口呼吸を続けていると発生する問題は? 改善方法と共にご紹介します!

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口呼吸とは、文字どおり口で呼吸をすることです。かぜで鼻づまりになったときなどは、口呼吸になってしまうでしょう。しかし、普段の呼吸も口呼吸ですと、いろいろな問題が起こります。

そこで、今回は口呼吸の問題点と改善方法をご紹介しましょう。実は今、口呼吸の子どもが増えているそうです。

また、大人も何らかの原因で口呼吸になってしまうと、それがなかなか改善されないという方もいます。「呼吸ができればどっちでもいいじゃないか」と思う方もいるでしょう。しかし、この記事を読んでいただければそうは思えなくなりますよ。

  1. 人の呼吸法とは?
  2. 今、子どもの口呼吸が増えている?
  3. 口呼吸のデメリットは?
  4. 口呼吸を改善する方法は?

1.人の呼吸法とは?

生物は、いろいろな方法で呼吸をしています。人を含む哺乳類は基本的に鼻呼吸です。哺乳類は、自力で食事が取れるようになるまで母乳で育ちます。鼻で息をしないと、長時間乳房をくわえていられません。

また、鼻には空気中に含まれているほこりや細菌などを取りのぞく、フィルターのような器官があります。ですから、たとえ空気が汚れていても呼吸器に入るまでにはある程度きれいになっているのです。

一方、口は食べ物を食べるために発達した器官。ですから、咀嚼(そしゃく)した食べ物が消化器官に運ばれやすいように、口から喉(のど)は、管のような作りになっています。そのため、吸いこんだ空気はそのまま呼吸器官へと運ばれるのです。

2.今、子どもの口呼吸が増えている?

口呼吸は、鼻呼吸より一度にたくさんの空気を吸いこめます。深呼吸をするときは、口呼吸になる方も多いでしょう。特に、子どもの鼻の穴は小さいですから口呼吸が楽な人も少なくありません。

また、口の周りの筋肉が未発達だと、何かに熱中している最中や寝ているときに自然と口が開いてしまいやすいのです。その結果、口で呼吸をする習慣がついてしまう子どももいます。しかし、口呼吸をしているといろいろなデメリットが出てくるのです。次の項では、それを詳しくご紹介しましょう。

3.口呼吸のデメリットは?

この項では、口呼吸のデメリットを具体的にご紹介します。特に、子どもの口呼吸は歯並びに悪影響を与えることもあるでしょう。

3-1.かぜをひきやすくなる

前述したように、口呼吸をすると外気がダイレクトに呼吸器官に送られます。これからの季節は、空気中にかぜの原因となるウィルスや細菌がたくさんまじっているでしょう。それらが呼吸器官に入れば、感染する確率は格段にアップします。ですから、口呼吸の人の方がかぜをひきやすいのです。

3-2.歯並びが悪くなる

口を閉じていると、常に唇は歯にあたっており、舌は上あごに貼りついています。実は、この状態が歯の健全な発育を促すのです。常に口があいていると、歯を押しとどめるものがありません。ですから、上の歯が前の方へ発達しすぎる「出っ歯」になる可能性があります。

また、口があいていると舌は上あごに貼りついていられません。その結果、舌に押されない上あごはうまく発達せずに、歯並びが悪くなることが多いのです。

3-3.虫歯になりやすい

口の中には常にだ液があります。しかし、口呼吸をしていると空気によってだ液が乾いてしまうのです。だ液には洗浄機能があります。歯についた汚れをだ液が洗い流すことにより、虫歯になりにくいのです。

ですから、口の中が乾いているほど虫歯になりやすいでしょう。また、食べ物がいつまでも口の中に残っていると、口臭の原因にもなります。

3-4.睡眠時無呼吸症候群になりやすい

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に舌が気道の方へ落ちこんで呼吸が一時的に止まる病気です。睡眠不足になるだけでなく、仕事中でも気絶するように寝こんでしまう症状が出る場合もあるでしょう。口呼吸をしていると、舌が上あごに貼りついていられずに気道の方へ落ちやすくなるのです。

4.口呼吸を改善する方法は?

どうですか?口呼吸を放っておくと健康にも影響が出るとお分かりいただけたと思います。では、どうすれば口呼吸を改善できるのでしょうか?この項では、その方法をご紹介します。

4-1.耳鼻咽喉科を受診し、鼻の状態を改善する

慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん)やアレルギーなどで常に鼻がつまっていると、口呼吸をするしかありません。ですから、「1年中ティッシュが手放せない」という方は、一度耳鼻咽喉科を受診してみましょう。「たかが鼻水で」と思ってはいけません。副鼻腔炎(ふくびくうえん)やアレルギーが自然に治る可能性はとても低いのです。

また、常に鼻がつまっていると、集中力も続かずに頭もボーっとしやすいでしょう。治療に時間がかかるかもしれませんが、鼻水が止まれば口呼吸も治まります。

4-2.マウスピースを使う

睡眠時無呼吸症候群の治療に使われるマウスピースを使うと、口呼吸が改善しやすいです。このマウスピースはいびきの治療にも使われます。マウスピースは耳鼻咽喉科から紹介してもらった歯科医院で作ってもらいましょう。

また、子どもの歯列矯正でもマウスピースは使いますので、それを利用して口を閉じる習慣をつけてもよいですね。

4-3.口の周りの筋肉を鍛える

口を常に閉じ続けているためには、意外と筋肉を使います。ですから、「気がついたら子どもが口を開けている」という場合は、筋肉を鍛えてみましょう。おやつにおせんべいやナッツなどの硬いものをよくかんで食べさせるだけでも、筋肉は鍛えられます。

また、ストローを勢いよくふいたり、ガムをかんだりするのもお勧めでしょう。ほかの部分の筋肉と違って、テレビを見ながらでも鍛えられます。

4-4.医療用テープを口に張る

目が覚めているときは意識して口を閉じていても寝ているときは口があいてしまう問う場合は、口に医療用のテープを張って寝ましょう。ドラッグストアに安価で販売されています。自分が睡眠中に口を開けているかどうかは、朝起きたときの喉の渇き具合でおおよそ分かるでしょう。

朝起きたときに口の中がひりひりするほど喉が渇いている場合は、睡眠中に口を開けている可能性が高いです。テープを張る場所は、唇の端の方で十分。あまりべったりと唇に貼りつけてしまうと気になって眠れなくなります。

最初は気になるかもしれませんが、がんばってならしましょう。長い間口呼吸を続けてきた人にも、効果的な方法です。

おわりに

今回は口呼吸の問題点と改善方法についてご紹介しました。

まとめると

  • 口呼吸を続けていると、健康面でいろいろな問題が出てくる。
  • 歯並びが悪くなる場合もある。
  • 鼻が年中つまっていて呼吸ができないという場合は、まず耳鼻咽喉科を受診しよう。
  • 子どもの場合は、口の周りの筋肉を鍛えることも大切。

ということです。

また、口の周りの筋肉がゆるんでいると、なんとなくボーっとした顔つきに見られてしまいます。大人の場合は、そのような顔つきはマイナスにしかなりません。最近は、若い人でも「硬いものが嫌い」という人が多いそうです。

ですから、口呼吸の習慣があって顔つきがゆるんでいる人は、まず硬いものを食べる習慣をつけましょう。繊維質の多いゴボウなどの野菜がお勧めです。

鼻づまりの治療は、前述したように完治までに時間がかかります。ですから、通いやすい耳鼻咽喉科を見つけることも大切。会社の近くの方が通いやすいという場合は、会社の近くで耳鼻咽喉科を探しましょう。