歯がしみる原因と最新の治療法まで詳しく解説!

【お悩み解決】歯がしみる原因は何?最新の治療法まで詳しく解説!

十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典

記事監修
十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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「水を飲むと歯がしみる」「特定の歯がしみる気がする」など、歯がしみるととても不快ですよね。せっかくのおいしい食事も楽しむことができなくなります。歯がしみると感じたときは、できるだけ早く適切な対策や治療をしましょう。今回は、歯がしみる主な原因を取り上げ、適切な対策・治療法を詳しく解説します。記事を参考に、一刻も早くつらい症状を改善してください。

この記事を読むことで、歯がしみる原因を知り、適切な対策や治療を受けることが可能になります。今後再発しないために必要なことも理解できるでしょう。歯がしみることで悩んでいる人は、じっくり読んでみてください。

どんなときに歯がしみる?

最初に、どんなときに歯がしみるのか、具体的な症状を見ていきましょう。原因を考えるとともに、放置するとどうなるのかも解説します。

1-1.歯がしみるときの症状について

歯がしみるのはどんなときか、どこの歯がしみるのか解説します。

1-1-1.歯がしみるときはどんなとき?

歯がしみるのは、主に以下のようなときに起こります。

  • 熱いものや冷たいものを食べたとき
  • 甘いものを食べたとき
  • 酸っぱいものを食べたとき
  • 舌が当たったとき
  • 歯みがきをしているとき
  • 疲れているとき

1-1-2.歯がしみる部位は?

また、歯がしみる部位もさまざまです。前歯・奥歯・親しらずなど、どの部位の歯でもしみる可能性があります。ただし、最も症状に気付きやすいのは前歯でしょう。前歯は、食べものをかじったり引きちぎったりすることが多く、また、奥歯よりも厚みが無いからです。その次に、奥歯・親しらずとなるでしょう。親しらずの場合は、本人も知らないうちにむし歯が進行してしまっていることもあります。

1-2.考えられる原因は?

歯がしみるのは、歯の神経に刺激が伝わっているからです。原因としては、主に以下のようなものを考えることができます。

  • 知覚過敏
  • むし歯
  • 進行した歯周病
  • 歯の治療後
  • そのほかの原因(歯ぎしりや歯の断裂などによるもの)

1-3.歯がしみるのを放置するとどうなる?

歯がしみる状態を放置すると、原因によっては症状が悪化します。特定の刺激を受けたときだけでなく、常にしみる気がするなど日常生活にも支障が出る可能性があるので気を付けましょう。ごく軽いものなら自然治癒してしまうこともあります。しかし、再発する可能性も高いでしょう。

知覚過敏で歯がしみるとき

歯がしみるとき、知覚過敏になっていること場合があります。主な症状の特徴やなりやすい場所、治療や対処法について学びましょう。

2-1.知覚過敏の症状とは?

知覚過敏になると、以下のような症状を見ることができます。

  • 冷たい・熱いもので歯がしみる
  • 甘いものや酸っぱいものがしみる
  • 歯ブラシが当たると痛い

2-2.知覚過敏で歯がしみる場所

知覚過敏になりやすい場所は、前歯・奥歯の付け根と上部・親しらずなど広範囲にわたります。特に、普段から食べものをかむことが多い部分は知覚過敏になりやすいと覚えておきましょう。片方だけなど、特定部分の歯だけしみることもあります。

2-3.知覚過敏の痛みの具体的な症状

知覚過敏の痛みは、キーンとした鋭い痛みが恥じることが特徴です。しかし、長時間続かず、すぐに元通りになることも多くなります。むし歯のように継続した痛みでないことが、知覚過敏の証拠です。

2-4.知覚過敏で歯がしみる以外の症状は?

