耳に入った水をすぐ抜きたい時の方法

耳に入った水をすぐ抜きたい方必見! 実践しやすい水の抜き方は?

十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典

記事監修
十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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耳に水が入ると、ごそごそ音がしたり周囲の音が聞こえにくくなったりするなど不快感を覚えます。また、耳に水が入ってしまい、なかなか抜けずに困ったという経験をした方もいるでしょう。耳に水が入っても問題のないことがほとんどですが、中耳炎の経験者などは病気を発症することがあります。そこで、今回は耳に入った水の抜き方をご紹介しましょう。

簡単に水を抜く方法を知っておけば、いざという時に安心です。泳いだりマリンスポーツを行ったりすることが好きという方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

耳に水が入るとどうなるの?

まずはじめに、耳に水が入るとどうなるかということをご紹介しましょう。基本的には放っておいても問題はありません。無理に水を吸いだそうとするとかえって事態は悪化するので注意してください。

1-1.耳に水が入る時とは?

耳に水が入る時というのは、耳の穴まで水につかった時です。一例をあげると、プールや海で水に潜ったりした時。お風呂の中でも同様です。ただし、耳に水が入っても、耳の中には鼓膜がありますので水は外耳部分に溜まります。どれほど大量に水が入ろうと、通常は鼓膜の内側に水が入りこむことはありません。

1-2.耳に水が入るとどうなるの?

耳に水が入っても、基本的に問題はありません。耳に入る水の量は限りがありますし、放っておけば自然と蒸発します。ですから、無理に水を取りだそうとやっきになる必要はないのです。

1-3.注意しなければならないことは?

耳に水が入ると気になる方も多いでしょう。しかし、何とかしようと綿棒などで激しく耳の中をこするとかえって逆効果です。耳の内側はデリケートなので、綿棒でも激しくこすれば傷がつきます。そこから細菌が入ると外耳炎を発症する可能性があるのです。外耳炎になると、耳の入り口から鼓膜にかけて痛みがはしったりかゆくなったりします。気になるからと綿棒でこすったりすると余計にひどくなりかねません。ですから、耳に入った水が気になる場合はがまんして半日ほど様子を見てください。それでも気になるようでしたら、耳鼻咽喉科を受診しましょう。

耳に入った水を抜く方法

では、耳に入った水を抜くにはどうしたらよいのでしょうか?この項では、効果的な方法をご紹介しましょう。

2-1.耳の後ろを引っ張って頭を傾ける

耳の後ろの皮膚を引っ張ってゆっくりと頭を傾ければ、水が出てきます。これでも出てこない場合は、水が入っていない耳の方の足を軽く上げて頭を傾け、けんけんをしてみましょう。頭を叩く必要はありません。小さい子どもの場合は、親が耳の後ろを軽く引っ張って頭をそっと傾けてあげてください。

2-2.あごを大きく動かす

水が入った方の耳を下にして、「あ」と「う」の発音をする要領であごを大きく動かすと水が抜けやすくなります。この時、口をできるだけ大きく開けるのがポイントです。

2-3.こよりでそっと水を吸いだす

どうしても耳の中の水が気になり、なおかつ頭を下にしても出てこない場合は、ティッシュをこより状にして耳に入れて水を吸いだしましょう。こよりを耳の中に入れたまま1分ほど安静にしていると、ティッシュが水を吸ってくれます。

病院に行ったほうがよい症状とは?

この項では、病院に行ったほうがよい症状や注意点などをご紹介します。どういう症状ならば病院へ行ったほうが良いのでしょうか?

3-1.病院へ行くべき目安

耳の中に水が入り1日たっても水が抜ける気配が全くなく、不快感も継続するようでしたら病院へ行きましょう。診療科は耳鼻咽喉科です。子どもの場合は、丸1日たっても耳を気にし続けたり不快感が納まらない様子の場合は、連れて行ってください。

3-2.すぐに病院に行ったほうが良いケースとは

中耳炎の治療で鼓膜に穴をあけている場合は、できるだけ早く病院を受診しましょう。鼓膜に穴が開いている場合は、水がそこから内耳の中に入ってしまいます。お風呂やプール・海の水の中には雑菌がいますので、それが原因で感染症を発症する恐れがあるのです。

3-3.耳に水が入った場合の治療法とは?

耳に水が入った場合、耳鼻咽喉科では綿棒のような水を吸収する器具で水を吸い取ります。外耳が炎症を起こしているようなら、その治療も共に行ってくれるでしょう。痛みなどはほとんどありませんので、安心して治療を受けてください。

耳に水が入らないようにするためには?

この項では、耳に水が入らないようにするための方法や耳掃除の注意点などをご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。

4-1.耳に水が入るのを予防する方法

耳に水が入るのを予防するには、耳栓が一番です。ただし、スポンジ製の耳栓では効果がありません。競泳選手などが使う耳栓がありますので、そのようなものを使いましょう。

4-2.耳掃除のやりすぎに注意

耳掃除をやりすぎると、外耳に傷がつきます。そこにプールやお風呂の水が入ると、細菌感染を起こして外耳炎になりや吸いのです。ですから、過度の耳掃除はやめましょう。通常の人ならば、耳掃除は月に1~2回で十分です。

よくある質問

Q.赤ちゃんでも耳に水が入ることはあるでしょうか?

A.あります。赤ちゃんの場合は入浴中に水が入るケースが多いので、月齢が小さいときは親が耳をふさいで入浴させてください。

Q.耳栓を忘れてしまった時、何か応急処置的な予防法はあるのでしょうか?

A.水泳帽を耳が隠れるくらいかぶると、多少水が入るのを防げます。

Q.中耳炎にかかったら、完治するまでお風呂は避けた方がよいのでしょうか?

A.無理にさける必要はありませんが、子どもがお風呂にもぐったりするのが好きな場合は、完治するまでシャワーだけの方がおすすめです。

Q.外耳炎の自覚症状はありますか?

A.耳が中が痛い・かゆみが治まらない・ひりひりするという場合は、外耳炎の可能性が高いでしょう。

Q.外耳炎や中耳炎は必ず病院に行ったほうがいいですか?

A.中耳炎を放置しておくと聴力が低下する恐れがあります。また、外耳炎を放置しておくと再発を繰り返し、耳の中にある皮膚がボロボロになってしまう恐れもあるでしょう。ですから、病院に行ってきちんと治療を受けてください。

おわりに

いかがでしたか? 今回は耳に水が入った場合の対処法をご紹介しました。人間の体はよくできているので、耳に水が入ったとしても健康上に問題はありません。それよりも、耳に入った水を出そうとやっきになりすぎないように注意しましょう。特に、子どもの耳は中が狭く皮膚も柔らかいので、不用意に耳掃除をすると傷ついてしまいます。ただし、子どもが不快感を盛んに訴えるような場合は、念のため、一度耳鼻咽喉科を受診してください。