吹き出物の原因と治し方

吹き出物に悩んでいる方必見!その原因と治し方・予防方法を紹介!

十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典

記事監修
十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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吹き出物とは、20歳を過ぎてできるニキビのことです。この吹き出物に悩んでいる方は多いと思います。吹き出物ができる原因は様々ですが、対処の仕方を誤ると跡になったり炎症がひどくなったりするので注意が必要です。

そこで今回は、吹き出物ができる原因や対処法をご紹介しましょう。

「吹き出物に悩んでいる」「治し方を知りたい」という方はぜひこの記事を読んでみてくださいね。

吹き出物の基礎知識

はじめに、吹き出物ができる原因や種類などをご紹介します。ニキビとの違いや吹き出物ができやすくなる環境などもご説明しましょう。

1-1.吹き出物って何?

吹き出物とは、毛穴に老廃物が詰まって雑菌が繁殖して炎症を起こしている状態です。ニキビと同じメカニズムですが、一般的に20歳までの肌にできるものをニキビ、それ以降の年齢の肌に出るものを吹き出物と呼びます。なお、最近は大人ニキビと呼ぶケースも多いですね。

1-2.吹き出物の特徴とは?

吹き出物は、ニキビと同じように赤く腫れるだけのものから、かゆみがあったり膿んだりするものまでさまざまです。また、20歳を過ぎると10代の頃よりも肌の再生能力が落ち、吹き出物が治りにくくなったり跡が残りやすくなったりします。女性の場合は化粧品が合わなかったり、吹き出物を隠そうとして厚化粧をして吹き出物が悪化したりするケースも少なくありません。

吹き出物の種類

吹き出物と一口にいってもさまざまな種類があります。ここでは、代表的なものをいくつか紹介しましょう。

2-1.黒い吹き出物

黒い吹き出物は、毛穴に詰まった皮脂などが酸化した状態です。炎症は小さいので実は一番治りやすく、跡もあまり残りません。

2-2.赤い吹き出物

赤い吹き出物は炎症が起きているものです。触ると痛く、ケアを間違えると炎症がひどくなります。

2-3.黄色い吹き出物

黄色い吹き出物は炎症によって毛穴に膿がたまった状態です。ここまでくると吹き出物も大きくなり、かなり目立ちます。かといって皮膚を破ってしまうと、跡が残ってしまう可能性が高いので気をつけてください。

吹き出物ができる原因とは?

吹き出物ができる主な原因には、ストレス・肌環境の変化・ホルモンバランスの変化・食生活の悪化などが上げられます。

女性の場合は生理前になると女性ホルモンの分泌バランスが崩れがちです。それが肌に悪影響を与え、吹き出物が出ることもあります。常にストレスを感じ続けていると、ある日大量の吹き出物が出るというケースも珍しくありません。

また、外部の環境も大切です。空気が汚れた場所に長時間いれば吹き出物も出やすくなります。

吹き出物ができやすい部位

吹き出物ができやすい部位はある程度決まっています。できやすい場所を知ることで、予防もしやすくなるでしょう。

4-1.あご

吹き出物は顔に出るものというイメージがありますが、顔の中でも出やすいところがあります。一番できやすい場所はあごです。あごは指が最も触れる部分。そのため、雑菌が付着しやすく炎症も起こりやすいのです。

4-2.おでこ

おでこはあごと同じように手が触れやすく、同時に髪の雑菌もつきやすい場所。また、洗顔もしにくいところなので老廃物がたまりやすいのです。

4-3.鼻の周辺

は分泌される豊富な皮脂が、毛穴を詰まらせます。また、顔全体は乾燥していても鼻の周辺だけ脂っぽいという方は多く、乾燥肌用の化粧品を使っていると化粧品が合わずに吹き出物が出る場合もあるのです。

4-4.デコルテや背中

デコルテ(首元から胸にかけて)や背中というのも吹き出物ができやすい場所です。この2か所は服のデザインによっては外気に触れることも多い場所。雑菌も付着しやすいのです。また、背中は手が届かないので汚れが残りやすくなります。顔はきれいでも、デコルテや背中には吹き出物があるという方も珍しくありません。

吹き出物と体調の関係

この項では、吹き出物と体調の関係をご紹介します。吹き出物がたくさん出た場合、気を付けなければいけないことはあるのでしょうか?

