インプラントの問題点とは? 手術前に知っておきたいポイント

失っててしまった歯を再び元通りにするために埋め込む人工歯のことを“インプラント”といいます。
芸能人やモデルさんたちが歯並び矯正のためにインプラントを活用していることは有名ですよね。
最近では一般的な方にも普及していますが、インプラント手術には注意しなければいけない問題点もあります。
今回は、インプラントのデメリット・問題点にはどのようなことが挙げられるのかをご紹介しましょう。
インプラントを利用しようか考えている人は治療をおこなう前に必ず確認してください。

治療後のケアが重要! インプラント周囲炎とは?

実際にインプラントで治療をおこなった後にさまざまな問題が起きることがあります。
そのなかでも特に多いトラブルが“インプラント周囲炎”です。
インプラントの歯も普通の歯と同じく、歯磨きを怠れば細菌のかたまりである「プラーク」がインプラントの周囲に発生してしまいます。
プラークをそのまま放置してしまうと歯肉炎が引き起こされてしまい、歯茎が大きく腫れてしまうのです。
最終的にはインプラント周囲の骨が弱くなってしまい、インプラントが抜け落ちてしまうこともあります。
そのようなトラブルにならないためにもブラッシングを丁寧に行い、常に清潔な状態にしておきましょう。

腕の悪い歯科医の手術がトラブルの原因に…

インプラントそのものの問題ではなく、インプラントの施術を施す歯科医師が原因のトラブルも多発しています。
現在は多くの歯科院でインプラントの治療が行われていますが、残念ながら腕の悪い歯科医師が存在するのも事実です。
腕の悪い歯科医に当たってしまうと、インプラントを歯茎に埋め込む際にあやまって神経を傷つけられてしまうこともあるといいます。
もし神経が傷ついてしまうと、麻痺・感覚異常といった症状が引き起こされ大事に至ることもあります。
インプラントの実績が少ない歯科医や、インプラントについて何の説明もないまま治療を始める歯科医には気を付けてください。
手術を頼む前に過去の実績や口コミなどを十分に確認して歯科医を選ぶことが重要です。
しっかりとどのような方法でおこなっていくのか、自分の歯茎や歯の説明がされてから納得のうえで手術をおこなうようにしましょう。

衛生環境は十分に保たれているかをチェック

手術をおこなう歯科医師が衛生面をきちんと配慮していなかったことから引き起こされる問題点もあります。
インプラントの手術の後、多少の腫れはあるのですが、それは次第に治まるものです。
しかし、いくら経過しても一向に腫れが治まらない場合は「手術後の感染」が疑われます。
感染の具合によってはインプラントを引き抜かなければならないときもあるので注意しておかなければなりません。
手術後の感染の原因は主に、手術をおこなう歯科医師の衛生面にあります。
しっかりと清潔な環境の下でおこなわれていたかどうかが大きなカギとなってくるでしょう。
特に、抜歯即時埋入インプラントは歯を抜いたその日にインプラントを埋め込むので細菌のリスクが高まります。
そのため、清潔な衛生面の中で手術をおこなわなければなりません。
歯科医院の中には、インプラント専用のクリーンルームを備え、徹底した衛生管理を行っているところもあります。
こうした設備が整っているかどうかもインプラントの歯科医を選ぶ際の重要なポイントです。

まとめ

インプラントの問題点を紹介しましたが、インプラント治療そのものの問題ではなく、手術を施す医師や歯科院に問題があったためにトラブルになってしまうというケースも増えてきています。
安心してインプラントの手術を受けるためにも、安いからと安易に決めてしまわずに慎重に良い歯科を選ぶようにしましょう。