歯がしみる以外にも、歯に違和感がある・常に歯の存在が気になるなどの症状があります。口呼吸をしたときにも刺激を受けるため、鼻炎などを発症し鼻呼吸がうまくできないときにつらく感じる人も多いものです。

2-5.知覚過敏になる原因

知覚過敏を引き起こす主な原因は、歯ぎしりです。歯ぎしりによって、歯の表面が削られてしまうため神経に刺激が伝わりやすくなります。また、歯みがきのし過ぎも大きな原因です。ブラッシングを力任せに行うことで、歯の表面を削ってしまう人も多くいます。

2-6.知覚過敏の治療や対処法について

知覚過敏の治療は、軽度のものであれば歯みがきのときに「知覚過敏用の歯みがき剤」を使用することで改善できます。また、できるだけ冷たいものや熱いもの・甘いもの・酸っぱいものなどを避けましょう。歯みがきは、ごく優しく行うことが大切です。必要に応じて、低刺激性のマウスウォッシュを使ってみましょう。なお、知覚過敏の状態を正確に把握し、適切な治療を受けるためにも、歯科医に相談することをおすすめします。

むし歯で歯がしみるとき

むし歯になると歯がしみることがあります。具体的な症状・原因・治療や対処法について詳しく解説しましょう。

3-1.むし歯の具体的な症状

むし歯になると、以下のような症状が出ます。

  • 歯の表面が黒くなる
  • 歯に穴があく
  • 歯が欠ける
  • ものをかむと激しく痛む
  • 甘いもの・冷たいものがしみる

3-2.むし歯で歯が痛む場所

むし歯で痛む場所は、歯と歯の間・歯の裏側・歯の付け根・親しらずなど、歯みがきしにくい部分が多くなります。ただし、歯みがきの習慣が無い人は、どの場所であっても歯垢(しこう)が溜(た)まるため、むし歯の痛みが発生しやすいのです。

3-3.むし歯で歯がしみる以外の症状は?

むし歯が進行すると、歯だけでなく歯周組織(歯根膜や歯の骨など)にも影響が出ます。我慢できないほど痛みが続いたり、炎症による発熱や腫れを見ることもあるものです。また、膿(うみ)が悪臭を放つため、口臭がひどくなるのも典型的な症状と言えます。

3-4.むし歯で歯がしみるときに考えられる病気

むし歯で歯がしみるときは、同時に歯周病を発症している確率も高くなるものです。また、甘いものの食べ過ぎ・食事の摂(と)り過ぎで、口内環境が悪くなっている人は、血糖値が高くなっていないか調べてみてください。

3-5.むし歯で歯がしみる原因

むし歯で歯がしみるのは、症状が進行して表面にあるエナメル質・象牙質が溶けてしまい、神経に刺激が伝わるからです。また、むし歯菌や歯周病菌が穴や欠けた部分から入り込み、炎症を起こすことで歯がしみると感じることがあります。むし歯でも、初期むし歯(歯の表面がにごる程度のもの)の段階で治療できればしみることはありません。

3-6.むし歯で歯がしみる場合の治療や対処法について

むし歯は、放置するとどんどん進行します。できるだけ早く治療を開始しましょう。歯がしみる状態では、初期むし歯ではなく、進行している状態です。このまま放置すると歯が大きく欠けて歯髄(しずい)まで達することもあります。最終的には、歯がボロボロになって抜歯することになるでしょう。大切な歯を失わないためにも、歯がしみる症状があるときはすぐに歯科に行ってください。

歯の治療後に歯がしみるとき

歯の治療後にしみる場合があります。症状が出やすい場所や具体的な症状・原因などを理解しておきましょう。

4-1.歯の治療後にしみやすい場所

歯の位置に限らず、治療を受けた部分はとても敏感になっています。そのため、治療後にはしみやすい状態と言えるでしょう。治療した部分だけでなく周辺の神経も敏感になってるため、小さな刺激にも過剰反応してしまうことが多くなります。

4-2.歯の治療後に痛むときの症状

歯の治療後の痛みは、麻酔(ますい)が切れた直後から現れます。鈍い痛みから、キーンとした鋭い痛みまで、症状はさまざまです。歯の奥を治療したときは、特に強い痛みが現れます。また、常に痛むこともあれば、ものをかむときだけに出ることもあるなど治療後の痛みの出方は一概には言えません。しかし、多くの場合、数日から1週間程度で痛みが引くはずです。

4-3.歯の治療後にしみる以外の症状は?

