足底腱膜炎の症状に悩む人

足底腱膜炎の症状に悩む人必見! 主な原因とおすすめの対処法とは?

十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典

記事監修
十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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02. 足底腱膜炎の原因とは?

では、足底腱膜炎の原因についてご紹介しましょう。

2-1.足裏のメカニズムと働きについて

足の裏は平面ではなく曲線を描いています。この曲線は、足にかかる負担を軽減するためのクッションとしての役割を担っているのです。足底腱膜炎によって曲線が崩れると、クッションとしての役割も失ってしまいます。その結果、足の裏に痛みや違和感が発生するというしくみです。

2-2.主な原因

足底腱膜炎を発症する原因には、以下のようなものがあります。

  • 運動による負荷
  • 疲労の蓄積
  • 冷え
  • 扁平(へんぺい)足
  • 加齢による筋肉の硬化
  • 体重増加による負荷増大
  • 合わない靴をはいている

特に多いのが、たまった疲労による慢性的な痛みです。普段から足に負担がかかることが多い生活をしている人は、特に注意しましょう。

03. 足底腱膜炎のセルフケアと対処法

足底腱膜炎は、セルフケアによって症状を軽減することが可能な場合もあります。特に、足に負担をかけている人は、運動量を減らすと同時に、以下の方法を試してみてください。

3-1.ストレッチ方法

硬くなってしまった足裏の筋肉や筋膜を、ストレッチでほぐしましょう。足底腱膜炎の痛みに効果的なストレッチ方法をいくつかご紹介します。

3-1-1.足裏とふくらはぎを同時にストレッチ

椅子に座った状態で片方のひざを伸ばしてください。つま先を自分の体の方へ引き寄せるようにし、足裏からふくらはぎまでの筋肉を伸ばしましょう。最初はつっぱるような感じがしますが、筋肉がほぐれてくると違和感なくできるようになります。

3-1-2.太ももの裏をストレッチ

同じように椅子に座った状態で、つま先が自然と前方を向いた状態になるように足を伸ばしてください。頭を突き上げるように背筋を伸ばし、上半身を前に倒していきます。太ももの裏が伸びてくるのを感じるはずです。

3-1-3.足の甲とスネをストレッチ

正座をした状態で片側のひざを持ち上げてください。前スネの筋肉が伸びるのを感じます。そのまま10~20秒待ち、反対のひざも同じように持ち上げてください。続けていると少しずつ筋肉が柔らかくなり、ひざが高く上がるようになります。

3-2.マッサージ法

足裏とつながる部分をマッサージすることで症状が緩和する場合もあります。血液の流れがよくなり、歩行が楽になるでしょう。かかとや指の裏、ふくらはぎ、太ももをマッサージして血行をよくしてあげてください。ゴルフボールや水の入ったペットボトルなどを床に置き、その上に足を乗せて転がす方法もあります。ただし、自己流のマッサージは危険な場合もあるということを覚えておきましょう。無理して長時間のマッサージを続けると症状が悪化してしまう可能性もあるため、専門医の指導のもとで行ってください。

3-3.テーピング方法

すぐに痛みを何とかしたいときや、安静にしていられないときなどは、テーピングがおすすめです。足の動きを固定することで、足を動かすときに起こる痛みを軽減できます。また、筋肉への負担が減る分、治りも早くなるでしょう。テーピングは、足の指を伸ばした状態でかかとから指に向かって貼ってください。

3-4.グッズを活用しよう!

足底腱膜炎の痛みを軽減するためのグッズがあることをご存じでしょうか。特に、サポーターや靴の中に敷くインソールなどが注目を集めています。それぞれ足裏の曲線を保護するタイプのものとかかとを保護するタイプのものがあるため、痛みが出ている部分に合わせて選ぶとよいでしょう。また、筋肉をほぐすために役立つフットバスなども、足底腱膜炎用のグッズとして人気があります。

3-5.塗り薬や湿布薬について

病院でも、足の裏の痛みに対して塗り薬や湿布薬が処方されることがあります。鎮痛消炎効果があるものなら、痛みは軽減されるでしょう。最近は、抗炎症剤入りの湿布がドラッグストアでも販売されています。しかし、こういったものは一種の対症療法であり、足底腱膜炎を根本から治すことはできません。うまく取り入れて痛みをコントロールしながら完治を目指していくことが大切です。

3-6.やってはいけないこととは?

足底腱膜炎の痛みがあるときは、できるだけ運動を控えるようにしてください。痛みは体からのサインです。無理をして運動を続けると症状の悪化につながるでしょう。足底腱膜炎は、軽度であれば安静にすることで改善する疾患です。初期の段階で運動を休止し、体を休めてあげましょう。また、アイシングもおすすめできません。患部を極端に冷やしてしまうと、筋肉の緊張が高まり治りが悪くなってしまうのです。