むち打ちの症状はどんなもの? 交通事故後のこんな症状に要注意!

交通事故による後遺症の中でも特に多いのがむち打ち症です。しかし、むち打ち症は検査しても異常が見つからないことが多く、病院へ行っても適切な治療を受けられないことも少なくありません。そこで、この記事では、むち打ちの症状・対処方法について解説していきます。交通事故にあってから首が痛いという方は、ぜひ参考にしてください。

むち打ち症とは?

むち打ちとは、瞬間的な衝撃によって頭部が激しく揺り動かされ、神経や靭帯(じんたい)などが損傷する障害のことを言います。むち打ちが起こるケースとして特に多いのが、停車中に追突される事故です。しかし、事故直後にはほとんど症状がなく、数日たってから症状が現れることも珍しくありません。

むち打ちの症状とは?

むち打ちには具体的にどのような症状があるのでしょうか? むち打ち症は正式には『外傷性頸部症候群』と言い、損傷する部位によって6つの種類に分けられています。それぞれの症状について詳しく見ていきましょう。

2-1.頚椎(けいつい)捻挫型

首を固定する筋肉や靭帯(じんたい)の損傷によって起こるむち打ちを頚椎(けいつい)捻挫型と言います。主な症状は、頭痛・首や肩の痛み・首の運動制限などです。頚椎(けいつい)捻挫型むち打ち症の中で最も多く、全体の70パーセントを占めると言われています。

2-2.神経根症状型

神経根症状型は、頚椎(けいつい)にゆがみが生じることで神経が圧迫されて起こるむち打ち症です。症状としては、首や後頭部の痛み・腕の痛みやしびれ・けん怠感・顔面痛などがあります。特に症状が強く現れるのが、首を動かしたとき・咳(せき)やくしゃみをしたときなどです。

2-3.バレ・リユウー症状型

バレ・リユウー症状型は、けい動脈や椎骨動脈の血行が阻害されることで起こる症状です。けい動脈や椎骨動脈の血行不良によって脳に届く血液が減少すると、小脳や三半規管の働きが悪くなり、自律神経が乱れます。その結果、頭痛・歯痛・耳鳴り・めまい・吐き気・けん怠感など、自律神経失調症の症状が現れるのです。

2-4.脊髄症状型

脊髄症状型は、脊髄の主要構成要素が損傷するむちうち症のことです。損傷の度合いによって、完全損傷・不全損傷の2種類に分けられます。完全損傷とは脊髄の機能が完全に失われた状態です。脳からの命令が届かないため、体を動かすことができなくなり感覚も失われます。一方、不完全損傷は、脊髄が部分的に損傷した状態です。損傷の部位や度合いによって症状は異なりますが、体の一部に麻痺(まひ)や感覚障害が現れます。

2-5.脳脊髄液減少型

脳脊髄液減少型は、外的な衝撃によって脳と脊髄を覆っている膜に穴があき、脳脊髄液と呼ばれる液体が漏れ出すことで起こる症状です。主な症状としては、頭痛・耳鳴り・めまい・微熱・けん怠感・不眠・記憶障害などがあります。脳脊髄液減少型は現時点では研究段階にあり、明確な治療法が確立されていないというのが現状です。

むち打ち症はどう対処する?

最後に、むち打ちの対処方法について解説します。むち打ち症の症状を長引かせないためにも、初期の対応が重要です。

3-1.交通事故後は必ず病院へ行く

交通事故などで体に大きな衝撃を受けた場合は、すぐに病院へ行くようにしてください。むち打ち治療で最も大切なのが初期の対応です。そのまま放置すると痛みが慢性化したり大きな後遺症が出たりすることもあります。自覚症状がない場合でも必ず病院で精密検査を受けるようにしましょう。

3-2.コルセットを装着し安静にする

むち打ち症を早く改善するためには、首をできるだけ動かさず安静にすることが重要です。コルセットを付けて首を固定し、症状が落ち着くまで安静に過ごしましょう。痛みが残っている状態で無理に首を動かしたり、マッサージなどで首に強い刺激を与えたりすると、かえって症状が悪化する恐れがあるので注意してください。

3-3.病院で異常なしの場合は整骨院へ

痛みなどの症状があるにもかかわらず病院で異常なしとされた場合は、整骨院での治療が有効です。実は、頚椎(けいつい)捻挫型の場合、レントゲンで異常を確認することはできません。そこで頼りになるのが、整骨院で施術を行う柔道整復師です。柔道整復師は捻挫治療の専門家で、病院で異常なしとされた症状に対しても適切な治療を行うことができます。ただし、いきなり整骨院に行くのではなく、まずは病院で検査を受けてください。

まとめ

いかがでしたか?
この記事では、むち打ちの症状・治療方法について解説しました。

  1. むち打ち症とは?
  2. むち打ちの症状とは?
  3. むち打ち症はどう対処する?

以上を理解することで、交通事故後のむち打ち症を正しく治療できるはずです。むち打ち症は、事故にあってから数日後に症状が出ることもあります。そのため、交通事故の被害にあった場合は、たとえ自覚症状がなかったとしても必ず医師の診察を受けるようにしましょう。