5-1.吹き出物の出やすさに男女差はある?

吹き出物は男女関係なくできますが、女性の方ができやすい傾向にあります。前述したように、女性ホルモンの分泌バランスが崩れると吹き出物が出やすくなるためです。この他、化粧品も吹き出物の原因になります。お化粧をしたらしっかりと落さないと、毛穴に汚れがたまって吹き出物の原因となるのです。

男性の場合は、カミソリ負けや肌の手入れ不足が吹き出物の増加の原因となることがあります。

5-2.吹き出物は何歳くらいが出やすい?

吹き出物はいくつになっても発生しますが、女性の場合は30前後になると肌の質が変わって吹き出物が出やすくなるケースがあります。今まで使っていた化粧品が急に合わなくなった、という場合は要注意。いつもよりも肌ケアを入念に行いましょう。

また、更年期の症状として吹き出物が出ることもあります。男性の場合は、年齢よりも季節の変わり目に吹き出物が出る方が多いですね。これは、外の環境に肌がうまく適応できないために起こります。

5-3.内臓の病気が吹き出物の原因になる?

内臓が弱っていると吹き出物が出やすくなります。特に、腸と肌の関係は密接です。便秘になると吹き出物が出やすくなる方もいるでしょう。これは、たまった便の毒素が腸壁から吸収されて皮膚から排出されるためです。ですから、急に吹き出物がたくさん出ていつまでも治らないという場合は、内科を受診してみましょう。

吹き出物のケア方法

この項では、吹き出物のケア方法をご紹介します。どこまで自分でケアができるのでしょうか?

6-1.市販の薬を使う

ドラッグストアに行くと吹き出物を治す薬がたくさん販売されています。市販の薬は万人に合いやすいようにできていますが、それでも中には肌と合わないものもあるでしょう。このような場合は、すぐに使用を中止してください。無理して使い続けるとかえって症状が悪化します。

また、独断で複数の薬を混ぜたりしてはいけません。飲み薬と塗り薬を併用したい場合は、薬局に在中している薬剤師に相談してください。

6-2.漢方薬を使ってみる

漢方薬は肌質の改善に効果があります。漢方薬には万人向けのものと、一人一人の体質に合わせて処方してくれる薬があり、後者が欲しい場合は漢方薬局で調剤してもらいましょう。漢方薬は高いというイメージがありますが、高価な生薬を使わない限りはドラッグストアで販売されている薬とほぼ同じ価格です。ただし、漢方薬に即効性は期待できません。二週間以上使って初めて効果が出てくるものです。

6-3.洗顔方法や化粧品を工夫する

吹き出物が出たら洗顔方法を工夫しましょう。患部を触らず、そこだけは洗顔料を塗らないように注意します。できるだけ柔らかく清潔なタオルで水気を拭きとり、保湿に心がけてください。塗り薬を使うのは洗顔後が効果的です。化粧品も敏感肌用に変えるとよいでしょう。

6-4.体の吹き出物はこすらない

デコルテや背中に吹き出物ができると、洗い方が足りなかったのかと思う方もいるでしょう。しかし、だからといって力いっぱい肌をこするとかえって逆効果です。体を洗う場合は、よく泡立てた石けんの泡を使って撫でるように優しく洗いましょう。清潔な衣服を着ることも大切です。肌がかぶれやすいウールや化繊は避けましょう。

6-5.食生活を見直す

吹き出物を早く治すには、ビタミン類の摂取が効果的です。特に有効なのが、ビタミンB群とC。これらは野菜や果物・豚肉などに多く含まれています。逆に、脂肪分や当分は控えましょう。ストレスで甘い物がやめられないという場合は、果物やビタミンたっぷりのゼリーなどがおすすめです。

病院へ行ったほうがよいケースと治療法

この項では、病院を受診した方がよいケースや病院で行われる治療法についてご紹介します。ぜひ参考にしてください。

7-1.病院へ行ったほうがよいケースとは?

