テニス肘というと、テニスをする人特有の症状と考えがちですが、実はそうではありません。テニスラケットを握ったことのない中年の方にも多く見られる症状なのです。そこで、この記事では、テニス肘の症状や原因・治し方について解説していきます。肘の痛みがなかなか消えないとお悩みの方は、この記事を参考にして痛みに対処していきましょう。
テニス肘とはどのような症状?
テニス肘とは、肘周辺の筋肉や腱の炎症によって痛みが起こる症状のことです。テニスなど、ラケットを使ったスポーツをする人に多く見られることからテニス肘と呼ばれています。テニス肘には2種類あり、1つが肘の外側が痛む「上腕骨外上顆炎(バックハンドテニス肘)」、もう1つが肘の内側が痛む「上腕骨内上顆炎(フォアハンドテニス肘)」です。
テニス肘が発生する原因は?
テニス肘は手首や腕の使いすぎによって起こります。テニスだけでなく、日常的な動作が原因で起こることも少なくありません。
2-1.テニスをプレーするときの体の動かし方に注意!
テニス肘の原因としてまずあげられるのがテニスプレー中の動作です。力まかせにラケットを振ることによって手の関節や周辺の筋肉に負担がかかり、ダメージが蓄積していくことで炎症が起こります。「ラケットが合わない」「フォームが悪い」なども肘に負担がかかる原因です。
2-2.キーボード・マウスなどのパソコン操作も原因に!
キーボードやマウスなど、パソコン操作によってテニス肘になる人も少なくありません。一見、負担が少ないように思えるパソコン操作も、長時間続けることで、疲労が蓄積し、腱や筋肉に炎症を起こします。特に、デスクワークなどで日常的にパソコンを操作する方は注意が必要です。
2-3.家事による腕の酷使がテニス肘を招くことも!
掃除や料理など、家事で腕を酷使することもテニス肘の原因になります。雑巾を絞る・重たいフライパンを振るといった動作は想像以上に手首や腕に負担がかかるのです。家事が原因のテニス肘は中年期の女性に多く見られます。
テニス肘の治し方にはどのような方法がある?
それでは、テニス肘の治し方にはどのような方法があるのでしょうか? 痛みを和らげるために役立つ方法を3つ紹介します。
3-1.安静にしてなるべく使わないことが大切
テニス肘の痛みを抑えるために大切なことが、腕をなるべく使わないようにして安静にすることです。サポーターなどを装着して肘に負担がかからないようにすることも効果的です。痛みが出てから2週間から3週間は痛みの原因となる動作は避けるようにしてください。
3-2.ストレッチで柔軟性を高める
ストレッチで筋肉の柔軟性を高めることによって、肘の痛みを和らげることができます。特に重要なのが手首周りのストレッチです。手のひらをしたに向けて腕を真っすぐ前に伸ばし、反対の手で手の甲を伸ばすように指を手前に引っ張ります。このとき、急に引っ張ると筋を痛める恐れがあるので注意してください。ゆっくりと力を入れながら、30秒ほどキープします。
3-3.手首・腕の筋肉を強化する
筋力トレーニングもテニス肘を改善するためには効果的です。ただし、無理な筋力トレーニングはかえって症状を悪化させるため、痛みがある程度落ち着いてから行うようにしましょう。手首・腕の筋力を効率良く鍛えるためにはグーパー運動がオススメです。腕を前に伸ばし、グーパーを交互に10回繰り返します。
まとめ
いかがでしたか?
この記事ではテニス肘の症状や原因・治し方について解説しました。
- テニス肘とはどのような症状?
- テニス肘が発生する原因は?
- テニス肘の治し方にはどのような方法がある?
以上のポイントを押さえてテニス肘の痛みに対処してください。痛みが起こったら、まずは安静にすることが大切です。2〜3週間経っても痛みが落ち着かない場合は専門家である医師などに相談するようにしましょう。