口内炎の原因・予防・治療

【必見】つらい口内炎を撃退! 口内炎の原因・予防・治療を徹底解説!

十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典

記事監修
十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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口内炎ができると、痛くてゆううつですよね。気になって、舌でつい触れてしまうと、治りが遅くなってますます悪循環になってしまいます。日常生活にも支障が出る口内炎は、できるだけ早く治してしまいたいものです。そこで、今回は口内炎の原因や、予防・治療について徹底解説します。口内炎ができやすい人や、すぐに治したい人には、特に役立つ内容ですよ。

この記事を読むことで、口内炎について正しい知識を身に付けることができます。また、原因ごとに適切な対策をすることも可能です。今すぐ辛(つら)い症状を改善したい人にも、ためになる内容となっています。できてしまった口内炎はできるだけ早く治してしまいましょう。まずは、記事を隅々まで読んでみてください。

口内炎の基礎知識を学ぼう

最初に、口内炎の基礎知識を学ぶことにします。主な症状や種類についても理解しましょう。

1-1.口内炎とは

口内炎とは、口の中に起こる粘膜の炎症のことを言います。起こりやすい部分は頬の歯が当たる部分や舌です。口内炎には、痛みがあるものと無いものがあります。いずれの場合でも、原因をしっかりと突き止め適切な処置を行うことで改善が可能です。

1-2.口内炎の主な症状

口内炎になると、小さくて平たい白斑がひとつもしくは複数発生します。口内炎が起こっている部分を見ると、粘膜が白くめくれていたり赤く炎症を起こしていることが多いものです。なお、口内炎単独で発症する場合を「原発性口内炎」と呼び、何らかの病気の症状として現れる場合を「症候性口内炎」と呼びます。「原発性口内炎」は原因が単純であり、快方に向かうのも比較的早いものです。しかし、「症候性口内炎」の場合は原因となっている病気が完治するまで、発症を繰り返すこともあります。

1-3.口内炎の種類について

口内炎は原因によって、以下の種類に分類されます。

  • アフタ性口内炎:主に免疫力の低下
  • カタル性口内炎:歯が当たるなどの物理的な刺激
  • ヘルペス性口内炎:ヘルペスウィルスの感染
  • カンジダ性口内炎:カンジダ菌の感染
  • ニコチン性口内炎:喫煙が原因

口内炎は、種類別に適する治療法が異なります。まずは、医師の診断を受けて原因を突き止めましょう。

口内炎の原因について

口内炎の原因には、どのようなものがあるのでしょうか。主な原因を学ぶとともに、口内炎ができやすい人の特徴や口内環境についても理解しましょう。

2-1.口内炎を引き起こすさまざまな原因

口内炎を引き起こす原因は、たくさんあります。

  • 物理的な刺激
  • ストレス
  • ウィルスの感染
  • 唾液の減少(ドライマウス)
  • 暴飲暴食
  • 睡眠不足
  • 喫煙
  • 妊娠
  • 病気

自分の口内炎は、何が原因か考えてみましょう。複数の原因がある可能性も否定できません。

2-2.口内炎ができやすい人・なりやすい人の特徴

  • 歯並びが悪い
  • 頬や唇を噛(か)むくせがある
  • 歯磨きがいい加減
  • タバコを吸っている
  • ストレスを溜(た)めやすい
  • 病気治療中である
  • 妊娠中である
  • ​不規則な生活をしている

上記の特徴が当てはまる人は、口内炎ができやすいので注意してください。

2-3.口内環境について学ぼう

口内環境を適切に保つことは、健康の基本です。虫歯予防だけでなく、口内炎予防や治療のためにも常に清潔に保ちましょう。具体的には、丁寧に歯磨きやうがいをすることが効果的です。また、唾液によって口内の細菌をを殺菌し細菌バランスを保っています。何らかの原因で唾液の分泌(ぶんぴ)が減り、いわゆるドライマウスの状態になると、口内炎が悪化しやすくなるのです。口内環境にかんして、もっと関心を持ちましょう。

口内炎の経過と影響について

口内炎を甘く見ると大変なことになります。ここでは、口内炎の経過と影響について学びましょう。

3-1.口内炎を放置するとどうなる?