  • 吹き出物が再発をくり返す
  • 吹き出物をつぶしてしまい、痛みが治まらない
  • 急に大量の吹き出物ができた
  • 吹き出物がかゆくてしょうがない

このよう場合は、できるだけ早く皮膚科を受診しましょう。内臓に原因がある場合は、皮膚科医が紹介状などを書いてくれます。

7-2.病院での治療法

病院での治療は、塗り薬や飲み薬によるものが一般的です。病院で処方される薬は市販薬よりも成分が強いものが多いですから、用法や容量を守りましょう。痛み止めやかゆみ止めが出されるケースもあります。

7-3.皮膚科で行える最新治療

どうしても吹き出物をすぐに治療したいという場合は、副腎皮質ホルモンを患部に注射する治療法があります。また、ホルモンバランスが崩れて吹き出物の再発をくり返す場合は、女性ホルモンを投与して再発を防ぐ治療法もあるのです。このような方法はすべての皮膚科で行えるわけではありません。また、ホルモン剤や副腎皮質ホルモンは副作用もあり、乱用するとかえって症状が悪化します。

これらの治療を受ける場合は、治療を行っている病院を受診した上、医師とよく相談をしましょう。健康保険が適用されないケースもあるので注意してください。

吹き出物の予防方法

吹き出物の予防方法をご紹介します。どんな方法があるのでしょうか?

8-1.生活習慣

吹き出物を予防する方法は、食生活と生活習慣を調えることが一番です。特に、食べるものは大切。意識して先述したビタミンCやビタミンB群を多く摂取しましょう。暴飲暴食でストレスを解消してはいけません。甘い物がやめられない場合は、高いスウィーツを時間をかけて食べましょう。そして、睡眠時間を確保することが大切です。睡眠に勝る回復薬と予防薬はありません。

8-2.肌ケア

女性の場合は、定期的に化粧品を見直しましょう。肌質が変われば、合う化粧品も変わります。また、化粧はすることも大切ですがしっかりと落とすことも大切です。男性の場合は、髭剃りをした後しっかりと保湿しましょう。また、洗顔料を使って肌を清潔に保つのも効果的です。

吹き出物の跡は治せる?

吹き出物の跡はなかなか消すことが難しいですが、以下のことが有効なケースもあります。参考にみていきましょう。

9-1.市販薬

ケシミンやキズナオールなど、傷跡を治す薬で吹き出物のケアができます。これらの薬はビタミンCが主成分です。ビタミンCは飲んでも効果的なので、サプリメントを利用しても良いでしょう。

9-2.美容整形外科を利用する

美容整形外科では吹き出物の跡の治療を行っています。レーザーやケミカルピーリング・赤外線治療などで、可能な限り吹き出物の跡を薄くしてくれるでしょう。エステティックサロンなどでもニキビ跡のケアは行っていますが、確実性を求めるなら美容整形外科・美容皮膚科がおすすめです。

注意しなければいけないポイント

あやしげな口コミや信憑性の薄い吹き出物跡の治療法などを不用意に実践しないことです。また、吹き出物を確実に予防するサプリメントや跡が確実に消える化粧品などはありません。吹き出物や吹き出物の跡に悩んでいる方は多いため、それを狙った商法もたくさんあります。一番確実なのは医師に相談することです。

よくある質問

Q.吹き出物跡がきれいに治ることはないのでしょうか?
A.吹き出物跡が跡形もなく消える、というのは難しいかもしれません。しかし、美容皮膚科を受診すれば可能な限り目立たないようにはしてくれます。

Q.コンシーラなどで吹き出物の跡を塗りつぶしていますが、やめた方がよいのでしょうか?
A.炎症が確実に収まっているのならば問題ありません。しかし、吹き出物が再発することが多い場合はあまりたくさんの化粧品を塗るのは控えた方がいいですね。

Q.健康食品やサプリメントで吹き出物は予防できますか?
A.ビタミンCやB群を含んだものでしたら効果はあるでしょう。しかし、健康食品やサプリメントを飲んでいるからと夜更かしをしたり暴飲暴食をすると効果は期待できません。

Q.美容皮膚科で健康保険は使えるのでしょうか?
A,美容皮膚科及び美容整形外科はほとんどが自由診療です。

まとめ

いかがでしたか? 今回は、吹き出物の原因と治療法をご紹介しました。吹き出物は命に別状こそありませんが厄介な症状です。吹き出物ができたら触らない・患部を清潔に保つことを最優先にして回復を待ちましょう。吹き出物を治すためには食生活や睡眠などの生活習慣が重要です。なかなか治らないという場合には皮膚科を受診することも選択肢に入れるとよいでしょう。