の原因は枕!? おすすめ枕とその選び方を解説

肩こり・首こり・頭痛の原因は枕!? おすすめ枕とその選び方を解説

十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典

記事監修
十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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肩こり・首こり・頭痛の原因が枕にあるって、信じられるでしょうか? 今や日本に住む大人の8割が肩こりに悩まされています。それなのに、枕にこだわる人は圧倒的に少ないのです! 自分にとって最適な高さ・形・硬さの枕で眠る心地良さを知らないなんて、人生を損しているといっても過言ではありません。

そこで今回は、どのような枕が肩こりを引き起こすのかを徹底解説し、自分に適した枕の選び方をご紹介します。

記事の情報をインプットすれば、本日の夜から、あるいは今からでも睡眠時間を有意義に過ごすことが可能です。肩こり・首こり・頭痛・腰痛をストレッチや生活習慣で正すのも大切ですが、ぜひ就寝時のパートナーである枕の見直しをしてください!

01. 肩こりを招く枕とは?

肩こりと枕(まくら)の関係について1から情報を押さえてきましょう。順に読んでいくことで原因を正しく理解し、肩こりを解消する糸口を見出(みいだ)すことができます。

1-1.肩こりと枕の関連

日本人の平均睡眠時間は7時間弱といわれています。およそ1日の3割を睡眠に割いているわけです。起きている間は、立ったり・歩いたり・背伸びをしたりと動くことはできますが、睡眠時は寝返りをうったとしてもベッドという限られた領域の中で、横になっています。1日の3割を、ただ横になっているのです。

人間の体で一番重いのは、頭蓋骨(ずがいこつ)・脳の詰まった頭となります。その1番重い頭を寝ている間ずっと支えているのは枕です。枕がうまく頭を支えられなければ首の筋肉に緊張と負担が伸(の)しかかり、肩こり・頭痛をはじめ、体にさまざまな不調をもたらします

には10種類ほどの筋肉がありますが、1つが緊張状態に陥ると連鎖的にすべてが張り詰めるのです。すると、筋肉の内部に巡っている交感神経が圧迫され、ストレスにさらされているときと同じような状態になります。朝起きても頭がすっきりしない、肩こりがひどいという人は枕が原因であることが少なくありません。

朝起きたとき

  • 頭痛
  • 腰痛
  • 肩こり
  • 耳が痛い
  • 疲労感がある
  • 手がしびれている
  • 顔面にこわばりがある
  • 顎関節に違和感がある

寝ているとき

  • 寝返りしにくい
  • いびきがうるさい
  • 無呼吸になっている
  • 肩の痛みで目が覚める
  • 手を頭の下に敷いて寝ている
  • 睡眠薬を服用しても目が覚める
  • 気付くと枕を脇に押しやっている
  • うつ伏せ・横を向く・眠りが浅いなどで熟睡できない

起床時・就寝時別にまとめてみましたが、上記の事柄で1つでも該当する方は枕の選び方が間違っている可能性大です。下記で悪い枕について紹介しますので参考にしてください。

具体的にイメージしやすくするため、

  • 1日のうち平均7時間体を横たえている
  • 首に負担がかかると交感神経が圧(あっ)され、肩こりを生じる
  • 脊髄(せきずい)は、頸椎(けいつい)・胸椎(きょうつい)・腰椎(ようつい)で結ばれており、緩やかなSを描いている

といった情報を念頭に置いておき、肩こりと枕にかかわる情報を読み解いていきましょう。

1-2.柔らかすぎる枕

枕が柔らかすぎると頭は安定せず、首の筋肉に余計な負担がかかります。寝返りをうつときも沈み込んだ頭を体が引っ張るような形になり、ねじれるような動きになるのです。肩・首をはじめ、腰にも多大な負荷がかかります。

1-3.硬すぎる枕

枕が硬すぎるのもいけません。頭の後頭部だけが枕に接している状態になり、枕との間に空(あ)いた隙間(すきま)のせいで首が常に緊張にさらされます。仮にぴったりと首元に枕を添わせても、枕が柔軟ではないため、寝返りをうつこともままなりません。寝相で枕を払えればよいのですが、なんらかの要因で一晩中頭を乗せていれば血行は悪くなり、肩こり・首こりなどの不調が悪化します。

1-4.低すぎる枕

枕が硬い・柔らかいによっても体のラインは歪(ゆが)みますが、枕の高さが合わないと、より容易に体のS字は崩れます。枕が低いと頭が沈み込み、血流は頭に巡りやすくなるので眠りは浅く、首の筋肉が頭の自重で下に引かれて肩こりを生じやすいです。無意識のうちに頭の下に自分の手を入れ、高さを調整しているときは枕が低いサインとなります。

1-5.高すぎる枕

首の筋肉が伸ばされてストレッチできるため、高い枕の寝入りは良いと耳にします。ですが、高い枕に頭を載せていると常に顎(あご)を引いた状態です。就寝してすぐに寝苦しさを覚えるでしょう。寝返りをうっても頭が下から押し上げられるような形になり、とにかく熟睡できません。そのため、高い枕を使っている人は眠りながらも枕を手で払い、およそ朝起きると枕がベッドの傍らや床に転がっています。

1-6.ぴったりフィットする枕

中央が陥没して頭を包み込んでくれる枕は寝返りがうてません。人間は寝ている間に体の向きを寝返りで変え、血液の巡りを良くします。寝返りをうてないと同じ体勢で7時間弱眠り続けることになるのです。当然ながらベッドに接している体の面は血流が悪くなり、筋肉も硬くなります。長時間同じ箇所に負担をかけていれば肩こりに限らず、腰痛にもなりやすいため、頭を包み込むような枕はおすすめできません。