漢方について
  5. よくある質問

この記事を読むことで、腸疲労の改善の仕方や漢方薬の取り入れ方が分かります。自分に合った方法で腸疲労を改善し、活力ある毎日を目指しましょう。

01. 腸疲労について

はじめに、腸の働きや役割を知り、腸疲労について理解しましょう。

1-1.腸の働きと役割

腸には、食べ物の消化吸収以外にも重要な役割があります。ここでは、3つの働きについて説明しましょう。

1-1-1.栄養素の消化吸収

腸には大腸と小腸があり、食事により取り込んだ食べ物を消化・分解して、栄養分や水分を吸収し、老廃物を便として体外に排出する機能を持っています。

1-1-2.免疫機能

腸管には免疫細胞が集中しており、食べ物と一緒に侵入してきた外敵菌を排除する役割があります。腸には、有害物質と腸内細菌などを素早く識別する能力が備わっているのです。

1-1-3.腸は第2の脳

腸は「第2の脳」ともいわれる内臓の司令塔です。脳からの指令がなくても、自分の判断で腸内に入ってきた物質を良いか悪いか判断し、記憶することができます。また、幸せのホルモンともいわれる脳内の神経伝達物質「セロトニン」を製造し、全身に影響を及ぼしているのです。

1-2.腸疲労とは

腸疲労になると、腸の基本的な役割である、「栄養分の消化吸収」「水分の吸収」「便を体外に排出」という3つの機能が低下します。

1-2-1.栄養分の消化吸収の低下

食べ物を消化吸収する力が衰え、消化不良の食べ物が腸内にとどまることになります。こうした食べ物は悪玉菌のエサになるため、悪玉菌が増え、腸内細菌のバランスが崩れてしまうのです。さらに、消化不良の食物はガスの発生を招き、臭いおならが出ることになります。栄養分を十分取ることもできないため、体にも疲労がたまり元気も出ません。

1-2-2.水分吸収力の低下

大腸で水分がうまく吸収できないので、便の硬さがコントロールできず、下痢便となります。

1-2-3.便を体外に出す力の低下

大腸の動きが鈍り便を出口へ送る力が弱くなります。これにより、大腸の中に便が長い時間滞留し、水分が必要以上に吸収されて便が固くなって便秘を引き起こすのです。

1-3.おもな症状、関連する症状について

前項で説明したように、腸疲労になると以下のような症状が現れます。複数の症状が同時に現れる場合もあり、いつの間にか慢性化してしまうのです。

  • 下痢
  • 便秘
  • 臭いおならが出る
  • 全身倦怠感

1-4.おもな原因について

腸疲労を起こすおもな原因は、生活習慣の乱れです。具体的には以下のような事柄が引き金となります。

  • 飲み会や外食が多い
  • 食べ過ぎ飲みすぎ
  • 深夜の飲食
  • バランスの悪い食生活
  • ストレス
  • 睡眠不足
  • 過労

腸は私たちが寝ている間も24時間働いています。食べ物を消化・吸収するには長い時間がかかるためです。胃から送り込まれた食べ物は、小腸で5~8時間、大腸を10~20時間かけて通っていきます。その間、腸では消化・吸収活動が続いているため、休む暇がないのです。そのうえ、飲みすぎや食べ過ぎにより過剰に負荷がかかった状態が続くと、オーバーワークになり、腸は疲れきってしまいます。
また、腸はストレスの影響を受けやすいため、職場やプライベートでストレスがたまった状態が続くと、働きが弱くなってしまうのです。