『ぎっくり背中』という言葉を聞いたことがありますか? ぎっくり背中とは、ぎっくり腰のような激しい痛みが背中に起こる症状のことを言います。しかし、多くの方がその存在を知らないために、発症しても原因がわからず正しい対処ができていないというのが現状です。そこで、この記事では、ぎっくり背中の原因・対処方法について詳しく説明していきます。急な背中の痛みにお悩みの方は、この記事を読むことで解決の糸口が見つかるかもしれません。
ぎっくり背中とは?
ぎっくり背中とは、何の前触れもなく背中に起こる痛みの総称です。痛みの範囲や度合いはさまざまで、動けないほどの痛みが現れることもあれば、ちょっとした違和感から徐々に痛み出すこともあります。老化や運動不足による筋肉量の低下が主な原因です。
ぎっくり背中はどんな時に起こりやすい?
ぎっくり背中は、日常のちょっとした動作によって筋肉や靭帯が損傷することで起こります。具体的な例をいくつか紹介しましょう。
2-1.最も多いのは重い荷物を持った時!
ぎっくり背中になるきっかけとして最も多いのが、重い荷物を持った時です。とくに、前かがみで足元の荷物を持ち上げようとする場合、荷物と上半身の重さが腰や背中にかかり大きな負担となります。また、高いところにある重いものを取る場合はさらに負担が大きくなることもあるため注意が必要です。
2-2.寝ている間にぎっくり背中になる?
寝ている時の姿勢が原因でぎっくり背中になることもあります。これは寝違えが背中に起こったものです。不自然な体勢を続けたり寝返りによって無理に背中が動かされたりすることで、筋肉に過度な負担がかかり、ぎっくり背中が起こります。
2-3.クシャミや咳をしただけでなることも!
ぎっくり背中のきっかけとして意外と多いのが、クシャミや咳をした時です。クシャミや咳をする時、反射的に体が大きく前後に動くことはありませんか? 実は、この急激な動作が背中に大きな衝撃を与えるのです。
ぎっくり背中になったらどうすればいい?
それでは、ぎっくり背中になった場合はどうすればよいのでしょうか? ぎっくり背中になった場合の対処方法と注意点を紹介します。
3-1.安静にすることが大切!
ぎっくり背中になったら、まずは安静にすることが一番です。無理に動かすとその後の痛みが長引きます。痛みが引くまでは背中に負担のかかる行動はできる限り避けるようにしましょう。
3-2.患部を冷やして炎症を鎮める!
痛みが酷いときは、患部を冷やすことも効果的です。氷袋や氷のうなどで15分から20分を目安に冷やしてください。冷やすことで炎症が抑えられ、痛みが和らぎます。
3-3.マッサージは逆効果?
痛みがある場合、揉めば良くなると考えがちですが、ぎっくり背中にマッサージは厳禁です。靭帯や筋肉の傷を悪化させかねません。炎症が起きている時のマッサージは逆効果ですので、絶対に避けてください。
ぎっくり背中を予防するには?
最後に、ぎっくり背中を予防する方法を紹介します。日頃から以下のことを意識して生活しましょう。
4-1.適度な運動を心がける!
ぎっくり背中の多くは筋肉の低下によって起こるため、日常的に運動をして筋力を保つことが重要です。ストレッチやウォーキングなど、無理のない運動を生活の中に取り入れるようにしましょう。ただし、過度な運動は筋肉疲労を招き、逆効果となるので注意してください。
4-2.姿勢を改善する!
ぎっくり背中を予防するには、正しい姿勢を身につけることも大切です。姿勢が悪いと重心が安定しなくなり、体のさまざまな部分に負担がかかります。正しい姿勢を身につけることで体への負担が大幅に少なくなり、ぎっくり背中の予防にも効果的です。
4-3.重たいものはゆっくり持つ!
ぎっくり背中は重たいものを持つ時の急な負荷がきっかけとなっているため、重たいものを持つ時はゆっくりと持ち上げるようにしましょう。背筋を真っすぐ伸ばし、足の屈伸を使って持ち上げるように意識してください。
まとめ
いかがでしたか?
この記事では、ぎっくり背中の原因・対処方法について説明しました。
- ぎっくり背中とは?
- ぎっくり背中はどんな時に起こりやすい?
- ぎっくり背中になったらどうすればいい?
- ぎっくり背中を予防するには?
これらポイントを押さえて、正しく対処してください。ぎっくり背中にならないためには、筋肉低下や筋肉疲労を防ぐことが重要です。適度な運動を習慣づけて、疲れにくい体をつくっていきましょう。