薬剤師の資格を目指している方

薬剤師の資格取得を目指している方必見! 仕事内容を詳しく紹介します。

薬剤師は医薬品全般について幅広い知識を持ち、医師の処方箋に基づいて調剤をする薬のエキスパートです。ドラッグストアで薬を販売する際も、1類や要指導医薬品は必ず薬剤師の資格を持っている方が対応しなくてはなりません。就職に困らない資格というイメージが強い薬剤師ですが、その仕事内容を詳しく知っているという方は少ないと思います。

そこで今回は、薬剤師の資格取得の方法や仕事内容をご紹介しましょう。

職場ごとの仕事内容が分かれば、転職する際の参考になります。薬剤師を目指してる方や転職を考えている薬剤師の方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

薬剤師とは?

はじめに、薬剤師の資格を取得する方法や就職率・需要と供給のバランスなどを紹介します。薬剤師は安定した職種というイメージがありますが、実際にはどうなのでしょうか?

1-1.薬剤師の資格を取得する方法

薬剤師になるには、大学の薬学部に卒業した後に薬剤師の国家試験に合格する必要があります。薬学部はかつて4年制でしたが、2006年(平成18年度)から6年制に変更になりました。それに伴い、薬剤師に要求される知識や技術も高度なものになっています。

1-2.有資格者数と求人・就職について

厚生労働省によると、2014年時点で届出がある薬剤師数は、約28万人です。そのうち男性薬剤師が約11万人・女性薬剤師が17万人で、女性の方が約5万人も多くなっています。また、薬剤師は全国の大学が薬学部を新設し続けた結果増加傾向にあり、2028年には40万人以上まで増えるだろうと予測されているのです。

薬剤師の求人は調剤薬局をはじめ、病院の院内薬局やドラッグストア・製薬会社・学校・役所のような公的機関まで多岐にわたります。また、働き方も正社員だけでなく、パートやアルバイトの求人も豊富なため、育児と仕事を両立しやすい仕事です。

1-3.薬剤師の安定性について

薬剤師は、資格を取得さえすれば一生就職には困らないといわれてきました。しかし、これから薬剤師の数は増加し続けます。そのため、近い将来薬剤師過多の時代がやってくると考えられているのです。

とはいえ、職場や働き方を選ばなければ、薬剤師が完全失業をすることはほぼないでしょう。その一方で、育児や介護などで長期間職場を離れていた薬剤師の復職は、現在より難しくなると考えられます。

1-4.薬剤師の需要は今後どうなるのか

今は町中にたくさんのドラッグストアや調剤薬局があります。これらには、すべて薬剤師が必要です。これからますます高齢化社会が進めば、薬の需要も増えてくるでしょう。しかし、調剤薬局やドラッグストアの数がこれから爆発的に増えていく可能性は低いのです。

また、薬剤師にも医師や看護師と同じくより専門性の高い知識が求められています。ですから、高いスキルを持つ薬剤師の需要は安定していますが、ただ資格を持っているだけだったり離職期間が長かったりする薬剤師の需要は、今後低下していく可能性があるのです。

1-5.薬剤師のキャリアアップについて

薬剤師は同じ職場で長く働いていれば、その経験が一つのキャリアになります。それをさらにレベルアップするためには、認定薬剤師の資格を取得するのがおすすめです。認定薬剤師とは、質の高い薬剤業務を目的として設定されました。薬剤師が勉強して、最新の医療や薬学に関する単位を取得したことを認定する資格です。

認定薬剤師の資格は現在20種類以上あります。資格によって取得できる条件や試験の有無・資格取得するまでの期間・費用などがすべて異なるので、自分が取得したい認定資格のことをまずよく調べてからキャリアアップを目指しましょう。

薬剤師の仕事内容について

では、薬剤師の仕事内容は職場によってどう異なるのでしょうか。この項では、薬剤師が働く主な仕事場と職場ごとに薬剤師が行う仕事の代表的なものをご紹介します。

2-1.調剤薬局

調剤薬局というのは、医師の処方箋に基づいて薬剤を調剤する薬局です。かつては病院内にあることが多かったのですが、現在は院外薬局の方が一般的になっています。調剤薬局で働く薬剤師の主な仕事は、

  • 薬剤の調剤
  • 薬の正しい使い方の指導
  • 薬歴管理

などがあります。医師が正しい処方箋を書いているかチェックするのも大切な仕事です。また、患者が複数の薬を飲んでいる場合は、飲み合わせなどを確認したり、再度病院を受診するようにすすめることもあります。調剤の知識だけでなく、患者とのコミュニケーション能力が大切な職場です。

2-2.院内薬局(病院)

