スポーツ選手などがよく使っている「テーピング」はさまざまな効果を発揮します。テーピングを上手に使うためには詳しい効果や種類を把握しておかなければなりません。
 そこで、テーピングの目的や効果、テーピングの種類、使い方と注意点について詳しく説明します。
 テーピングについて知りたい人は要チェックですよ。
 テーピングについて知識を身につけてから上手に使っていきましょう。
テーピングの目的や効果
テーピングを利用する前に、テーピングの目的や効果について知識を身につけていきましょう。
 上手に使うたえにも目的・効果を知るのはとても大切ですよ。
1‐1.テーピング「4つの目的」
「動くギプス」とも言われているテーピングには主に4つの目的があります。
 まず1つ目は「ケガの予防」です。
 スポーツなど体を動かすとき、不安定な部分を固定してくれます。
 ケガの起こりやすい部分にテーピングをすることでケガ予防になるのです。
 ケガを未然に防ぐためにもテーピングは必要不可欠なアイテムになるでしょう。
 2つ目は「ケガの再発防止」になります。
 すでにケガをした部分にテーピングで補強すればケガの再発防止になるのです。
 そして、3つ目は「応急処置」になります。
 ケガをしたときは応急処置が大切なのでテーピングを使って処置しましょう。
 最後の4つ目は「痛みの抑制」です。
 体を動かしているとき、関節や筋肉が痛むときもあります。
 痛みを少しでも抑えるために、テーピングが効果的ですよ。
1‐2.弱くなっている部分を補強する
テーピングの効果はたくさんあります。
 最も大きい効果は「弱くなっている部分を補強すること」です。
 ケガや筋肉痛、関節の痛みなど、さまざまなトラブルが起きたときテーピングは有効になります。
 弱くなっている筋肉や関節、じん帯など固定できるのです。
 テーピングで固定すると弱くなっている部分が補強できますよ。
 補強しておけば再発防止にもなるので一石二鳥です。
 ケガを負っていると自由に動けなくなってしまうでしょう。精神的にイライラする、不安になることもあります。
 しかし、テーピングで補強しておけば、精神面も安心できるのです。
 テーピングは非常に大きい効果を持っていますよ。
1‐3.可動範囲を制限する
「可動範囲を制限すること」もテーピングの大きな効果になります。
 テーピングをすると動きに制限がかかるでしょう。
 しかし、可動範囲を制限したほうが効果的なのです。
 可動範囲を制限せずにそのまま動かすと症状がさらに悪化してしまいます。
 また、今まで症状がなかった部分にまで不具合が出てくるのです。
 ケガをしている部分をできるだけ使わないようにするため、ほかの部分に負荷がかかってしまいます。
 よって、ケガをしていないところも悪影響をおよぼすのです。
 テーピングをしておけば、ほかの部分を傷めずに効率良く回復できますよ。
テーピングの種類
2‐1.非伸縮・伸縮テープ
テーピングにはさまざまな種類があることをご存じでしょうか。
 ケガの種類や症状によってテーピングを使いわける人がいるほどです。
 自分に合ったテーピングを使うためにも種類の特徴を把握しておきましょう。
 主に多くの人が使用しているテーピングは「非伸縮テープ」と「伸縮テープ」です。
 非伸縮テープは名前のとおり、伸縮性のないテープになっています。
 のびる、ちぢむことがないため、筋肉や関節の動きが制限できるのです。
 応急処置に最適で主に突き指や足首の固定に使います。
 そして、「伸縮テープ」は伸縮が特徴的です。
 主に足首や肩に使用しますが、さまざまな部位に活用できるでしょう。
 中には手で簡単にカットできる「ソフト伸縮テープ」もありますよ。
2‐2.特徴によって使用用途が異なるテープ
非伸縮や伸縮テープ以外にもさまざまな種類がありますよ。
 特徴によって使用用途が異なるテープを3つ紹介しましょう。
 筋肉や関節の動きを助けてくれる「キネシオロジーテープ」は、さまざな部位に使用できます。
 筋肉保護用伸縮テープとも言い、傷ついた筋肉を保護してくれるでしょう。「
 テーピングの接着剤がベトベトしていて嫌…」と思っている人は「コヘッシブテープ」がおすすめです。
 コヘッシブテープはテープ同士だけがくっつくので、肌へのべたつきがありませんよ。包帯の代用品としても利用できます。
 皮膚保護ラップとして使えるのは「アンダーラップ」です。
 普通のテーピングよりも薄いのが特徴になります。
 このように、テーピングにはさまざまな種類があることを覚えておいてくださいね。
テーピングの使い方と注意点
3‐1.知っておきたいテープの持ち方と引き出し方
テーピングを使うとき、すぐに絡まってしまったことはありませんか?
 すぐに絡まるとなかなか思うように巻けないでしょう。
 そこで、ぜひチェックしてほしいのが「持ち方」です。
 まずは、テーピングの正しい持ち方をマスターしてください。
 正しい持ち方はテープをしっかり片手で持ちます。
 そして、もう1つの手でテープを引っ張りましょう。
 テープを引っ張るときは3本指をテープにそえて引っ張ってください。テープを持っている手では人差し指をしっかり芯に入れておきましょう。
 しっかり芯の中に指を入れなければ、スムーズに引き出すことはできません。
 また、引っ張るときはあちこちに手を動かさず、平行に引っ張ることが大切です。
 平行にしなければぐちゃぐちゃになるので注意してくださいね。
 テーピングの正しい持ち方と引き出し方を把握しておけば、上手に使えますよ。
3‐2.テーピングの注意点とは?
テーピングを使う際、いくつか注意点があります。
 まず、1番に注意してほしいのが「ケガの状態」です。
 テーピングの種類について説明したとおり、目的がそれぞれ異なります。
 自分のケガに適切なテーピングを使わなければ効果がありません。
 適切なテーピングを使うためにもケガの原因や状態をきちんと確認してください。
 そして、「テーピングの巻き方」にも要注意です。
 テーピングの巻き方は部位によって異なります。間違えた巻き方をしてしまうと、逆効果になるので注意しなければなりません。
 テーピングを利用する前に適切な巻き方をチェックしてください。
 また、テーピングを巻くときは「シワ」に注意しましょう。
 シワやたるみができるとテーピングの効果が発揮しません。
 できるだけシワやたるみが出ないように巻いていきましょう。
まとめ
テーピングの目的や効果、テーピングの種類、使い方と注意点について説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
 上手に使えばテーピングはとても効果的です。
 普段健康的に生活するためのサポートになります。
 効果を得るためにも正しい使い方やテーピングの種類における知識を身につけてくださいね。
- テーピングには4つの目的がある
- 弱くなっている部分を補強する
- 可動範囲を制限する
- 非伸縮、伸縮テープ
- 特徴によって使用用途が異なる3つのテープ
- テープの持ち方と引き出し方
- ケガの状態をしっかり確認する
以上のポイントは必ず押さえてください。
 生活に支障をきたすほど筋肉や関節が傷ついている人はテーピングを上手に使うと良いですよ。
 テーピングは弱っている部分を補強する効果があります。
 また、ケガ防止・再発防止にもつながるのでぜひチェックしてください。
 自分の状態に合ったテーピングを使いましょう。

 
		  
	    


