皮膚筋炎の症状を知りたい! 診断方法・対応方法を詳しく教えます!

「皮膚に気になる症状があるけど、皮膚筋炎ではないか」「皮膚筋炎になると、どんな症状がでるのか詳しく知りたい」とお考えではないでしょうか? 皮膚筋炎は、国が指定した難病の一つで、現時点では発症の原因がハッキリしていません。しかし、適切な治療を受けることで、つらい症状をやわらげることは可能です。そのためにも、皮膚筋炎で特徴的な症状を学んで、正しく対応する必要があります。

そこで今回は、皮膚筋炎の症状について詳しく解説しましょう。

  1. 皮膚筋炎の主な症状
  2. 皮膚筋炎の診断方法
  3. 皮膚筋炎が疑われる場合の対応方法
  4. 皮膚筋炎の症状に関するよくある質問

この記事を読むことで、皮膚筋炎の主な症状や対応方法などがよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。

1.皮膚筋炎の主な症状

最初に、皮膚筋炎になるとどんな症状が出るのか見ていきましょう。

1-1.皮膚症状

皮膚筋炎では、以下のような皮膚症状が現れることが多く見られます。

  • ヘリオトープ疹:まぶたに出現する、紫紅色の腫れぼったい皮疹
  • ゴットロン丘疹:手指の関節の表面に出現する、ガサガサと盛り上がった紅斑
  • ゴットロン徴候:ひじ関節やひざ関節の外側出現する、ガサガサした紅斑

また、日光が当たる部分や下着や洋服がこすれる部分に、ガサガサした皮疹が出るのも特徴です。

1-2.筋症状

  • 皮膚筋炎では、以下のような筋症状が現れやすいのも大きな特徴です。
  • 体幹や四肢付近の筋肉・首筋・咽頭筋の筋力低下
  • 嚥下(えんげ)能力の低下
  • 筋萎縮

たとえば、頭を支えられずに首が前傾してしまうことがあります。そのほかにも、肩より上に腕を上げることや階段を上ること、座った姿勢から立ち上がることが困難になるケースもあるでしょう。

1-3.関節の症状

皮膚筋炎では、関節痛や関節炎などの関節の症状が出現します。全身の関節が痛くて動きづらくなれば、日常生活に大きな支障が出るでしょう。筋症状と共に出現すると、寝たきりの状態になることもあり、大がかりなリハビリが必要になることもあります。

1-4.全身症状

皮膚筋炎になると、以下のような全身症状が現れます。ただし、皮膚筋炎以外の病気でも一般的に見られるものも多いため、そのほかの症状と併せて総合的な診断が必要です。

  • 発熱
  • 全身のだるさ
  • すぐに疲れる
  • 食欲不振
  • 体重減少

1-5.そのほかの症状

皮膚筋炎では、そのほかにも以下のような症状が見られることがあります。

  • 呼吸器症状:せきや動作後の息切れ・呼吸困難
  • レイノー症状:寒冷時に手足の指先が真っ白や紫色に変色する

また、合併症として間接性肺炎・心臓病変・悪性腫瘍などが出現することもあります。

皮膚筋炎には色々な症状があるんですね。
はい。皮膚以外に症状が出ることも珍しくありません。

2.皮膚筋炎の診断方法

皮膚筋炎の主な診断方法を詳しく見ていきましょう。

2-1.血液検査

皮膚筋炎の疑いがあるときは、血液検査をして以下のような物質や抗体の有無を調べます。いずれも、筋炎がある場合に血液中の含有率が上昇するからです。

  • 筋原性酵素の上昇
  • 抗Jo-1抗体
  • 抗ARS抗体
  • 抗MDA5抗体
  • 抗Mi-2抗体
  • 抗TIF-γ抗体

2-2.針筋電図検査・筋生検

針筋電図検査も、皮膚筋炎の診断方法の一つです。針筋電図検査とは、筋肉に電極の付いた針を刺して検査する方法で、筋炎の状態を観察して診断します。また、筋生検により筋肉を直接採取し、CK(クレアチニン・キナーゼ)・アルドラーゼ・ミオグロビン・抗Jo-1抗体を調べることで、筋炎との診断が可能です。さらに、MRIを補助的に活用したりすることもあるでしょう。ただし、皮膚筋炎でも筋症状が見られない場合は、そのほかの診断方法で判断することになります。

