肩こり・腰痛の原因を知ろう!トリガーポイントの見つけ方

肩こり・腰痛の原因を知ろう!トリガーポイントの見つけ方とは?

十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典

記事監修
十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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肩こりや腰痛の対策をしても、あまり効果が出ないというのはよくあることです。実は、肩こりや腰痛には非常に多くの原因があり、同じ腰痛の症状であっても人によって“トリガーポイント”は大きく異なります。トリガーポイントは、肩こりや腰痛の原因となる体の不調です。対策をしても改善をしない肩こり腰痛の場合には、原因が腰や肩ではない可能性があります。肩こりや腰痛を改善するためにも症状の原因を知り、しっかりと治療することが大切です。痛みの原因となるトリガーポイントの見つけ方について詳しくご紹介しましょう。

トリガーポイントと
関連痛について

1-1.痛みの原因は肩や腰以外にある?

「腰や肩に効くという対策をしても、一向に改善をしない…」このような痛みが続いている場合、痛みの原因が腰や肩にはない可能性があります。肩こりや腰痛の一部には、直接患部が原因ではないものもあるのです。ほかの部位に影響を受けて連鎖的に肩こりや腰痛の症状が現れるというのはよくあります。なかなか治らない肩こりや腰痛に心当たりがある場合には、ほかの原因を疑ってみましょう。

1-2.関連痛とは?

“関連痛”は腰や肩の痛みがほかの部位に関連している状態を示しています。関連痛で最も代表的な症状が“かき氷を食べた後に現れる頭痛”です。痛みの原因となる場所には痛みが現れず、ほかの場所が痛むというというのが関連痛の特徴になります。関連痛の原因となる場所が“トリガーポイント”です。改善できない肩こりや腰痛は、関連痛が原因の可能性もあるため、医師に相談して適切に対応するようにしましょう。

1-3.関連痛と疾病

肩こりや腰痛が疾病による関連痛である可能性もあります。肩こりや腰痛の原因となる疾病の一例をご紹介しましょう。

腰痛:女性特有の疾患

女性の場合、腰痛の原因が子宮や卵巣など女性特有の病気の可能性があります。腰痛から子宮内膜症や卵巣腫瘍に発覚するケースもあるため、原因不明の腰痛には注意が必要です。

腰痛:消化器・泌尿器の疾患

腰に近い部分にある消化器や泌尿器の異常が腰痛の原因にもなります。慢性的な症状のある結石や潰瘍(かいよう)などが腰痛の原因にもなるので、消化器や泌尿器に異常がある場合には注意しましょう。

肩こり:胆石発作

肩こりの原因が胆石による発作の可能性もあります。胆石発作による肩こりは、右側だけが肩こりになるのが特徴です。

危険な肩こり・腰痛の見分け方

通常の肩こり・腰痛と、危険な肩こり・腰痛の見分け方は非常に難しいといえるでしょう。“痛みと患部の位置は異なることがある”ということを意識して、通常の肩こり、腰痛対策をしても改善しないようであれば医師に相談するのも一つの方法です。

肩こり・腰痛の意外な
原因とは?

2-1.トリガーポイントと筋筋膜痛症候群

肩こりや腰痛の原因は疾病によるものよりも、ほかの筋肉の緊張にある場合がほとんどです。検診を受けても体には異常がないという場合には“筋筋膜痛症候群”の可能性があります。筋筋膜痛症候群は肩こりや腰痛が長期間続く症状です。どのような対策をしても改善しない肩こりや腰痛がある場合には“筋筋膜痛症候群”を疑ってみましょう。

2-2.筋筋膜痛症候群とは?

筋筋膜痛症候群は“筋肉のこわばり”が原因となって現れる肩こりや腰痛です。筋肉のこわばりは、体のゆがみを引き起こし連鎖的に体のさまざまな場所に痛みを引き起こします。肩こりや腰痛の原因となる筋肉のこわばりが痛みのある場所ではないため、通常の対策では症状の改善が難しいのです。筋筋膜痛症候群の特徴や症状をご紹介しましょう。

検査で異常が現れにくい

通常の肩こりや腰痛は血液検査やMRI検査によって異常が現れます。しかし、筋筋膜痛症候群は検査では異常が現れにくく、原因の特定が難しいのが特徴です。逆にいえば原因のわからない肩こりや腰痛のほとんどは、筋筋膜痛症候群のよる症状であると考えてもよいでしょう。

トリガーポイントが痛みの原因

筋筋膜痛症候群は“患部とは異なる場所に原因がある”という特徴で、痛みの原因となる場所を“トリガーポイント”と呼びます。症状を改善するためにはトリガーポイントを探し“筋肉のこわばりを解消する”ことが重要です。痛みの原因となる位置は個人差があるため、トリガーポイントを探すことが非常に重要なポイントになります。

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3-1.トリガーポイントの見つけ方

痛みの原因となるトリガーポイントを自分で探すというのは非常に難しいものです。トリガーポイントを効率的に探すための方法についてご紹介しましょう。

簡単な姿勢・運動による診断

トリガーポイントを探すためには“どのような体制で痛みが生じるのか?”という点に注意して体を動かずことで診断できます。姿勢・運動によるトリガーポイントの一例をご紹介しましょう。

  • 座ると腰が痛む:腸腰筋(深腹筋)がトリガーポイント
  • 上体を反ると腰が痛む:腹直筋がトリガーポイント
  • 慢性的な肩こり:肩甲拳筋・僧帽筋がトリガーポイント

原因となる筋肉は面積も大きく、正確なトリガーポイントとなる位置は人によって異なります。体のゆがみや筋肉のこりを矯正・解消するための専門家である整体師の診断を受けるのが確実な方法です。自己診断で確認できるトリガーポイントは、目安として考えるようにしましょう。

 

3-2.運動療法で改善・予防

筋筋膜痛症候群は“症候群”に分類されています。症候群というのは原因のわからない病状に対して使われる名称なのです。原因不明ということから症状の改善も非常に難しいのですが、運動不足やストレスなども原因の一つになります。
整体で原因となる筋肉をほぐすのも非常によい対策ですが、筋肉のゆがみは再発の可能性もあるのです。筋肉のゆがみは運動不足が大きな原因になります。適度な運動は肩こりや腰痛に効果的な運動についてご紹介しましょう。

ストレッチ

ストレッチは筋肉をほぐす効果があります。トリガーポイントになりやすい脚の付け根や背中の筋肉を伸ばすようにストレッチするのが効果的です。

水泳

水泳は普段使用していない筋肉を効果的に使うことのできる運動です。腰や膝に負担がかからないため、痛みの強い方でも無理なく運動することができます。運動は無理をせず始めることが大切です。運動によって症状が悪化してしまう可能性もあるので、整体師や医師に相談しながら適切な運動を始めましょう。

トリガーポイント
まとめ

対策をしても改善しない肩こりや腰痛は“筋筋膜痛症候群”の可能性があります。筋筋膜性症候群は、痛みを感じる部分ではなく“トリガーポイント”に原因があるのです。トリガーポイントは異常のある部分に痛みを感じるのではなく、痛みがほかの場所に連鎖するというもので改善の難しい肩こりや腰痛の原因になります。

トリガーポイントの見つけ方は非常に難しく、自己診断が難しいのが現状です。原因不明の肩こりや腰痛を改善・治療する場合には、専門家に相談してトリガーポイントを特定する必要があります。痛みの原因がほかの場所にある可能性を理解して肩こり・腰痛対策しましょう。