原因は歯磨き不足だけじゃない!虫歯とストレスの密接な関係

十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典

記事監修
十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
免責事項について

虫歯にはさまざまな原因があります。その1つに「ストレス」があることをご存じでしょうか? 虫歯とストレス。一見、何の関係もないように感じます。しかし、実はこの両者には、密接な関係があるのです。

「虫歯になりやすい体質なので悩んでいる」「ストレスが原因で虫歯になるのか?」「ストレスによる虫歯を防ぐにはどうしたらよいのか?」そんな人たちのために、虫歯とストレスの関係についてまとめてみたいと思います。

  1. 虫歯になりやすい人の特徴
  2. 虫歯とストレスの関係
  3. ストレスによる虫歯を防ぐ方法

01. 1.虫歯になりやすい人の特徴

虫歯は「なりやすい人」と「なりにくい人」がいます。虫歯になりやすい人の特徴にはどのようなものがあるのでしょうか。

1-1.唾液の分泌が少ない

虫歯になりやすい人は「毎日ちゃんと歯を磨いていないのでは?」と思われがちです。しかし、「毎日しっかり歯磨きをしているのに、虫歯になりやすい」という人も多いでしょう。

その原因は、唾液の分泌を妨げる生活習慣にあります。唾液は虫歯を予防するために、大切な役割を果たしているのです。唾液には自浄作用があり、口の中を清潔に保つうえで必要不可欠。たとえば、普段から口呼吸をしている人は、唾液がすぐに渇いてしまいがちです。

また、カフェインを多く含むコーヒーや紅茶を好む人も注意が必要。カフェインを含むものを大量に飲むと、再石灰化を助ける唾液の分泌が減ります。カフェインを含んでいない飲み物に変えるようにしましょう。

1-2.歯磨き粉のつけすぎ

歯を磨く際に、歯磨き粉をたっぷりとつけている人もいるでしょう。清涼剤の入った歯磨き粉を使うと確かにスッキリします。実際にはきれいに磨くことができていなくても「磨けた」と錯覚してしまいがちなのです。虫歯の原因となる歯垢を除去するためには、歯ブラシによるブラッシングが重要。歯磨き粉は補助的なものであり、多ければよいというわけではありません。口の中をスッキリした状態にしたくて歯磨き粉をつけすぎている人は、虫歯になりやすいということを覚えておきましょう。

1-3.歯ぎしりをしている

寝ている間に歯ぎしりをしている人は、虫歯になりやすいでしょう。歯をすり合わせる行為は、歯のエナメル質を破壊します。歯を虫歯菌から守るエナメル質を失うと、虫歯の進行が急激にすすむことになるのです。

また、エナメル質を失うと外的刺激にも弱くなるため、知覚過敏の症状も出やすくなります。歯ぎしりは、虫歯だけでなくさまざまな症状が現れる原因になるでしょう。頭痛や腰痛、めまい、耳鳴りなどの症状が現れた場合は、早めに歯科医院に相談するようにしてください。

02. 2.虫歯とストレスの関係

虫歯になりやすい人は、ストレスを抱えている可能性もあります。虫歯とストレスには、密接な関係があるのです。

2-1.唾液の量が減る

唾液の分泌量が減ると、口の中が不衛生な状態になることはご説明しました。実は、人はストレスを感じると唾液の量が減ってしまうのです。何か精神的に強いショックを感じたとき、口の渇きを感じた経験はありませんか?

その理由は、唾液の分泌をコントロールする副交感神経がうまく機能しなくなってしまうためなのです。ストレスが原因で虫歯になりやすくなるのは、このようなメカニズムが働くためでしょう。

2-2.新陳代謝が低下する

人は過剰なストレスを感じると、新陳代謝が低下します。その結果、体内の血行が悪くなるのです。血行障害が起こると、虫歯のもとになる菌が口の中に侵入したとき、菌と戦うことができなくなってしまいます。菌と戦っているのは、白血球やリンパなどの細胞です。血行障害によってその働きが悪くなると、虫歯菌による被害を受けやすくなってしまいます。もともと冷え性や血行不良が気になる人は、なおさらストレスをためないように気をつけなければならないでしょう。

2-3.ストレスが引き起こす歯の症状

歯が痛くなって歯医者に行っても「異常なし」と言われる人が増えています。その場合、診断結果は「ストレス」と言われることが多いのです。ストレスが直接的に歯を痛くしているわけではありません。しかし、ストレスが原因で寝不足になり、抵抗力が落ちることで、歯の調子が悪くなることはあるのです。ストレスが引き起こす歯の症状は、虫歯だけではありません。

  • 歯茎のはれ
  • 歯が浮く
  • 口臭の悪化
  • 急な歯のぐらつき

このような症状がある場合は、すぐに歯医者へ行くようにしましょう。症状が出たりおさまったりを繰り返している場合は、放置しておくと歯周病を引き起こしてしまいます。

03. 3.ストレスによる虫歯を防ぐ方法

最後に、ストレスによる虫歯を防ぐ方法をご紹介します。ぜひ、今日から試してみてください。

3-1.ストレス解消法を見つける

ストレスが原因の虫歯を予防するためには、ストレスを解消することが1番です。日ごろからストレスを感じることが多い人は、自分なりの解消法を見つけておきましょう。ストレス解消法は、あなたに合っているものでなければ意味がありません。体を動かすことがストレス解消になる人もいれば、部屋でゆっくりすることを好む人もいるでしょう。習い事や趣味を見つけるのもおすすめです。

また、就寝前にゆっくりとお風呂につかることは、ストレスを解消するとともに、冷え性の改善にも効果的。ぜひ、試してみてください。

3-2.生活習慣を見直す

「自分ではストレスを感じているつもりがない」という人もいるでしょう。そんな人は、不規則な生活習慣が知らず知らずのうちにストレスの原因になっている可能性があります。免疫力の低下を防ぐために、睡眠時間はしっかりととりましょう。

また、栄養バランスのとれた食事は、新陳代謝を高めてくれます。普段から生活習慣が乱れがちな人は、ひとたび見直してみてください。虫歯を防ぐための方法は、歯磨きだけではないのです。

04. まとめ

虫歯とストレスの関係についてご紹介しました。

  • 虫歯になりやすい人の特徴
  • 虫歯とストレスの関係
  • ストレスによる虫歯を防ぐ方法

「虫歯になりやすく悩んでいる」「虫歯とストレスの関係を知りたい」という人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。