筋肉痛の痛みがやわらぐ治し方

筋肉痛がつらい! 即効で痛みがやわらぐ治し方を紹介!

十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典

記事監修
十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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朝晩は寒くなりましたが、日中は日差しも暖かく外で運動するにはぴったりの気候になりました。山では紅葉も始まり、ハイキングを計画している人もいるでしょう。また、マラソン大会も全国各地で開かれています。しかし、運動をした翌日の筋肉痛が心配という方もいるでしょう。

そこで、今回は筋肉痛の治し方をご紹介します。即効で治す方法はあるのでしょうか? また、筋肉痛が起こりにくくなる方法もご紹介します。これから運動する機会が多くなる方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

筋肉痛の原因とは?

筋肉痛の原因は、実は今でもはっきりと分かっていません。しかし、「おそらくこれが原因だろう」という説がふたつあります。ひとつは乳酸の増加。筋肉が動くと、乳酸が作られます。
筋肉は本来中性ですが、乳酸が増加することにより筋肉が一時的に酸性になるのです。すると、筋肉が傷ついて痛んでしまいます。

もうひとつが、筋肉の細かい断裂(だんれつ)です。輪ゴムなど弾力性がある物質を激しく動かすと、細かい傷がつくことがあるでしょう。筋肉も同じように、あまり激しく動かすと細かな傷がつきます。それを修復するために、痛みが出るのです。

筋肉を普段から動かしていれば、筋肉痛は起こりにくくなります。しかし、普段から体を鍛えているアスリートも筋肉痛に悩まされることがあるのです。ですから、普段あまり運動をしていない人が1日中体を動かせば、ほぼ間違いなく筋肉痛になるでしょう。

筋肉痛を即効で治す方法はあるの?

筋肉痛は、厄介な症状です。場合によっては痛みで動くのもつらい、ということもあるでしょう。また、筋肉痛は年をとるほど症状が出るのが遅くなります。激しく運動した翌日になんの症状も出なかったので安心していたら、翌日に激しい症状が出たということもあるのです。
残念ながら、筋肉の痛みを魔法のように消すことはできません。しかし、筋肉痛が出にくくなる方法や、痛みが早く解消する方法はあります。それを次の項からご紹介していきましょう。

筋肉痛が早く解消する方法とは?

この項では、筋肉痛が早く解消する方法をご紹介します。筋肉痛がつらいときはぜひ試してみてください。

3-1.軽めの運動をする

筋肉痛になったときは、できるだけ動きたくないでしょう。しかし、動かなければ筋肉は余計にこわばってしまいます。一度筋肉がこわばってしまうと、動かしたときの痛みはより強くなるでしょう。ですから、軽いストレッチなどをして筋肉をほぐし続けてください。通常の家事や歩行なども問題ありません。しかし、筋肉痛を早く治したいからといって、激しい運動をしても逆効果なだけです。あくまでも「軽い」運動を心がけてください。

3-2.温水と冷水を交互に浴びる

筋肉の痛みは冷やすとやわらぎます。そして、筋肉を温めながらマッサージをするとこわばりがほぐれて筋肉痛が収まってくるでしょう。ですから、筋肉痛のときは冷水に1分ほど痛む箇所をつけ、痛みがやわらいだら今度は温水につけて筋肉をマッサージしましょう。ただし、強くもみ過ぎてはいけません。優しくもみほぐしてあげれば、痛みが早く治まります。

3-3.ビタミンB1を含む食品を食べる

ビタミンB1は筋肉を作るビタミンです。ですから、ビタミンB1を含む食品を食べれば、筋肉の回復が早まるでしょう。また、タンパク質を同時に取ればさらに効果的です。このふたつを含んでいる食べ物といえば、豚肉。ですから、激しい運動をした後や筋肉痛でつらいときはぜひ、豚肉を使った料理を食べましょう。

3-4.整体院に相談をする

ひどい筋肉痛になり、生活にも支障が出るという場合は整体院に相談をしてみましょう。筋肉痛は病気ではありません。ですから、病院にかかってもしっぷを処方されるくらいです。整体院は、体のゆがみを矯正したり筋肉をほぐしたりすることによって、肩こりや腰痛など病気未満の不調を改善するところ。ですから、ひどい筋肉痛もマッサージなどによってやわらげてくれるでしょう。可能ならば、「スポーツ整体」に詳しい整体師がいる整体院に行ってください。

筋肉痛を予防する方法とは?

では、筋肉痛を予防するにはどうしたらよいのでしょうか? この項では、筋肉痛を予防する方法をご紹介します。

4-1.ストレッチをしてから運動を始める

筋肉はいきなり動かすと、うまく動いてくれません。特に、気温が低いときは筋肉もこわばっています。そこを無理に動かすと、筋肉痛の原因である断裂(だんれつ)が起こりやすくなるでしょう。ですから、運動をする前にストレッチを行ってください。また、運動後も同じようにストレッチを行います。疲労した筋肉も、こわばって血流が悪くなっているのです。ですから、ストレッチをして血流をよくすることで、老廃物を体外へ排出しやすくしましょう。

4-2.筋肉を冷やさない

前述したように、気温が低いほど筋肉は収縮して血流が悪くなります。ですから、運動する前は筋肉を冷やさないようにしてください。スポーツをするときは、秋が深まっても半そで短パンで行う人も多いでしょう。しかし、運動する前からその格好をしていると筋肉が冷えてしまいます。すぐ脱ぎ着できるベンチコートなどを、1枚持っていると便利でしょう。また、運動後も汗をかきっぱなしだと冷えてしまいます。可能ならばすぐに温かいシャワーを浴びて汗を洗い流しましょう。また、いつまでも薄着のままうろうろしないことです。

4-3.早く寝る

睡眠中は成長ホルモンが盛んに分泌されます。成長ホルモンは、身長を伸ばすだけではありません。疲労回復の効果もあるのです。ですから、激しい運動をした日は夜更かしをせずに早くベッドに入りましょう。そうすれば、筋肉痛も起こりにくいです。

異常を感じたら病院へ行こう

激しいスポーツをすると、筋肉や関節を痛めることがあります。筋肉痛はどんなに長引いても、2日程度で治まるのです。それ以上痛みが続くようであったり痛みがひどくなったりする場合は、一度整形外科を受診してみてください。「筋肉痛だろう」と思って放っておいてはいけません。また、普段運動をしていない人がいきなり激しい運動をすると、けがをしやすいです。ですから、普段から体を動かす習慣をつけておきましょう。

おわりに

いかがでしたか? 今回は、筋肉痛の治し方についてご説明しました。
まとめると

  • 筋肉痛は軽い運動をした方が治まりやすい。
  • 冷やして痛みがやわらいだ後に温めてマッサージをするとよい。
  • ビタミンB1とタンパク質豊富な食材を食べ、早く眠ろう。
  • どうしても痛みがつらい場合は、整体院に相談しよう。

ということです。特に、注意してほしいのが若いときに運動が得意だった人。「昔取った杵柄(きねづか)」とばかりに体を動かすと、翌日が大変つらくなるでしょう。人の筋肉は使わなければどんどん衰えていくのです。ですから、筋肉痛を防ぐ最も有効な方法は、毎日適度な運動をすること。駅でエレベーターやエスカレーターを使わずに、階段で上り下りするだけでも効果があります。運動をする日が前から決まっているのなら、その日に向けて筋肉を動かしておきましょう。