こめかみが痛い原因

「こめかみが痛い」は単なる頭痛じゃない? 原因と対処法を徹底検証

十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典

記事監修
十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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「こめかみが痛い」という症状で悩んでいる人は多いものです。頭痛と同時にこめかみの痛みを感じると「何か病気が原因なのではないか?」と心配になりますよね。頭は痛くないけれどこめかみを押すと痛い場合、左右のどちらかだけこめかみが痛む場合など、症状はさまざまです。こめかみの痛みは、一体何が原因で起こるのでしょうか。実は、体の不調を訴えるサインの可能性もあるのです。その原因を知り、どう対処するべきなのか考える必要があるでしょう。この記事では、こめかみが痛い原因や対処法、治療法などをまとめてご紹介します。

こめからみの痛みから解放されるために、ぜひこの記事を参考にしてください。何が痛みの原因なのか、解消するためにはどうしたらよいのかを知りましょう。

1.こめかみの痛みについて

こめかみの痛みについて、痛み方やなりやすい人、関連する病気などをまとめてみました。

1-1.痛みの種類と症状

こめかみの痛みにはさまざまなものがあります。左右どちらかだけ痛む場合、しめつけられるような痛みがある場合、ズキズキとした痛みなどが主なものでしょう。症状によって考えられる原因は異なりますし、解消法もそれぞれです。重大な病気が隠れている場合もあれば、簡単なストレッチなどで解消する場合もあるため、まずは自分の症状を見極めることから始めましょう。

1-2.なりやすいのはこんな人!

こめかみの痛みは、特に50歳を過ぎた中高年世代に起こりやすい症状です。しかし、原因によっては若い世代でも男女問わずこめかみの痛みが発生しやすいため、注意が必要でしょう。こめかみの痛みが出やすい人には、以下のような特徴があります。

  • 片頭痛持ちの人
  • ストレスをためやすい人
  • 長時間同じ姿勢でいることが多い人
  • 冷え性の人
  • 不規則な生活習慣を送っている人

上記にあてはまる人は、特にこめかみが痛くなりやすいでしょう。

1-3.関連する病気

こめかみの痛みに関連する病気には、脳過敏症候群などがあります。片頭痛持ちに人に多く、少しの刺激で脳が興奮し、こめかみが痛みやすくなるのです。頭痛に対して適切な治療を行わないことなどが原因で発症するため、痛みを我慢せずに対処することが大切になります。また、こめかみの痛み以外に意識障害や吐き気、まひなどが伴う場合は、くも膜下出血や脳腫瘍などの脳疾患が疑われる場合もあるのです。早急な対処が必要ですから、すぐに受診しましょう。

2.こめかみが痛い、その原因とは?

こめかみが痛くなる原因にはどのようなものがあるのでしょうか。頭痛との関係についても解説します。

2-1.頭痛との関係について

頭痛に伴ってこめかみが痛くなることはよくあります。こめかみがズキズキと脈打つように痛む場合は、片頭痛が疑われるでしょう。この場合、左右どちらかのこめかみが痛むことが多くなっています。また、群発頭痛の場合はこめかみに激痛が起こるのが特徴です。毎日決まった時間に痛みが発生するため、効果的な予防法を考える必要があります。このように、頭痛とこめかみの痛みには密接な関係があるのです。こめかみの痛みを改善するためには、片頭痛や群発頭痛を解消する必要があります。

2-2.目の疲れからくる痛み

目の疲れが原因でこめかみが痛くなることもあります。長時間のパソコン業務などで眼精疲労を起こすと、目の周りにある筋肉が疲れて血流が悪くなってしまうのです。その結果、脳に血が行き渡らなくなり、こめかみに痛みが発生します。

2-3.鼻づまりからくる痛み

こめかみは鼻ともつながっているため、副鼻腔(びくう)炎が原因で痛みが起こる場合もあります。副鼻腔炎とは、鼻と副鼻腔(びくう)をつなぐ部分に膿がたまり、粘膜が腫れ上がってしまう疾患です。原因は細菌感染やアレルギー反応などで、頭痛や喉の痛みのほか、こめかみの痛みを伴うことが多くなっています。「風邪は治ったのに鼻づまりがよくならない」というときは、副鼻腔(びくう)炎を起こしている可能性があるため注意が必要です。

2-4.頭蓋骨が関係する痛み

頭蓋骨の微妙なゆがみが、こめかみの痛みにつながっている可能性もあります。頭蓋骨の中心部分に位置する骨が、こめかみの部分にあたるのです。この骨がゆがむと、めまいや吐き気と同時にこめかみの痛みを起こすことが多くなっています。目の大きさに左右差がないか、眼球のふくらみに差はないかをチェックすることで頭蓋骨のゆがみを確認できるため、ぜひ試してみてください。

3.こめかみが痛いときの対処法

では、こめかみが痛いときはどうしたらよいのでしょうか。原因別の対処法もご紹介します。

3-1.原因別対処法

こめかみの痛みにはさまざまな原因があるため、原因に合わせた対処法を行う必要があります。たとえば、目の疲れが原因でこめかみに痛みが起きている場合は、温めたタオルなどを目の上に乗せてみましょう。血流がよくなり、筋肉がリラックスするため、痛みが緩和します。鼻づまりが原因の場合は、副鼻腔(びくう)炎をしっかりと治療することで痛みも治まるはずです。風邪や花粉症が原因で副鼻腔(びくう)炎になることもあるため、油断せず病院での治療を受けてください。頭蓋骨のゆがみについても、自分で治すのは難しいため、病院を受診することをおすすめします。

3-2.適度な運動でリフレッシュ!