口内炎を放置すると、患部が広がり症状が悪化することがあります。痛みが強く不快感が増すので放置することはやめましょう。また、炎症部分はとてもデリケートなため、細菌感染しやすくなっています。すると、なかなか治りにくく、ほかの病気の原因となることもあるので気を付けましょう。

3-2.口内炎に関連する病気とは

口内炎に関連する病気には、次のようなものがあります。

  • 糖尿病
  • 尋常性天疱瘡(じんじょうせいてんぽうそう)
  • ベーチェット病
  • 口腔(こうくう)ガン
  • 舌ガン

いずれの場合も、早期発見・治療が予後を決めます。たかが口内炎と軽く見ずに、繰り返す場合は病気の症状である可能性も考えましょう。

3-3.口内炎で注意するべき併発症状

次の症状を併発するときは、速やかに医師の診断を受けましょう。

  • 発熱がある
  • 便秘や下痢を伴う
  • 陰部などほかの部分にも発疹(ほっしん)がある
  • 2週間以上経過しても症状が改善しない

口内炎が病気のサインであることも多いものです。おかしいと感じたら早めに受診しましょう。

口内炎ができてしまったときの対策方法

口内炎ができてしまったときの対策を解説します。

4-1.口内炎の痛み対策をしよう

口内炎でも痛みのあるタイプは、気になって仕方が無いものです。そこで、痛み対策をすることで気分を紛らわせましょう。たとえば、口内炎用の治療クリームを塗ると痛みがやわらぎます。また、痛みが強いときは冷やすことが効果的です。痛みを上手(じょうず)に対策しながら、早期回復を目指しましょう。

4-2.口内環境を改善しよう

口内炎は、口内環境が悪いと症状が悪化します。口内環境を改善するためには、以下の方法を試してみてください。

  • 丁寧に歯磨きをする
  • 洗口液でうがいをする
  • 唾液を増やす

口内炎があるときは、雑菌の繁殖を抑えるために口内ケアを念入りに行ってください。なお、歯磨き粉や洗口液は刺激の少ないものを使用しましょう。

4-3.口内炎とビタミンBについて

口内炎には、ビタミンBの摂取が効果的です。ビタミンBの中でも、ビタミンB2とB6を多く含む食品を摂(と)ったり、サプリメントを飲んだりしてください。ビタミンBの働きで、口内炎の治りが早まり正常な粘膜に戻りやすくなります。なお、ビタミンB類は水溶性で、1回に多く摂(と)っても排出されるためこまめに摂(と)るといいでしょう。

4-4.口内炎の薬やサプリメントについて

口内炎の薬やサプリメントも、治療に効果的です。ただし、自己判断で購入することはやめましょう。医師の処方や薬剤師への相談後に購入してください。なお、早く治したいがために、規定量以上を使用したり飲んだりすることはやめましょう。薬やサプリメントも、用量・用法をしっかり守ってこそ最大限の効果が期待できるものです。

4-5.病院での口内炎治療について

病院での口内炎治療を学びましょう。受診するべき症状や病院の選び方、治療方法を解説します。

4-5-1.受診すべき症状とは

  • 口内炎以外に気になる症状がある(発熱など)
  • 口内炎が繰り返し発症する(2週間以上治らない)

口内炎単体の場合は、数日で快方に向かいます。日にちが経過しても治らなかったり悪化したりする場合は、受診してください。また、気になる症状があるときは、ほかの病気が隠れていることも多いので注意しましょう。

4-5-2.口内炎で受診する病院の選び方

  • 口内炎治療に力を入れている
  • 口内炎治療で評判がいい
  • 症状や治療法の説明が丁寧でわかりやすい
  • 患者の評判がいい
  • 通いやすい立地にある

