鼻づまりや鼻水に悩む人必見! 鼻粘膜焼灼術の方法やメリットを解説

「鼻水、鼻づまりがひどく、薬を飲んでも解消しない」「1年中アレルギー性鼻炎の薬を飲んでいるが、体への影響が不安」と悩んでいる人はいませんか? このような場合、鼻粘膜焼灼術(びねんまくしょうしゃくじゅつ)という手術が効果的なことがあります。この手術を受ければ、鼻づまりや鼻水が大幅に改善できるでしょう。

今回は、鼻粘膜焼灼術の効果や手術方法、手術を受けるべき症状などを紹介します。

  1. ひどい鼻水・鼻づまりが症状として現れる病気とは?
  2. 鼻粘膜焼灼術の基礎知識
  3. 鼻粘膜焼灼術の方法
  4. 鼻粘膜焼灼術に関するよくある質問

この記事を読めば、鼻粘膜手術を受ける目安もよく分かります。ひどい鼻水や鼻づまりに悩まされている人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.ひどい鼻水・鼻づまりが症状として現れる病気とは?

鼻水・鼻づまりは風邪をはじめとする感染症の代表的な症状です。しかし、感染症が原因の鼻水・鼻づまりは1週間もすれば症状が改善します。一方、鼻水や鼻づまりが長期間続く病気もあり、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎はその代表格です。アレルギー性鼻炎は、花粉やハウスダストがアレルゲンとなって鼻炎の症状が現れます。

副鼻腔炎は、鼻の周りにある副鼻腔という空洞が炎症を起こし、膿(うみ)のような鼻水が症状として現れる病気です。どちらの病気も症状が重くなれば、日常生活に支障が出るほど鼻づまりや鼻水がひどくなることも珍しくありません。現在、副鼻腔炎の患者数は全国に100万人以上、花粉症を含めたアレルギー性鼻炎の患者数は、1千万人を超えると言われています。

2.鼻粘膜焼灼術の基礎知識

この項では、鼻粘膜焼灼術の方法や効果が期待できる病気などを紹介します。

2-1.鼻粘膜焼灼術とはどのような手術?

鼻粘膜焼灼術とは、レーザーや高周波(ラジオ波)を用いて鼻腔内の下鼻甲介(かびこうかい)という部分の粘膜を焼く手術です。別名、レーザー手術・レーザー治療とも呼ばれています。下鼻甲介粘膜は、アレルギー症状が最も強く現れやすい場所であり、この部分を焼灼することにより、アレルギー性鼻炎の症状である鼻づまりや鼻水が軽減する効果が期待できるのです。

2-2.重度のアレルギー性鼻炎に効果的

鼻粘膜焼灼術は、薬の効果が現れにくい重度のアレルギー性鼻炎の患者さんに対して行われます。また、「できるだけ早く、薬を用いずに鼻水や鼻づまりを解消したい」という患者さんに対しても有効です。「薬を飲んでも鼻水・鼻づまりが治らない」という人や、「長年アレルギー性鼻炎の治療を受けてきたが、年々薬が効かなくなっている」という人に手術がすすめられます。

2-3.手術をすると症状が軽減する

前述したように、鼻粘膜焼灼術を行えば薬では改善が難しかった重度の鼻水・鼻づまりの症状が改善されます。ですから、「何年もアレルギー性鼻炎の薬が手放せず、鼻づまりが解消しない」という人ほど、効果が実感できるでしょう。また、アレルギー性鼻炎の薬の中には、副作用として眠気が出るものもあります。運転手を職業としている人などは、副作用が怖くて服用できる薬が限られていることもあるでしょう。そのような人にも、手術による症状改善はおすすめです。

2-4.子どもも手術が受けられる

鼻粘膜焼灼術は、局所麻酔で行います。ですから、手術中じっとしていられない年齢の子どもは、受けることができません。手術可能な年齢は病院によって異なりますが、だいたい7、8歳から受けられるという病院が多いでしょう。

2-5.手術のデメリット

鼻粘膜焼灼術は、術後、一時的に鼻づまりや鼻閉感(びへいかん)が強くなります。そのため、手術後すぐにスッキリ爽快になるということはありません。ただし、術後7~10日ほどすればカサブタなどが取れ、鼻のとおりもよくなるでしょう。また、手術後もそれほど効果が実感できない人も2割程度いると言われています。この場合、2~3回手術を行う必要があるため、体の負担が大きくなるでしょう。

3.鼻粘膜焼灼術の方法

この項では、鼻粘膜焼灼術の流れや受ける病院の選び方などを紹介します。

3-1.鼻粘膜焼灼術を受ける病院の選び方

鼻粘膜焼灼術は、多くの耳鼻咽喉科で行っています。かかりつけ医が実施している場合は、そこで手術を受けるのが一番です。現在はサイトを開設している病院も多く、サイト内に院内で行える手術の特徴や種類を解説しているので、それを見て判断してもいいでしょう。また、通いやすい病院を選ぶことも大切です。

3-2.手術の方法

手術は日帰りで以下のような手順で行われます。

  1. 来院・問診(熱をはかったり体調を尋ねられたりする)
  2. 局所麻酔
  3. 手術(5~10分で終わる)
  4. 休息
  5. 帰宅

手術自体は短時間で終わるので、手術というより処置といった感じです。

3-3.手術後の経過観察について

手術後は、出血やかさぶたによって一時的に鼻閉感が強くなります。ですから、薬をなどによって鼻のとおりを確保しながら、傷の回復を待ちましょう。その後、傷が塞がれば鼻水・鼻づまりの軽減が実感できます。医師から許可が出るまで飲酒・喫煙は控えてください。

3-4.再手術について

鼻の粘膜は、手術後1~2年すると再生する可能性が高いものです。ですから、鼻粘膜焼灼術は定期的に受ける必要があります。人によっては、花粉症の季節が始まる前に毎年受けるという人もいるでしょう。再手術は、医師とよく相談して決めましょう。

4.鼻粘膜焼灼術に関するよくある質問

この項では、鼻粘膜焼灼術に関するよくある質問を紹介します。

Q.鼻粘膜焼灼術は、全身麻酔で行うことはできないでしょうか?
A.実施している病院はありますが、限られています。どうしても全身麻酔で手術を受けたい場合は、実施してくれる病院探しをしてください。

Q.鼻粘膜焼灼術の費用はどのくらいかかりますか?
A.健康保険が適用になるため、数千~1万円前後です。

Q.鼻粘膜焼灼術が終わった直後から、日常生活は普通にできますか?
A.はい。問題なく行えます。ただし、手術当日は入浴を避け、飲酒・喫煙は医師の許可が出るまで控えてください。

Q.鼻粘膜焼灼術は、毎年行わなければなりませんか?
A.粘膜の再生具合によって異なるため、定期的に経過観察をしてもらい、医師とよく相談して再手術の時期を決めてください。

Q.鼻粘膜焼灼術は、副鼻腔炎には行えませんか?
A.アレルギー性鼻炎が副鼻腔炎の原因となっている場合、鼻粘膜焼灼術と内視鏡下副鼻腔手術を同時に行うケースがあります。また、重度のアレルギー鼻炎に関しては、鼻粘膜焼灼以外にも、鼻中隔矯正術・下甲介手術・後鼻神経切断術などを組み合わせることもあるため、医師とよく相談してください。

まとめ

今回は、鼻粘膜焼灼術を行うと症状の軽減が期待できる病気や、手術の方法などについて解説しました。重篤な花粉症やアレルギー性鼻炎の場合、手術を行うことで大幅に症状が改善することもあります。医師から手術をすすめられたら、前向きに考えてみましょう。