ストレスによる偏頭痛はなぜ起きる? 対処法や予防をを詳しく解説!

十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典

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十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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「頭がズキズキと割れるように痛む」「頭痛と同時に目がチカチカしてしまう」など、偏頭痛が起こるととてもつらいものです。偏頭痛の原因はさまざまですが、ストレスを感じたときと答える人が多くいます。仕事やプライベートで大きなストレスを抱えている人は、特に注意が必要です。しかし、実際に発症したときにどんな対処をするべきか、また、どんな予防法があるのかよく分からないこともあるでしょう。そこで、今回は、ストレスによる偏頭痛はなぜ起きるのか、対処法や予防法と併せて詳しく解説します。

この記事を読むことで、ストレスによる偏頭痛について詳しく分かります。まずは、記事をじっくり読んでみてください。

01. 1.ストレスで偏頭痛が起きるメカニズム

ストレスが原因で、偏頭痛が起きることがあります。偏頭痛は、ズキズキと脈を打つように強く痛むのが特徴です。人によっては、吐き気や視界不良を伴うこともあります。ストレスで偏頭痛が起きるのは、脳の血管が緊張して収縮した後、拡張することで神経を刺激するからです。

02. 2.どんなときに偏頭痛が起こりやすい?

ストレスによる偏頭痛は、ストレスを抱えているときに起きるものと、解放されたときに起きるものがあります。

2-1.大きなストレスを抱えているとき

大きなストレスを抱えているときに、偏頭痛を起こす人が多いものです。たとえば、大勢の人の前でプレゼンをする必要があるときや、受験前など、緊張のピークに達したときにおきやすくなります。ストレスを感じると、知らず知らずのうちに体に無駄な力が入ると筋肉が硬直し、血行が悪くなって偏頭痛を引き起こしてしまうのです。

2-2.ストレスから解放されたとき

休日などにストレスから解放されたときに、偏頭痛になる人もいます。ストレスにより収縮していた血管が、安心感から拡張することが原因です。また、休日は遅くまで眠りすぎるなど、生活リズムが平日と異なることもあるでしょう。休日になると起きる偏頭痛を、「週末頭痛」と呼ぶこともあります。

03. 3.ストレスによる偏頭痛の対処方法

ストレスによる偏頭痛が起きたときの対処方法について、主なものを詳しく解説します。

3-1.頭痛薬を飲む

偏頭痛が起きたら、頭痛薬を飲んでみましょう。痛みをブロックする成分が入っているので、楽になります。ただし、偏頭痛が頻繁に起き、そのたびに飲み続けていると効果が出にくくなるので注意しましょう。また、1か月で15日以上飲むなど、頭痛薬の飲みすぎも偏頭痛の原因となります。飲む量や間隔を守ることが大切です。漢方薬にも、効果があるものがあるので漢方薬局に相談してみるいいでしょう。

3-2.暗いところで横になる

偏頭痛が起きているときは、外界からの刺激を避け、安静にしましょう。偏頭痛は、光による刺激で悪化することがあります。部屋を暗くして、ベッドなどに横たわりましょう。痛みが治まるまで、休息するのが理想的です。衣服は体を締めつけず、ゆったりしたものに着替えましょう。

3-3.ツボを押す

偏頭痛が起きたときは、ツボを押してみるのもおすすめです。偏頭痛に効果があるとされる主なツボは、以下をご覧ください。

  • 百会(ひゃくえ):頭頂部で、両耳と鼻の延長線が交わるところにある
  • 天柱(てんちゅう):首の太い筋肉の外側部分で、くぼみにある(両側)
  • 風池(ふうち):耳の後ろの骨と後頭部のくぼみを結ぶ線の中間にある(両側)

ツボを押すときは、ゆっくりと親指を使って押しましょう。押しすぎてアザができないように注意してください。

3-4.深呼吸をする

ストレスを感じているときは、呼吸が浅くなっていることが多いものです。呼吸が浅いと筋肉が硬直し、偏頭痛が起きやすくなってしまいます。普段から呼吸を深めに意識することも大切です。偏頭痛が起きたときは、ゆっくりと深呼吸をしてみましょう。体の緊張がほぐれて、楽になります。