治療部分に違和感を覚えたり、出血したりすることがあります。抜歯後など、完全に傷口がふさがっていないときには、しみるだけでなく激しい痛みを伴うことも多いでしょう。また、頭痛や発熱・歯ぐきの腫れなどの症状が出ることがあります。

4-4.歯の治療後にしみる場合に考えられる病気

歯の治療後、長期にわたって歯がしみるときは治療が不十分である可能性が高くなります。まずは、歯科医にチェックしてもらいましょう。また、新たな病気が発生していることも考える必要があります。むし歯の治療後・親しらずの抜歯後などに、歯周病菌が入り込んで歯周病になることもあるのです。

4-5.歯の治療後にしみる原因

歯の治療後にしみるのは、治療による刺激で神経が過敏になっているからです。また、治療後の傷口が治っていないことも原因と言えます。さらに、差し歯や詰めものなどが合っていないと、周辺組織を刺激して歯がしみることがあるので注意してください。

そのほかの原因で歯がしみるとき

そのほかにも、歯がしみる原因は多くあります。どんなものが原因になるのか、対処法と治療法を併せて学びましょう。

5-1.歯ぎしり

歯ぎしりは、歯に大きな負担がかかる行為です。クセや、ストレスなどにより歯ぎしりをしている人は、歯が削れる・割れるなどの理由により、歯がしみやすくなります。歯ぎしりは、日中だけでなく寝ているときに出る人も多いものです。家族に歯ぎしりをしているとの指摘を受けたことがある人は気を付けてください。

  • 対処法:意識して歯ぎしりをしないようにする・ストレスの解消を試みる
  • 治療法:マウスピースの装着

5-2.歯の断裂

外傷などが原因で歯が断裂してしまった場合、しみると感じることがあります。歯が断裂した部分に冷たいもの・熱いもの・甘いもの・酸っぱいものなどが当たると鋭い痛みを感じるものです。断裂したままでは見た目も悪く、食事にも不都合が出るため、歯科にて治療を受けてください。

  • 対処法:断裂部分の刺激を避ける
  • 治療法:断裂した部分を修復する

5-3.歯の神経の露出

むし歯で歯が欠けたり外傷などで歯が折れたりすることで、歯の神経が露出してしまうことがあります。神経がむき出しの状態では、小さな刺激でもダイレクトに伝わるため、我慢できないほどの鋭い痛みを感じるでしょう。

  • 対処法:できるだけ刺激を避け
  • 治療法:歯の修復や神経を抜くなどの処置を行う

5-4.歯周病が進行したことによるもの

歯周病が進行して歯ぐきが下がり、歯根が露出して神経を刺激していることがあります。そのまま放置すると、さらに歯周病が進行して歯の骨が溶けてしまい、歯が抜け落ちる原因になるため、早急に適切な治療を受けることが必要です。

  • 対処法:口の中を清潔に保ち歯周病の進行を食い止める
  • 治療法:歯周病の治療を受ける

5-5.そのほかの病気・原因でしみる場合

ストレスや疲れも歯がしみる原因です。強いストレスを感じると、神経が過敏になって歯がしみると感じることがあります。普段は問題が無くても、疲れているときにだけ歯がしみる人もいるものです。疲れは、体の免疫力を下げます。十分な休息を取るなど、体をいたわりましょう。

  • 対処法:ストレスを発散する・十分に休息を取って体力回復に努める
  • 治療法:必要に応じてカウンセリングなどを利用する

歯がしみるときの治療法を学ぼう

歯がしみるときの治療方法について、詳しく解説します。実際の治療の流れや最新の治療方法・良い歯医者の選び方なども見ておきましょう。

6-1.病院に行った方がいい場合は?

歯がしみて我慢できなくなったとき、強い痛みを伴うとき、日を追うごとに症状がひどくなるときは、病院に行くべきです。治療は、主に歯科で行います。治療を受けるときは、どんな症状がいつからあるのかをきちんと伝えましょう。治療は保険適用となるため、健康保険証を忘れないで持参してください。

6-2.歯がしみる場合の検査方法

歯科では、以下の流れ・方法により検査を進めます。

  • 医師による問診・視診
  • 歯周ポケットの測定
  • レントゲン検査

歯科では、検査結果を総合的に判断して歯がしみる原因を断定します。

6-3.歯がしみる場合の治療の流れ

歯がしみる場合、以下のような流れで治療が進みます。

  1. 歯科に歯がしみることの治療を申し込む
  2. 歯科医により検査を行う
  3. 検査結果により歯科医が歯がしみる原因を判断する
  4. 歯科医から歯がしみる原因と今後の治療方針についての説明を受ける
  5. 実際の治療を開始する
  6. 治療完了後は数か月に1回程度の定期健診に通う

