筋肉疲労のメカニズムと対策・回復法をご紹介

筋肉疲労のメカニズムとは?筋肉疲労の対策と回復法をご紹介!

十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典

記事監修
十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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久しぶりに運動をした後は筋肉が疲れやすくなります。
普段使わない筋肉を使ったため、大きい負担がかかっているのです。
筋肉痛などの「筋肉疲労」を改善するには“メカニズム”をきちんと把握しなければなりません。
これから、筋肉疲労のメカニズムや原因、筋肉疲労を未然に防ぐコツ、回復法について詳しく説明します。
筋肉疲労のメカニズムを知りたい人、筋肉痛で悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
効率的に筋肉を使うにはメカニズムを知ることが大切です。

01. 筋肉疲労のメカニズム・原因

運動不足になっている人ほど筋肉疲労になりやすいと言われています。
普段使っていない筋肉は固く、動きが鈍くなっているのです。
よって、久しぶりに動かすと負荷が大きくかかり、筋肉疲労を感じてしまいます。
そこで、筋肉疲労のメカニズム・原因について詳しく説明していきましょう。

1‐1.“筋肉の加重”が影響している

筋肉を使えば使うほど、負担が加わるものです。
筋肉の加重によって筋肉疲労が起こると言われています。
もともと、「筋肉」は筋繊維(きんせんい)と呼んでいる細胞によって構成しているものです。
筋繊維(きんせんい)に刺激を与えると筋肉の収縮が起こります。
刺激をやめると収縮もなくなってもとの状態に戻るでしょう。
けれども、刺激を連続で与えていけば筋肉がゆるくなる前に緊張状態が長く続くことになります。
筋繊維(きんせんい)の緊張状態が続くほど、筋肉全体が硬直してしまうのです。
硬直した筋肉はさまざまなところで悪影響をおよぼします。
たとえば、血液がスムーズに流れなくなる、酸素が行き渡らないなどのトラブルです。緊張で硬直したままの筋繊維(きんせんい)は血行障害を起こるでしょう。
結果、筋肉疲労が起こります。

1‐2.乳酸やリン酸などの疲労物質

激しい運動をした後、私たちの体には乳酸やリン酸などの「疲労物質」が生まれます。疲労物質がたまるほど筋肉疲労になりやすいと言われてきました。
しかし、実際のところ、乳酸と筋肉疲労は関係ないと研究で判明したのです。
最近の研究によると、乳酸の蓄積=疲労ではないと考え方が一般的になっています。
確かに、老廃物・疲労物質としてあがっていますが「乳酸」は運動後でも使用している物質です。
疲労を蓄積するものではなく、逆に筋肉疲労をやわらげてくれる物質だと判明しています。
2005年に開催した国際疲労学会シンポジウムでは、大阪市立大学の教授が「乳酸は脳の神経細胞における栄養源」と話をしました。
では、一体何が原因になっているのでしょうか。

1‐3.新たに見つかった疲労物質「FF」

2008年、東京の大学で新たに疲労物質の「FF」が見つかりました。
FFとは、正式名称「ファティーク・ファクター」と呼ぶ物質です。
FFはたんぱく質の1種になります。
精神的・肉体的な疲労を感じると同時にFFが増加して心身ともに疲れを感じやすくなるのです。
FFの増加によって生活習慣病などにかかりやすいという研究結果もわかっています。
体を動かした後、体内にある体量の酸素を消費するでしょう。
そして、消費すると同時に活性酸素が発生します。
活性酸素は体内にたまるほど細胞に傷がつき、動脈硬化の原因にもなる悪いものです。活性酸素の発生とともに出てくるのが、疲労物質のFFになります。