転職したい薬剤師

薬剤師の勤務時間・時給の平均は? 転職したい薬剤師必見です。

薬剤師は、薬のエキスパートとして薬剤の調剤や販売・相談などをすることができる職業です。薬剤師を必要としている職場も多く、調剤薬局の他にドラッグストアや製薬会社・行政の施設等で働く薬剤師もたくさんいます。また、正社員の他パートやアルバイトでの求人も豊富です。

そこで今回は、薬剤師の勤務時間や時給の相場を職場別にご紹介しましょう。

職場別の勤務時間や時給の相場が分かれば、転職や復職をするときに参考になります。転職や復職を考えている薬剤師の方や薬剤師の資格取得を目指して勉強中の方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

薬剤師の働き方について

この項では、薬剤師を必要としている職場や働き方の種類などを紹介します。薬局以外ではどのような場所が薬剤師を求めているのでしょうか?

1-1.薬剤師を必要としている職場

薬剤師の職場というと真っ先に調剤薬局がイメージされます。それ以外にも、

  • 病院(院内薬局)
  • ドラッグストア
  • 製薬会社
  • 行政施設
  • 学校関係
  • 自営業(薬局を開業する)

などがあります。

1-2.薬剤師の働き方は?

薬剤師の働き方は、正社員の他にパートやアルバイトがあります。正社員で働く場合は、ごく普通のサラリーマンと同じように9~5時までの8時間勤務が基本です。職場によっては残業・出張・夜勤などもあり、全国に支社がある会社に就職したり公務員になったりした場合は、転勤もあるでしょう。

パートやアルバイトの場合は、数時間単位の勤務になります。午前中だけ、午後だけという働き方もできますし、週に2~3日の勤務も可能です。パートやアルバイトを募集している職場は調剤薬局や院内薬局(病院)・ドラッグストアなどがあります。

1-3.薬剤師の休日について

薬剤師の休日は職場によって異なります。院内薬局や製薬会社・行政施設などは土日の休みが基本です。土日も開業している調剤薬局やドラッグストアの場合は、従業員が交代で休みを取ることが多いでしょう。ですから、月によって休みが違います。職場によっては休日出勤や当直が定期的に入るところもあるでしょう。

1-4.薬剤師の平均年収や時給について

薬剤師が正社員待遇で就職した場合、平均年収は533万円程度です。性別で比べると男性薬剤師の平均年収は約560万円、女性薬剤師の平均年収は520万円程度となっています。これは、あくまでも平均年収であり、職場によってはいろいろな手当てがついてもっと高収入になることもあるでしょう。

パートやアルバイトで働く場合、時給は1,800円以上が相場です。平均時給は東京や大阪などの都市部が高い傾向にありますが、薬剤師が少ない地方では、都市部よりも高い時給で薬剤師が募集されているところもあります。

薬剤師の時給は、調剤薬局や院内薬局よりドラッグストアが高い傾向です。しかしその分、仕事がハードだったり勤務時間が長くなりがちだったりするので、パートやアルバイトで働きたいという方は勤務内容もよく調べてから決めるとよいでしょう。

職場別、薬剤師の働き方

この項では、薬剤師の働き方を職場別にもう少し詳しくご紹介します。職場ごとにどのような違いがあるのでしょうか?

2-1.調剤薬局で働く場合

調剤薬局とは、病院で出された処方箋に基づいて薬剤を調合する薬局です。調合だけでなく患者さんに説明をしたり薬剤についての相談にのったりします。勤務時間は一般的な会社と同じ9~5時くらいが基本ですが、始業が10時からというところもあり、この場合は終業時間が遅くなるのです。

パートやアルバイトを募集しているところもたくさんあります。休みは土日祝日が基本ですが、最近は土曜日に開業している調剤薬局も多く、平日に交代で休みを取るという薬局もあるでしょう。

調剤薬局は患者さんがくる時間がある程度決まっているので、比較的残業が少ない職場です。休日出勤などもほとんどありませんので、働ける時間が限られている方でも勤めやすいでしょう。

2-2.病院(院内薬局)で働く場合

病院で働く薬剤師は、入院患者や外来患者向けの薬剤を調剤したり薬剤の説明をしたりするのが主な仕事です。病院によっては入院患者や家族からの薬剤に関する相談にのることもあります。病院が大きくなり診療科が増えるほど、薬剤師の仕事も増えていくのです。

救急外来を備えている病院や入院患者が多い病院では、薬剤師にも当直勤務があります。また、調剤薬局勤務の薬剤師より残業も多くなりがちです。

正社員待遇で勤務する薬剤師が多く、パートやアルバイトの募集はドラッグストアや調剤薬局よりも少ない傾向にあります。福利厚生もしっかりとしているので、正社員待遇でしっかりと働きたいという方におすすめです。

2-3.ドラッグストアで働く場合

ドラッグストアで働く薬剤師は、薬を販売する他顧客からの相談にのったりします。商品の陳列や店の掃除・在庫管理なども大切な仕事です。アルバイトやパートの募集をしている店舗もたくさんあり、働き方を選びやすいでしょう。

ドラッグストアは営業時間が長く、24時間年中無休のところも珍しくありません。休みは従業員で交代で取ることが一般的で、不規則になりがちです。正社員待遇で就職した場合は、残業もあります。働ける時間が限られている方はパートやアルバイトで就職し、働く時間は長くてもいいのでしっかりと稼ぎたい方は正社員待遇で就職するのがおすすめです。薬剤師が店長を兼ねる場合、経営のノウハウも学べます。