口内炎の治療も、通院が必要なことがあります。通院がストレスにならない病院を選びましょう。

4-5-3.病院での治療方法について

病院では、口内炎の治療を以下のような方法で行います。

  • 患部に軟膏タイプの治療薬を塗る
  • ウィルス性口内炎の場合は抗生物質の投与をする
  • レーザー治療によって患部を焼き粘膜の再生を促す

最近では、口内炎をレーザーで焼く簡単な手術を行う病院も多くなりました。なお、口内炎がほかの病気の症状として現れている場合は、病気の治療を併せて行うことになります。

4-6.口内炎があるときにやってはいけないことや注意点

口内炎があるときは、とにかく患部を刺激しないようにしてください。舌で触れることや、歯ブラシで刺激することは症状の悪化につながります。また、刺激物を食べると強烈な痛みが襲うので注意しましょう。口内炎があるときは、できるだけ刺激を与えずに過ごすことが完治への近道となります。

口内炎にかんするよくある質問

最後に、口内炎の治療にかんするよくある質問に回答します。口内炎を確実に治すためにも、不安や疑問は解消しておきましょう。

5-1.口内炎の治療中に食べない方がいいものは?

かんきつ類や梅など、クエン酸を含むものは食べないようにしましょう。また、トウガラシなどの刺激の強い食品は痛みを助長します。さらに、アルコール類は血行を促して痛みを強くするものです。口内炎ができているときは、できるだけ刺激の少ないものをゆっくりと食べましょう。なお、熱い食べものもしみやすいので気を付けてください。

5-2.口内炎が治りにくい場合はどうすればいいですか?

口内炎を治すためには、免疫力の強化が必要です。睡眠不足だったり栄養バランスが悪かったりすると口内炎の治りも遅くなります。まずは、生活を見直して改善してください。なお、薬の副作用やタバコなの影響などの場合は、薬の変更や禁煙などが必要になります。薬の変更にかんしては、主治医に相談しましょう。また、口内炎の治療をいい機会と考え、禁煙に踏み切ることをおすすめします。

5-3.妊婦が口内炎に注意するべきだと言われる理由は?

妊娠中は、胎児への栄養供給が優先となるため、母体が栄養不足になり、免疫力も低下しやすくなります。そのため、アフタ性口内炎ができやすくなるのです。また、妊娠中はホルモンバランスの変化によって唾液が減りやすく、口内環境が悪化しやすいため口内炎がひどくなる傾向があります。口腔(こうくう)ケアに気を付け、十分な睡眠と栄養バランスの良い食事を摂(と)って、対策してください。

5-4.口内炎はほかの人に感染しますか?

アフタ性口内炎などの、ウィルス感染が原因でないものは感染しません。感染が心配なのは、ヘルペス性口内炎やカンジダ性口内炎など、特定のウィルスが原因によるものです。感染防止のため、粘膜の接触や歯ブラシの共有は避けましょう。特に、大人から子どもへの感染が心配です。子どもは、免疫力が不十分なために感染しやすいので気を付けてください。

5-5.口内炎治療は何科に通うべきでしょうか?

口内炎治療は、耳鼻咽喉科に通うことになります。しかし、歯科や内科・口腔(こうくう)外科でも視察は可能です。希望する場合は、口内炎の診察が可能かどうか問い合わせてから出掛けましょう。なお、口内炎の原因によっては、ほかの科の紹介を受けることもあります。根本的な原因を解決すれば、口内炎に悩むこともなくなるので腰を据えて治しましょう。

まとめ

今回は、口内炎の原因や予防・治療法について詳しく解説しました。口内炎ができると、痛いだけでなく、集中力が欠けてさまざまなことに支障が出るものです。すぐに命にかかわる病気ではないため、放置してしまう人が多いのも事実でしょう。しかし、口内炎が原因でほかの病気を誘発することもあるので軽く見てはいけません。まずは、口内炎を完治するべく、早急に治療を開始しましょう。口内炎の悩みがなくなれば、スッキリと快適な生活を手に入れることができますよ。