2-3.病理検査

皮膚筋炎では、間質性肺炎・心臓病変・悪性腫瘍が合併症として現れやすいため、合併症の疑いがあるときは病理検査を行うことになります。合併症が認められた場合は、専門治療が必要です。皮膚筋炎の合併症は進行が早く、命にかかわるものも多くあります。そのため、早急な診断と専門治療の開始が予後を左右するのです。

診断方法も複数あるのですね。
はい。治療実績がある病院を受診すれば、これらの検査を受けることができるでしょう。

3.皮膚筋炎が疑われる場合の対応方法

皮膚筋炎が疑われる場合の対応方法を詳しく解説します。

3-1.疲労やストレスをためない

皮膚筋炎の疑いがある人は、疲労やストレスをためないことが大切です。皮膚筋炎の症状は、体力や免疫力が落ちているときに出やすく、悪化しやすくなります。疲労を感じたときは、なるべく早めに十分な休息を取りましょう。また、ストレスをため込まず、普段から自分なりに解消することも大切です。

3-2.栄養バランスのいい食事をする

栄養バランスのいい食事を、1日3回決まった時間に食べることも重要です。特に、野菜や果物など、普段の食事で不足しがちな食品を多く食べるように心がけましょう。食事の栄養バランスが整うと体調がよくなり、症状の悪化を防ぐことにつながります。甘いものやお酒などのし好品は、程々にしてください。

3-3.紫外線対策をする

皮膚筋炎の人は、紫外線対策を徹底しましょう。日中に外出する場合は、日焼け止めを塗ったり日傘を使ったりするなどして、紫外線を浴びないようにするのです。なるべく肌を露出しない服装を心がけるのも忘れないでください。また、紫外線は屋内にも届きます。窓ガラスに紫外線対策シートを貼り付け、洗濯ものを干したり取り込んだりするときにも、きちんと紫外線を予防しましょう。

 

紫外線対策も重要なんですね。
はい。治療と並行して自分でできる対策法も実践していきましょう。

4.皮膚筋炎の症状に関するよくある質問

最後に、皮膚筋炎の症状に関する質問に回答します。それぞれ確認しておきましょう。

Q.皮膚筋炎になりやすい人の特徴は?
A.40~60歳の成人もしくは5~15歳の子どもや、女性です。また、自己免疫を起こしやすい体質の人が皮膚筋炎になりやすいと言われています。

Q.皮膚筋炎は子どもに遺伝する?
A.遺伝しません。確かに、自己免疫を起こしやすい体質自体は遺伝する場合があります。しかし、親が発症しても必ず子どもも発症するとは限りません

Q.皮膚筋炎の症状に悩む人はどれくらいいる?
A.現時点では、日本全国で約2万人の人が皮膚筋炎の診断を受けています。しかし、未受診の人など潜在的な患者数を入れれば、数倍程度の数になるでしょう。

Q.皮膚筋炎の治療は健康保険が適用される?
A.保険適用で治療を受けることができます。なお、皮膚筋炎は国の難病指定を受けているため、自治体から治療費を補助してもらうことが可能です。

Q.皮膚筋炎になっても温泉やプールを利用できる?
A.はい。特に問題なく利用できます。ただし、皮膚の炎症がひどいときや、体調が優れないときはおすすめしません。

まとめ

今回は、皮膚筋炎の症状について詳しく解説しました。皮膚筋炎になると、皮膚症状や筋症状などが現れるのが特徴です。そのほかにも、人によって全身にさまざまな症状が見られます。皮膚筋炎の疑いがあるときは、できるだけ早く専門の医療機関を受診してください。日常生活では、疲れやストレスをためないことや、規則正しい生活を送ること、栄養バランスの整った食事をするなどに気を付けましょう。また、紫外線対策も重要なポイントです。専門治療と日常生活での配慮により、つらい症状をやわらげ、病気とうまく付き合っていきましょう。