2-4.製薬会社で働く場合

製薬会社で働く薬剤師は、MR・治験コーディネーター・研究職など様々な働き方があります。MRは、製薬会社と病院に勤務する薬剤師の架け橋となる仕事です。自社で扱っている製品の説明や紹介・新商品のプレゼンテーションを行うこともあります。営業職ですから会社によっては出張もあり、残業も多くなりがちです。

治験コーディネーターは看護師や臨床技士・医師と共に治験を行い、データを収集します。大がかりな治験に関われば、休日出勤や長時間の残業もあるでしょう。

研究職は新薬を開発するが主な仕事で、製薬会社で働く薬剤師の花形です。研究の進み具合によっては休日出勤や長時間の残業も珍しくないでしょう。

製薬会社で働く薬剤師の大部分が、正社員として働いています。しっかりと働いて薬剤師としてのキャリアを積みたいという方におすすめです。

2-5.大学で働く場合

大学で働く薬剤師は、研究をしたり学生を教育したりするのが主な仕事内容です。ここ数年は薬学部を新設する大学が増え、指導者の需要も増しています。労働条件は大学により異なりますので、募集内容をしっかりと把握して就職活動や転職活動を行いましょう。研究が佳境になれば、休日出勤することもあります。研究者としてのキャリアを積みたいという方におすすめの職場です。

2-6.行政の施設で働く場合

行政の施設で働く薬剤師は、施設ごとに職務も異なります。正社員待遇で働く場合は、9~17時が基本で休日出勤などはあまりありません。ただし、警察の麻薬取締官などとして働く場合は、休みも不規則で残業もあるでしょう。

パートやアルバイトの募集は自治体によって異なります。しっかりと働きたいけれど、長時間の残業や休日出勤は避けたいという方におすすめです。

2-7.自営業の場合

自分で薬局を開業する場合は、勤務時間や休日も自由になります。ただし、従業員を雇わないと商品の陳列や在庫管理・販売・経理などをすべて1人でこなさなければなりません。パートやアルバイト・正社員で働くより長時間勤務になることもあります。

薬剤師の就職・転職活動について

この項では、薬剤師の就職や転職活動についてご紹介します。ぜひ参考にしてください。

3-1.パートやアルバイトで働きたい場合

パートやアルバイトで働きたい場合は、地域のバイト情報誌やインターネットのアルバイト情報サイト・薬剤師専門の転職サイトなどを利用しましょう。調剤薬局やドラッグストアの場合は、昔ながらの貼り紙などで薬剤師を募集しているところもあります。フランチャイズのドラッグストアの場合は、企業のサイトでアルバイトやパートの薬剤を募集しているところもあるのです。

3-2.正社員待遇で働きたい場合

正社員待遇で働きたい場合は、薬剤師専門の転職サイトを利用するとよいでしょう。登録するだけで転職情報が定期的に送られてきます。また、今は薬剤師を対象とした転職説明会も定期的に開催されているので、そのような会をに参加してみるのもいいですね。

薬剤師専門の転職サイトはサイトごとに特徴が異なります。登録するだけならば無料というところも多いので、複数の転職サイトに登録してサイト同士を比べてみると、自分に合ったサイトを見つけやすいでしょう。

3-3.転職・就職活動をする際の注意点

薬剤師の求人はたくさんありますが、自分の希望する条件に合った転職先や就職先を探すまでには時間がかかります。時給や給与面だけでなく、仕事内容や勤務時間などもよく確認して仕事先を決めましょう。焦りは禁物です。

出産・育児・介護などでしばらく職場から離れていたという場合は、県ごとに設置されている薬剤師会が主催する復職支援制度を利用してもよいでしょう。転職や再就職の相談にものってくれます。

薬剤師の転職・就職に関するよくある質問

Q.薬剤師に単発のアルバイトはあるのでしょうか?
A.薬剤師は調剤が主な仕事なので、看護師や医師のように1日だけのアルバイトというのはほとんどありません。しかし、薬局によっては長期の休み前後の薬局が混み合いやすい時期にだけアルバイトを募集しているところもあります。

Q.薬剤師は高齢になっても働けるのでしょうか?
A.薬剤師は高齢になっても働きやすい仕事です。病院や製薬会社を定年退職した後、調剤薬局やドラッグストアでアルバイトをする方もいます。

Q.パートやアルバイトでも残業が発生することはあるのでしょうか?
A.仕事が忙しい時期は、残業が発生することもあります。どうしても残業ができない場合は、事前に相談をしておきましょう。

Q.薬剤師の資格があれば、どんな職場でも転職可能ですか?
A.応募資格はありますが、製薬会社のMRなどは経験者が優遇される傾向はあります。研究者になるのも実績が必要です。

Q.育児と仕事を両立させるには、パートやアルバイトの方がよいのでしょうか?
A.正社員でも残業がないところや託児施設があるところなら、育児と両立可能です。いろいろと調べてみてください。

まとめ

いかがでしたか? 今回は薬剤師の勤務時間や平均年収・時給などについてご紹介しました。就職場所がたくさんある分、職種によって勤務時間や残業の有無も異なります。転職活動を行う際は、仕事内容や給与だけでなくこれらのこともしっかりと確認しましょう。薬剤師が1人しかいない職場では、パートやアルバイトでも責任が重く、仕事量も多くなりがちです。ですから、有資格者と無資格者が一緒に働く職場の場合は、薬剤師の人数も確認しておくといいでしょう。