なぜか冬に顔が丸くなったり、お腹が出てしまいがちという方、多いのではないでしょうか。いわゆる冬太りという現象ですが、一回体重が増えてしまうと、おおがかりなダイエットをするのも大変です。体重が自分のベスト体重を越えてしまう前に、少しでも冬太りを予防しましょう。ここでは、冬太りになってしまう原因をつきとめて、毎日の少しの意識で冬太りを防ぐ方法をご紹介していきたいと思います。
冬に太りやすいのはなぜ?
なぜ冬は太りやすくなってしまうのかというと、寒くなることによって次のような行動をしがちだからです。この2つの行動、思い当たることはありませんか?
1-1.冬の外出はおっくう
日本の冬は寒くて、雪が降る地方も多いです。首都圏辺りですと、子供の頃は雪が降ると大喜びしていましたが、大人になった今では、雪が降ると面倒だという思いの方が強くなる人が多いでしょう。そういう寒さの中、なかなか外出するのもおっくうになり、必然的に運動不足になりがちです。だから冬は家で過ごすことが多くなってしまい、食べる事も多くなって冬太りになりやすくなるといえます。運動不足の解消ができればいいのですが、ウォーキングするにも寒くて外に出たくない、買い物に出かけるのにもおっくう、となってしまいがちです。
1-2.家でカウチポテト
また、家の暖かいところでだらだらしていると、ついついポテトチップスなどの袋菓子をあけてしまい、それほどお腹が空いていないのに、全部食べてしまう可能性が高いです。こういった揚げたお菓子は、カロリーが非常に高く、一袋(30g)で166キロカロリーになります。ご飯の場合は160g(1膳)で269キロカロリーなので、食事の間に一袋食べきってしまうと、ご飯を半膳以上食べたのと同じカロリーを摂取したことと同じです。そして、夜ご飯にカツ丼なんか食べてしまったら、それだけで1,000キロカロリーほどになり、一日トータルでもかなりカロリーオーバーになってしまうでしょう。こういった毎日の積み重ねで、冬太りになってしまうのです。ですから、どうしても簡単に冬太りを防ぎたいというのであれば、毎日少しずつ摂取カロリーを減らし、消費カロリーを増やす努力をしていけばいいということになります。
代謝をあげて冬太り予防
冬に太りやすくなってしまうのを、なんとか避けたいなら、基礎代謝ということを理解してください。知っているのと知らないのでは大違いです。
2-1. 基礎代謝とは
冬太りを防ぐ方法は、根本的にはダイエットをする方法と同じになります。同じように食べているはずなのに、なぜか痩せている人の秘密とは、基礎代謝がいいからだというのを聞いたことがあるはず。基礎代謝とは何もしていない状態でも、心臓を動かしたり、呼吸をしたり、頭で考えたりするなど、自分が意識せずとも生命活動に必要なエネルギーのことです。成人男性で1,500kcal、成人女性で1,200kcalほどといわれています。これに加えて、生活上や仕事などで消費するカロリーを上回るカロリーを摂取してしまうと、太る原因になるのです。
2-2. 体温をあげて代謝アップ
一般的には体温が1度下がると、基礎代謝が12~13%落ちるといわれています。これは体重にすると、1カ月で1~2kg増えてしまうことにつながるのです。体が冷えがちな冬に太ってしまうのは、こういうところにもあるような気がします。
では、体温をあげて代謝アップするにはどうしたらいいのでしょうか。まずは、自分の平熱を測ってみて、現状を把握することが大切です。最近の傾向としては、低体温の人が増えてきていて、大人の男性でも平熱が35度台の人も珍しくないとのこと。もし低体温になっていたら、太りやすい状態なので、ぜひ積極的に体温をあげる努力をしてください。
2-3.基礎代謝を上げる運動
では基礎代謝はどのようにすればあがるのかというと、まずは全身の筋肉量を増やしていけば、寝ていても自然にカロリー消費ができるようになるのです。特に男性より女性の方が筋肉がつきにくく、6~8kg程度ほど男性の方が筋肉量が多いといわれています。逆に男性の方が筋肉を少し鍛えるとその分基礎代謝があがって、努力が結果に結びやすくなるものです。体温をあげるには、筋肉量を増やすのが一番の近道。体の中で何が熱を生み出しているかというと、筋肉なのです。なかでも体幹を鍛えた方がいいとよくいわれるように、コアマッスルを鍛えていくと血液の循環がよくなり、代謝があがりやすくなります。そして、全身の筋肉の70%が下半身にあるといわれてますので、下半身の筋肉を鍛えることが効率的でしょう。家で出来る筋トレといえば、ダンベルを使った運動や、スクワットなどがあります。自分が続けられそうだなという運動を一つでも取り入れて、テレビを見ているだけのダラダラタイムに実行していけば、冬太りから脱出できること間違いなしです。
冬太りを防ぐ食べ方
冬太りしたくないからと言って、むやみに食べるのを控えるのはよくありません。少し食べ方に注意すれば、冬太りを予防することができます。
3-1. 体を温める食材
運動をするのが冬太りを防ぐというのはわかってはいるものの、なかなか難しいという方も多いと思います。そこで、普段三食食べている食べ物から、冬太りを少しでも予防するというのも一つの手です。具体的には、なるべく脂肪を控えつつ、体を温める食材を食べるようにします。きちんとしたダイエットというわけではないので、難しいカロリー計算などはパスしてかまいません。でも揚げ物だけはカロリーが思った以上に高いので、基本的に食べないようにした方がいいと思います。
冬太りを防ぐのに一番簡単なメニューといえば、鍋料理です。味のバリエーションも多彩ですし、なにより野菜をたっぷりとることができて、体も温まります。より温まる鍋というと、キムチ鍋とかしょうがを使ったさっぱり和風醤油鍋がお勧めです。
3-2.コーヒーは冷えのもと
ちょっと休憩タイムには、コーヒーを飲むという方多いと思いますが、東洋医学では体を冷やすをいわれています。昼間飲む分にはまだいいと思われますが、夜寝る前にはホットミルクやホットココアなどに変えた方が安眠できるはずです。
まとめ
冬太りを防ぐ簡単な方法をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。運動はフィットネスクラブとかに行ったら続けられるタイプと、テレビを見ながら運動するタイプと、自分はどちらのタイプなのか見極めた方がいいです。揚げ物はたべないほうがいいとしましたが、食べてしまったら、他の食事の時はカロリー低めのものを食べるなど、トータルでみればいいと思います。毎日少しずつでも挑戦できれば、何もしなくても冬は+1kgだったのが、-1kgになっているという可能性も。無理をしていない減量ならリバウンドもありません。あなたも今日から始めてみてください。