04. 4.ストレスによる偏頭痛を予防する方法

ストレスによる偏頭痛は、普段から気をつけることで予防できます。主な予防法を詳しく解説しましょう。

4-1.十分な休息を取る

睡眠不足や休息不足も、ストレスによる偏頭痛を促進します。まずは、十分な休息を取りましょう。まじめで几帳面(きちょうめん)な人ほど、休息を取らずにひとつのこと続けてしまう傾向があります。偏頭痛を予防するためだけでなく、作業効率を上げるためにも、休息を取ることが必要です。

4-2.適度にストレスを解消する

ストレスを感じたときに、自分なりの解消法を行うことも効果的です。適度にストレスを発散できれば、気持ちの切り替えができるようになり、耐性がついて偏頭痛になりにくくなります。カラオケをする・スポーツをする・趣味に没頭するなど、自分が楽しいと思えることをしましょう。

4-3.食べものに気をつける

偏頭痛を起こしやすい食べものを避けることで、予防できます。具体的には、以下のように、ポリフェノールやグルタミン酸ナトリウムを多く含む食べものを控えましょう。血管を拡張させることで、片頭痛を誘発します。

  • チョコレート
  • チーズ
  • ピーナッツ
  • 豚肉

また、赤ワインなどのアルコール類も血管を拡張するため、偏頭痛を起こしやすくなります。また、コーヒーの飲みすぎによるカフェインの過剰摂取にも気をつけましょう。

4-4.ストレスになるものから離れる

ストレスになるものが判明している場合、自分でコントロールできるものは、できるだけ距離を置きましょう。最近多いのは、SNSなどで友人や知人の現状を調べてしまい、活躍していたり楽しそうにしていたりするのがストレスとなるものです。いわゆる、SNS疲れと呼ばれるもののひとつと言えます。偏頭痛を避けるためにも、SNSから遠ざかりましょう。

05. 5.ストレスによる偏頭痛に関するよくある質問

最後に、ストレスによる偏頭痛に関するよくある質問に回答します。それぞれ確認し、参考にしてください。

Q.偏頭痛の前兆はある?
A.人によって、視野が狭くなったり閃輝(せんき)暗点と呼ばれるギザギザした光が見えたりすることがあります。眠気を感じたり、肩こりを感じしたりする場合もあるでしょう。前兆を感じたときは、作業を中断し、安静にしてください。

Q.偏頭痛があるときに入浴してもいい?
A.入浴は控えましょう。体が温まることで血管が拡張し、痛みが強まることがあります。体の汚れが気になるときは、ぬるめのシャワー浴にとどめてください。シャワー後は、体が冷えないように気をつけることも大切です。

Q.ストレスで偏頭痛になりやすい人のタイプは?
A.以下のような人は、ストレスをためやすいので注意しましょう。

  • 完璧主義
  • 感性がデリケート
  • 優柔不断
  • 対人関係がうまいくいっていない
  • 仕事や学校・家庭に不満がある
  • 育児・介護中
  • 女性

Q.ストレスによる偏頭痛は慢性化しやすい?
A.確かに、慢性化しやすいのは事実と言えます。偏頭痛を起こす人は、継続的にストレスを感じていることが多く、すぐに解消できないことも多いからです。ストレスの原因を排除できない場合、慢性化してしまいます。

Q.ストレスによる偏頭痛だけで会社を休むのはダメですか?
A.問題ありません。偏頭痛は体調不良なのですから、会社を休む正当な理由です。痛みなどの症状があり、業務に支障が出ると判断したときは、会社を休んで十分に休息してください。

06. まとめ

今回は、ストレスによる偏頭痛について詳しく解説しました。ストレスを過度に抱えてしまうと、偏頭痛が起きやすくなります。自分なりにストレス解消をするなどにより、きちんと対策しましょう。ストレスを解消することができれば、偏頭痛のつらい症状も改善できるはずです。しかし、どんな対策をしても改善しない場合は、ストレス以外の原因が潜んでいる場合があります。早めに病院を受診し、医師の診断を受けましょう。