片頭痛や群発頭痛、緊張型頭痛は、適度な運動でリフレッシュすることが改善につながることもあります。日々のストレスによって緊張してしまっている筋肉をほぐすだけでなく、汗を流すことでリフレッシュ効果も期待できるでしょう。普段から運動する習慣がない人は、一日30分程度でよいので、ウォーキングや軽いジョギングを取り入れてみてください。特に、デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けている人にはより効果的です。

3-3.マッサージやツボで改善する場合も!

しめつけられるようなこめかみの痛みには、ツボマッサージもおすすめです。目じりから眉尻の間にある「太陽」や、耳たぶの後ろにある「翳風(えいふう)」というツボを刺激すると、こめかみの痛みが緩和すると言われています。痛みを起こしている神経に刺激を与えるため、症状が改善する場合もあるでしょう。人差し指や中指を使って優しくマッサージするように刺激してください。毎日続けることで効果が出てくるはずです。

3-4.薬について

こめかみの痛みに効く市販薬もあります。ただし、鎮痛剤はあくまでも対症療法であるということを忘れないようにしましょう。繰り返し服用しているうちに、効かなくなってくる場合もあります。病院では血管収縮の作用がある薬が処方されるため、運動やマッサージと併用して服用することで根本的に治すことも期待できるでしょう。

3-5.注意点

不規則な生活習慣が原因でこめかみに痛みが起こることもあります。睡眠不足や食生活の偏りがないように、まずは生活を見直すことから始めましょう。不規則な生活は、知らず知らずのうちに体にストレスを与えます。特に、睡眠は重要です。睡眠不足だけでなく過眠もこめかみの痛みを引き起こすことがあるため、適度な睡眠時間を持続することが大切になります。

4.こめかみの痛みを治療する方法とは?

こめかみの痛みは、病院で治療することも可能です。病院での治療方法や注意点をまとめてみました。

4-1.受診すべき場合とは?

こめかみが痛いとき、病院を受診するべきか迷うことも多いでしょう。以下のような症状がある場合は、受診することをおすすめします。

  • 安静にしていても痛みがひどくなる
  • 痛みが頻繁に起こる
  • 耐えがたい痛みがある
  • 痛みだけでなくめまいや吐き気がある
  • 市販の鎮痛剤が効かない

4-2.主な治療法

こめかみの痛みで受診する場合は、脳神経外科や神経内科になります。また、頭痛外来がある病院もおすすめです。病院では、問診、触診後に血液検査を行い、必要であれば頭部CT検査やMRI検査が行われます。治療法としては、生活指導と薬物療法を併用することがほとんどです。痛みの程度によって痛み止めが処方され、服用しながら症状の改善を目指します。

4-3.病院の選び方

こめかみの痛みで受診する場合は、病院選びも慎重に行う必要があります。選び方のポイントをいくつかご紹介しましょう。

  • 頭痛専門の科がある
  • 問診を丁寧に行ってくれる
  • CTやMRIの機械がある
  • 予防にかんする知識がある
  • 信頼できる医師がいる

上記のような病院を選ぶことをおすすめします。

4-4.注意点

病院では、最初に問診が行われます。その内容によって大まかな治療の流れが変わることもあるため、正確に答えられるように準備しておきましょう。いつから痛みがあるのか、時間帯や持続時間は定まっているか、痛みの強さや症状はどうか、ほかに気になる症状はないかなど、細かく質問されます。普段からこめかみに痛みが起きたときの様子をよく確認しておいてください。

5.こめかみの痛みにかんするよくある質問

こめかみの痛みに悩む人が感じる疑問とその回答をまとめてみました。

5-1.頭痛とともにこめかみが痛みます。冷やすのと温めるのではどちらがよいですか?

A.右のこめかみに痛みが伴う場合は、片頭痛が疑われます。急な血管拡張が原因になっている可能性が高いため、患部を冷やしながら安静に過ごしてください。

5-2.こめかみの痛みに効く食べ物はありますか?

A.マグネシウムを多く含んだ食品は、睡眠不足や疲れに効果があります。また、ビタミンB2には片頭痛を予防する効果があると言われているため、積極的に取り入れてください。

5-3.右のこめかみが激しく痛みます。脳卒中や脳梗塞などの可能性はありますか?

A.こめかみの痛みとともに、手足のしびれや失語症、ものが二重に見えるなどの症状がある場合は、その可能性が高いでしょう。早急に受診してください。

5-4.月経前になるとこめかみが痛むのはなぜですか?

A.生理周期に応じて分泌量が変化する女性ホルモンの影響です。ホルモンバランスの変化により脳内の血管が拡張し、血流量が増えることで、こめかみや目の周辺が痛みます。

5-5.こめかみが痛む場合、血液検査で何がわかるのですか?

A.炎症反応の有無など、血液中の成分を調べることによって、広い範囲で原因を調べることができます。痛みの原因が内臓疾患によるものかどうかを特定することにもつながるでしょう。

まとめ

いかがでしたか? こめかみの痛みについて、その原因や対処法、治療法などを詳しくご紹介しました。こめかみの痛みに悩む人はたくさんいます。しかし、正確な原因がわかっている人は少ないのではないでしょうか。こめかみの痛みは、重大な病気が原因になっていることも考えられます。自分の症状をしっかりと見極め、原因を突き止める必要があるのです。ぜひこの記事を参考にして、こめかみの痛みから解放される方法を知ってください。