「詰め物をした歯が痛い」というときは、何が原因なのでしょうか。治療のために詰め物をしたはずが、痛みがあると心配になりますよね。詰め物をした歯が痛くなる原因はいくつか考えられますが、再度受診が必要な場合もあるため注意が必要です。この記事では、詰め物をした歯が痛くなる原因やおすすめの対処法をまとめてご紹介しましょう。
この記事を読むことで、詰め物をした歯の痛み方や考えられる原因・受診すべきなのはどのような場合なのかなどが分かるはずです。ぜひ参考にしてください。
1.詰め物をした歯が痛い
まずは、詰め物の素材や重要性・痛みの種類などをまとめました。
1-1.削ったり欠けたりした部分を埋めるもの
詰め物は「インレー」とも呼ばれ、虫歯を削った後や歯が欠けた部分を埋めるためのものです。歯と詰め物の接着には歯科用セメントを使用し、すき間ができないようにしっかりと固定する必要があります。詰め物は歯の欠損部を修復するために必要なものであり、歯並びや噛(か)み合わせを維持し、虫歯を予防する上で非常に重要な役割を果たしているのです。素材には金属やレジン(プラスチック)・セラミック(陶器)などがあり、それぞれ見た目や強度などが異なります。
1-2.どんな風に痛むのか?
詰め物をした歯が痛むときの症状には、以下のようなものがあります。
- 噛(か)むと痛みがある
- 熱いものや冷たいものがしみる
- 1か月以上たってから痛みが出てくる
2.詰め物をした歯が痛くなる原因
詰め物をした歯が痛くなる原因としては、次のようなものが考えられます。
2-1.銀歯による熱の伝わり
銀歯のような金属の詰め物は、熱が伝わりやすい性質を持っています。そのため、熱いものや冷たいものを口にするとしみて痛みを感じることがあるのです。この場合は一時的な痛みであることが多く、なじんでくると温度変化に慣れ、痛みはなくなるでしょう。
2-2.神経が敏感になっている
虫歯などの治療後は神経が敏感になっているため、しみたり痛みが出たりする原因になります。治療によってダメージを受けた神経は日がたつにつれて回復し、だんだん症状が出なくなってくるはずです。
2-3.詰め物の高さが合っていない
詰め物の高さが合っていない場合、噛(か)んだときなどに痛みを感じることがあります。詰め物をしてから2~3日たっても口の中の違和感がなくならず、軽く噛(か)んだだけでも痛みが出る場合、詰め物の高さを調整し直す必要があるでしょう。
2-4.歯の根が炎症を起こしている
歯の根を治療後に詰め物をした場合、治療が不十分だったことが原因で炎症が起こり、痛みが出ることもあります。歯茎に触れただけでも激しく痛み、歯みがきをすることもままならなくなってしまう可能性があるでしょう。この場合は時間をかけて治療をし直す必要があります。
3.詰め物をした歯が痛い場合の対処法
詰め物をした歯が痛むときの対処法や、受診すべき症状についてご紹介しましょう。
3-1.痛みが落ち着いてくるようなら様子を見る
「熱いものや冷たいものがしみる」「噛(か)むと痛い」などの症状が日に日に落ち着いてくるようであれば、様子を見てよいでしょう。詰め物がなじんでくれば改善される可能性があるため、そのままにしておいても治るはずです。
3-2.刺激しないように注意する
治療によって弱った神経が回復しやすいように、できるだけ刺激をしないよう注意してください。詰め物をした部分で硬いものを噛(か)まない・優しく歯みがきをする・手で触らないようにするなどを心がけましょう。
3-3.痛みがひどくなるとき、長く続くときは受診を
痛みが日に日に強くなる・何もしていなくてもズキズキと痛む・痛みが長く続くといったときは、歯医者を受診することをおすすめします。治療が不十分で歯の根が炎症を起こしている場合は、早めに治療をやり直すことが必要です。痛みの原因を突き止め、適切に処置してもらいましょう。
4.詰め物と歯の痛みに関するよくある質問
「詰め物をした歯が痛い」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。
Q.詰め物を詰める方法にはどのようなものがあるのでしょうか?
A.歯を削った部分の型をとって人口の歯を作る「インレー修復」と、歯を削った部分に歯科用プラスチックを詰める「コンポジットレジン充填」があります。
Q.詰め物がはずれてしまった場合はどうすればよいでしょうか?
A.状況によってはすぐ元に戻すことができるため、早めに歯医者を受診してください。自分で無理に戻そうとしたり、市販の接着剤でつけたりするのはやめましょう。
Q.詰め物をした歯が痛む場合、市販の鎮痛剤を飲んでも問題ありませんか?
A.一時的な痛みであれば鎮痛剤で和らげるのも一つの方法です。ただし、根本的な解決法ではないため、歯医者での再治療が必要な場合もあるということを忘れないでください。
Q.神経まで虫歯が達していると、どのような治療が必要になりますか?
A.神経を除去して薬剤を詰める根管治療が必要です。
Q.歯医者選びのポイントを教えてください。
A.豊富な実績があるか、料金体系が分かりやすいか、治療に関する説明をしっかりとしてくれるか、質問に対して丁寧に答えてくれるか、などをポイントにするとよいでしょう。
まとめ
詰め物をした歯が痛いときの原因や対処法をまとめてご紹介しました。詰め物をした歯が痛むことは珍しくありません。なぜ痛みが出るのか、その原因を知り、すぐに治療すべきかどうか知る必要があるでしょう。ぜひこの記事を参考にして対処してください。