6-4.歯がしみる場合の最新の治療方法

歯がしみる原因のひとつとして、歯周病があります。歯周病が進行すると歯の根元まで病巣が広がっていることもあるため、根管治療を行うと効果的です。適当に表面だけを治療して完了しても、根本的に治っていなければ再発します。根管治療では、歯科用マイクロスコープを使い、レーザー照射を行うなどの方法が主流です。マイクロ歯周病は、全身の病気にかかるリスクを高めるとも言われているため、最新の治療方法によりきちんと直しておきましょう

6-5.良い歯医者選びのポイントを押さえよう

歯の治療は、歯医者選びが重要です。具体的には、下記のポイントを押さえてください。

  • 歯の治療技術に優れている
  • 治療方針の説明が丁寧でわかりやすい
  • 歯科医・看護師などが高圧的な態度を取らない
  • 不必要な保険適用外治療をすすめない
  • 院内や設備が清潔である
  • 患者からの評判がいい
  • 通いやすい立地にある
  • アフターフォローに力を入れている

歯がしみることにかんするよくある質問

最後に、歯がしみることにかんするよくある質問に回答します。不快な症状をできるだけ早く治すためにも、ひとつずつ確認しておきましょう。

7-1.歯がしみるという理由だけで歯科に行ってもいいのですか?

歯医者は、むし歯や歯周病などの治療をはじめ、口内環境を良好に保つために存在します。歯がしみる症状は、体からのサインです。歯科に行って原因を探り、適切な治療を受ける必要があります。早期治療を行うためにも、できるだけ早く行ってください。

7-2.歯がしみても命には関係ないのですよね?

歯がしみること自体は、直接命に関係があることではありません。しかし、歯がしみるという症状がなぜ出ているのかを考えてみましょう。歯や歯の周辺組織に何らかの異常があるからです。もしも、歯周病が進行していれば、歯の毛細血管が炎症を起こし、歯周病菌が入り込む可能性があります。歯周病菌は全身の血管を巡り、さまざまなところで悪影響を及ぼすという報告も出ているので注意しましょう。

7-3.歯がしみるときに適した食事は?

冷たいもの・熱いもの・甘いもの・酸っぱいものを徹底的に避けましょう。また、固いものをかんだときに刺激が伝わって歯がしみる状態と同様になることもあります。特に症状がひどいときは、できるだけかまずに済む食事がおすすめです。たとえば、スープ・スムージーなどは栄養価も高くピッタリと言えます。ただし、人肌程度までの温度でいただきましょう。

7-4.丁寧に歯みがきをしているのに歯がしみるのはなぜですか?

自分では丁寧な歯みがきのつもりでも、必要以上の力が入っていることはよくあります。また、歯ブラシが硬めのものを好む人は、歯や歯ぐきを傷付けている可能性があるでしょう。歯を美しくするための努力が逆効果になっていることもあるのです。歯科で正しいブラッシングや歯ブラシの選び方を教えてもらってください。

7-5.キシリトール入りのガムは歯がしみることの予防に役立ちますか?

キシリトール入りのガムは、むし歯予防に効果的です。ガムをかむことで、だ液がたくさん出ることからも、むし歯だけでなく歯周病予防も期待できます。歯がしみることの予防に対して、効果があると言えるでしょう。ただし、キシリトール入りのガムをかんでも完璧に予防できるわけではありません。歯みがきの仕方や日常生活の過ごし方など、あらゆる点に気を付けてください。

まとめ

今回は、歯がしみることについて詳しく解説しました。歯がしみると言っても、さまざまな原因があり、適切な対処・治療を行う必要があります。まずは、どんな原因で歯がしみるのか確認しましょう。適切な治療を行うことで、不快な症状を取り去ることができます。また、良い歯医者を選んで治療に専念することも重要です。できるだけ早く歯がしみる状態を直し、快適な毎日を送りましょう。