歯のぐらつきに悩んでいる人必見! その原因や治療方法を解説!

最近、歯のぐらつきを感じて不安になっている。こんな悩みを抱えている人は、実は珍しくありません。虫歯や歯周病になると歯のぐらつきが症状として現れます。また、歯に強い衝撃を与えてもぐらつく可能性があるでしょう。それを放っておけば、健康な歯も悪影響が出るかもしれません。

そこで、今回は歯がぐらつく原因や対処方法を紹介します。

  1. 歯がぐらつく原因
  2. 歯がぐらつく場合の対処方法
  3. 歯のぐらつきに関するよくある質問

この記事を読めば、歯のぐらつきを予防する方法もよく分かるはずです。歯のぐらつきが気になるという人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.歯がぐらつく原因

はじめに、歯がぐらつく原因の代表例を紹介します。

1-1.歯周病

歯がぐらつく原因で最も多いのが歯周病です。歯周病とは歯肉が炎症を起こし、歯茎がやせたり歯根(しこん)が溶けたりします。初期の歯周病は自覚症状がありません。しかし、重症化するにつれて歯のぐらつきなどの症状が出てきます。

1-2.かみ合わせや歯ぎしり

かみ合わせが乱れていたり、長期間歯ぎしりをしてたりして一部の歯に過剰な負担がかかっていると、歯がぐらつくことがあります。歯ぎしりは寝ている間に出ることもあり、自分では「歯ぎしりをしている」という自覚がないこともあるでしょう。そのため、対処が遅れがちです。

1-3.根尖性歯周炎(こんせんせいすしゅうえん)

根尖性歯周炎とは、歯の根元に膿がたまって歯茎の腫れや痛み・歯のぐらつきなどが現れる病気です。虫歯が進行したり、虫歯の治療で神経を抜いたりしたときに起こりやすくなります。

1-4.歯根破折(しこんはせつ)

歯根破折とは、歯の根元が割れてしまう症状です。重度の虫歯や長期間の歯ぎしり、歯が強い衝撃を受けたときなどに起こりやすく、折れた歯は抜歯するしかありません。

1-5.外的衝撃

歯を強くぶつけたりすると、歯がぐらつくことがあります。この場合、一度に複数の歯がぐらつくこともあるでしょう。

2.歯がぐらつく場合の対処方法

この項では、歯がぐらつく場合の対処方法を紹介します。

2-1.歯のぐらつきは早急な対処が必要

健康な歯も、指で軽く押せば多少のぐらつきはあります。0.2㎜程度のぐらつきは「生理的動揺(せいりてきどうよう)」で、問題はありません。一方、0.2㎜以上のぐらつきがある場合や歯茎の腫れ・歯の痛みなどがある場合は早急に歯医者を受診しましょう。一度歯がぐらつくと、自然に治ることはありません。放置しておくと歯が抜けたり途中で折れたりする可能性があります。

2-2.歯のぐらつきの治療方法

原因に関わらず、歯のぐらつきがひどい場合は抜歯となります。特に、歯周病や歯根破折(しこんはせつ)で歯がぐらついている場合は、抜歯しか方法がないケースが多いでしょう。なお、歯はお互いに支え合って強度を維持しているため、抜いた場所をそのままにしておくと、周りの健康な歯も抜けやすくなります。ですから、歯を抜いた後はブリッジ・差し歯・インプラントなどで欠けた歯を補うことが必要です。

2-3.ブリッジ・差し歯をする

差し歯やブリッジは、長年行われてきた義歯です。保険が適用されるものから、自費のものまでさまざまな種類があります。値段の差も大きく、健康保険が適用になるものは1本で3,000~5,000円、自由診療の差し歯やブリッジは1本で数万~10万円前後です。ほとんどの歯科で治療を受けることができる反面、ぐらつきや歯茎の黒ずみなど不具合が出る人もいます。

2-4.インプラント

インプラントは、あごに人工歯根を埋め込んでその上に人工の歯をかぶせる治療方法です。差し歯やブリッジより歯根がしっかりしている分、違和感がありません。天然の歯と見分けもつきにくいでしょう。インプラントは、健康保険が適用されません。自由診療となるので、歯医者によって値段が異なります。ですから、インプラントを希望する場合は複数の歯医者の料金やアフターケアの程度などを比較してみるといいですね。

2-5.治療方法を選ぶ際の注意点

差し歯・ブリッジ・インプラントはどれも長所と短所があります。3つの治療方法から選択できる歯医者もあるため、まずはカウンセリングを受けて、どの治療方法が自分には適しているのか、しっかりと把握してから決断しましょう。特に、インプラントは1980年代に登場した、まだ新しい治療方法です。歯医者によって実施件数に大きな差があります。インプラント治療を受けたい場合は、実績が多くアフターケアもしっかりと行ってくれる歯医者がおすすめです。

3.歯のぐらつきに関するよくある質問

この項では、歯のぐらつきに関するよくある質問を紹介します。

Q.歯がぐらついている場合、自然に抜けるまで放置しておいてはダメですか?

A.はい。途中で折れたり周りの歯に過度な負担がかかったりするため、できるだけ早く歯医者を受診してください。

Q.歯のぐらつきは、何歳くらいから起こりやすくなりますか?

A.歯周病が原因の歯のぐらつきは50歳以降に起こりやすくなりますが、そのほかの原因による歯のぐらつきは、年齢に関わらず誰でも起こる可能性があるでしょう。

Q.歯のぐらつきは、奥歯と前歯ならばどちらが起こりやすいですか?

A.一概には言えませんが、歯周病や虫歯は奥歯のほうが手入れが行き届きにくく重症化しやすいでしょう。

Q.歯のぐらつきを予防する方法はありますか?

A.定期的に歯医者を受診し、歯石の除去や歯の状態をチェックしてもらいましょう。

Q.インプラントを行う場合、1本どのくらいの価格になりますか?

A.自由診療なので歯医者によって異なりますが、1本10万円前後が相場です。

まとめ

いかがでしたか? 今回は歯のぐらつく原因や対処方法を紹介しました。特に、歯周病は30代以降の7割が発症しているという説もあります。初期症状がほとんどない分、気がついたら抜歯しかないほど重症化していたということもあるでしょう。ですから、定期的に歯医者に通い、歯垢を除去してもらうことが大切です。年を取るほど歯のトラブルは増えていきます。虫歯が全くないという人でも、かかりつけの歯医者を1つ作っておきましょう。そうすれば、歯のトラブルが急に起きても慌てることはありません。