院内薬局とは、文字どおり病院の中にある薬局のことです。外来患者向けの薬局がない病院でも、入院患者向けに薬を出す薬剤部があるところもあります。

  • 薬剤の調剤
  • 点滴や注射の管理と調整
  • 薬剤の飲み方指導
  • 臨床検査
  • 薬の在庫管理・品質管理

などが主な仕事です。薬のエキスパートとして医師に助言することもありますし、患者の家族からの相談にのったり指導したりすることもあります。また、キャリアを積んで出世すると、管理薬剤師として病院で使う薬の選別を任されることもあるでしょう。そうなると、薬品メーカーの営業担当者との折衝も仕事になります。

2-3.ドラッグストア

ドラッグストアでは、

  • 一般医薬品の販売
  • 相談業務

が主な仕事になります。ドラッグストア内に調剤薬局がある場合は、調剤や服薬指導も仕事です。ドラッグストアでは医薬品の他にサプリメントや健康食品なども販売されるため、これらの使用に関する相談も多く、調剤薬局で働くよりもより広い知識が必要になります。パートやアルバイトの求人も多いため、資格を生かして短時間働きたいという方にも人気の職場です。また、店舗によっては薬剤師が店長を兼ねるため、経営知識も身につくでしょう。

2-4.製薬会社

製薬会社では、

  • 新薬の開発
  • 治験のコーディネイト
  • 薬の販売・医師や薬剤師への商品説明・自社の薬剤管理

などが主な業務内容です。製薬会社によって求められる仕事が異なるため、職務内容で求人が行われます。なお、製薬会社以外では、化粧品会社も薬剤師の資格を持っている人の求人が豊富です。

2-5.学校

学校が単独で専任の薬剤師を求人することはほとんどありませんが、教育委員会に委託された薬剤師やプールの水質管理や学校全体の衛生管理などを行うことがあります。また、養護教諭と協力してアルコールや薬物の乱用防止教育を行うこともあるでしょう。

2-6.行政

保健所をはじめとする公的機関に勤める薬剤師は、主に

  • 医薬品等の表示・保管・適正使用に関する調査・指導・監視
  • 医薬品の検査・研究
  • 新薬の認可に関連する職務

などを行っています。また、麻薬取締官になるにも薬剤師の資格が必要です。

2-7.独立

薬剤師の資格を取得した人の中には、薬局を自分で経営する方もいます。薬局は自分で開局する場合もありますし、フランチャイズチェーンに加盟することも可能です。ある程度製薬会社や病院薬局・調剤薬局でキャリアを積み、それを生かして薬局を開く方もいます。漢方薬局などより専門性の高い薬局を開く場合は、漢方に関係する認定薬剤師の資格を取っておくと有利です。

薬剤師の仕事内容についてよくある質問

Q.薬剤師は結婚や出産をしても働き続けられるでしょうか?
A.薬剤師は、正社員以外でもパートやアルバイトなどいろいろな働き方ができます。また、育児や介護などでブランクがあっても、県ごとの薬剤師会が復職支援を行っているので、職場復帰もしやすいでしょう。結婚や出産をしても働き続けやすい仕事です。

Q .一度社会人になってから薬剤師の資格を取得することは可能でしょうか?
A.大学に入り直す必要があるので、時間はかかりますが不可能ではありません。一度大学を卒業している場合は、取得している単位によって2年・3年への編入も可能です。

Q.認定薬剤師を取得したいのですが、たくさんあってどの資格を取ってよいのか迷います。
A.認定薬剤師の資格を取得する場合は、現在働いている職場でキャリアアップに繋がるものがおすすめです。

Q.薬剤師が働く職場というのは、女性が多いのでしょうか?
A.薬剤師の有資格者は女性の方が多いのですが、看護師ほど性別に偏りはありません。パートやアルバイトは女性薬剤師が多いのですが、一度病院や製薬会社を定年退職した男性薬剤師もいます。

Q.薬剤師の年収はどのくらいなのでしょうか?
A.薬剤師の平均年収は、約533万円です。医師に比べると低いように感じられますが、これはパートやアルバイトを含めての平均ですから、正社員で一つの職場に長く勤めれば、平均よりも高い年収を得ることもできるでしょう。

おわりに

いかがでしたか? 今回は薬剤師の仕事内容や資格取得の方法などをご紹介しました。薬剤師はこれからも有資格者が増え続ける仕事であり、このままいけば一定のキャリアを積まないと希望する職種につけない人が増えてくる可能性があります。ですから、資格を取得して就職活動をする際よく考えて給与面だけでなく、キャリアを積めるかどうかも調べておくといいですね。また、ブランクがある方は復職支援などを受けておくと、より条件の良い場所に転職できるでしょう。