歯痛で眠れないという方必見! 歯痛の原因と応急処置法とは?

日本人は欧米人と比べてオーラルケアを怠っているため、トラブルが発生しやすいと言われています。そのため、たびたび歯痛が発生し、中には眠れないほどの痛みに悩まされているという方も多くいるようですね。

そこで、今回は歯痛の原因と応急処置の方法について中心にご紹介いたします。

目次

  1. 歯痛の原因とは?
  2. 歯痛が起きて眠れないときの応急処置
  3. 歯が痛いときに注意すること

1.歯痛の原因とは?

1-1.虫歯

やはり、歯痛の原因として1番最初に疑われる原因は『虫歯』です。虫歯というのは、簡単に言えば虫歯菌によって歯が溶かされてしまう病気のこと。長く放っておくと歯がなくなるだけにとどまらず、アゴの骨を腐らせることもある恐ろしいものです。

症状の特徴としては、耐えられないほどのずきずきとした激痛に、頰の腫れが挙げられるでしょう。特に奥歯が虫歯になると、おたふく風邪のように腫れることも珍しくありません。

1-2.知覚過敏

知覚過敏というのは虫歯が見当たらないにもかかわらず冷たいものなどを口に入れるとしみる症状のことです。きーんと言う鋭い痛みが特徴で、多くの方が悩まされています。

知覚過敏の原因は『くさび状欠損』と呼ばれる歯の欠損が多くの原因です。場所は歯茎と歯の境目にできます。正確な原因は分かっていませんが、間違ったブラッシングが原因の一つと考えられているようです。ほかにも、歯周病や歯肉炎が原因の場合や、歯ぎしりやかみ合わせの悪さ、歯科治療における歯石取りが原因として挙げられるでしょう。

知覚過敏は治療することができるので、できるだけ早く歯科医院に行くようにしてくださいね。

1-3.歯肉炎・歯槽膿漏(しそうのうろう)

歯肉炎や歯槽膿漏(しそうのうろう)も原因として挙げられるでしょう。歯肉炎とは歯茎が炎症している状態のことで、歯槽膿漏は重度に進行した歯周病のこと。ただし、現在では歯槽膿漏も歯周病という名称で統一するようになってきているようです。

歯周病が進行して歯槽膿漏となると、歯を支える骨が溶けて歯がぐらぐらするようになります。当然、歯と歯茎の間にはすき間ができるようになり、そこに歯垢(しこう)がたまったり膿(うみ)が出たりすることで強烈な口臭を発するようになる嫌な病気です。

歯周病は30代以降に起こりやすくなります。歯周病予防は専用の歯磨き粉などで行えますから、30歳を超えたらしっかりと歯周病予防を行うようにしましょう。

1-4.歯の欠損

歯が割れたりかけたりすることでは歯の内部神経が露出し、痛みを感じている場合があります。特に歯ぎしりくせのある人は、寝ている間にそのような状態となっている場合があるでしょう。歯の先が欠けるなど、歯ぎしりの兆候があったらマウスピースなどのグッズを使って矯正しておきましょう。できない場合は歯科医師と相談してください。

1-5.かみ合わせが悪い

歯並びの形状やアゴのゆがみによっては、歯の一部に負担がかかって痛みを感じたり、そもそもアゴの痛みを歯痛と勘違いしたりすることがあります。

2.歯痛が起きて眠れないときの応急処置

2-1.ロキソニンを飲む

真っ先にやっておくべき応急処置と言えば、ロキソニンを飲むことでしょう。ロキソニンというのは鎮痛剤の一種で、頭痛や生理痛、口内炎などにも効果的。そのほか、変形性の関節症や、筋肉痛、関節リウマチなどにも効果があります。

風邪を引いたときにのどの痛みを和らげる目的で処方されることもあるので、聞き覚えのある方も少なくないことでしょう。

ロキソニンは市販されていますので、お近くのドラッグストアやコンビニなどで購入しましょう。

2-2.正露丸を詰める

有名な正露丸には、主成分であるクレオソートによって歯の鎮静や根管の消毒を行う作用があります。痛みのある虫歯に適量を詰めて使うと、歯痛を一時的に和らげることができるでしょう。ロキソニンが家になくても正露丸があるという家庭は多いので、参考にしてみてください。

ただし、正露丸では虫歯の治療効果はありません。あくまで鎮静と消毒が行えるだけです。必ず歯科医院へ行くようにしてくださいね。

2-3.氷で冷やす

虫歯などになると炎症を起こして腫れることがあります。炎症を抑えることで痛みを鎮静させることができるので、氷を口に含んだり頰の上から冷やしたりすることで鎮静効果が期待できるでしょう。

ただし、知覚過敏などのように神経が露出している場合は逆効果になります。鏡などで確認して虫歯だろうと思われるときの応急処置で行いましょう。

3.歯が痛いときに注意すること

3-1.硬いものや刺激の強いものを食べない

歯が痛いときにはなるべく硬いものや刺激物を食べないようにしてください。一番いいのはうどんや雑炊辺りでしょう。

特に、歯が欠けていて痛む場合や歯槽膿漏によって痛む場合は、硬いものを食べると歯が抜けてしまう可能性があります。十分に注意が必要です。

3-2.アルコールを摂取しない

アルコールと歯痛には関係がないように思えます。むしろ、アルコールで一種の麻酔状態になるので、痛みを感じづらくなるでしょう。しかし、実は意外と大きな関係があり、場合によってはひどい痛みを伴うこともあるので注意が必要です。

と言うのも、アルコールは血管を拡張する作用があります。そのため、血流が良くなり、歯肉や歯の神経を刺激するのです。酔いが覚めた頃には、激痛が待っていることでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回は歯痛の原因や応急処置方法について中心にご紹介しました。

  1. 歯痛の原因とは?
  2. 歯痛が起きて眠れないときの応急処置
  3. 歯が痛いときに注意すること

歯痛は場合によっては、時として思いもよらない事態を引き起こします。別に大丈夫だろうと放置していたせいで大事な歯が抜け落ちてしまったり、痛みから不眠症になったり、あるいはアゴの骨が腐ってしまうなんてこともあるのです。

応急処置はあくまで応急処置でしかありません。そのことを念頭に置いて、応急処置をした後は必ず歯科医師に相談するようにしましょう。